「ビッグイシュー」レギュラーの雨宮処凛と、経済学者の飯田泰之とか言う人の対談。

「脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる」なんてタイトルの本を、ふつう私は買いません。夫が買ってきた本です。

まだよみかけなんですが。

最初の方、27pの飯田さんの「(貧困の原因としての)国際競争論のウソ」について。

彼曰く、輸入がGDPに占める割合は6~7%でしかない、だから中国の労働者が安い賃金で作った製品が日本製を駆逐して、日本人労働者の仕事を奪った、ということではない、といってます。

経済学者さんらしいんだけど。

グローバル化って、6~7%の比ではなく、もっと大きく貧困の要因になってると思います。

理由は、「製品がそこにある効果」と「製品市場のストロングフォーム化」。

家電で行けば、韓国製は愚か、最近はハイアール(中国製)まで日本の小売市場に並びます。
その「並ぶ」効果を、この「輸入実績の6%」の数字は、反映していない。

日経ビジネスはその辺しっかり見てるなあと思います。

日経ビジネス曰く、価格.comなどだと、家電市場で新製品が出てから、「新製品プレミアム」が落ちて、その後の実勢価格に至るのに、現場ではいままで3ヶ月かかっていた、のが、ネットだと1日でそこまで行ってしまう。
それを消費者はみているので、ネットの実勢価格を念頭に置きながらものを買うし、価格交渉する。
これが強い「価格の上方硬直性」を作り出している、と。

もちろんそこには、アクセス可能な市場(アキバとか)に、アジア製品の、機能はスケルトン、価格は最安、というモデルがならんでいるというのも反映されている。
それにくらべ、いらない機能が付いた割高製品を、消費者は「付加価値」と認めないですから。

海外商品が「スケルトン機能ならいくらが適正」という価格を提示して、
ネットが「そこを底値に、どこまで付加価値分の上値のせを容認するか」を、全国津々浦々、瞬時に裁定してしまう。
いわば、「製品市場のストロングフォーム化」が達成されたがごとき状況になってる。

実際にハイアールの家電が成約する率(比喩的にこれが例の6~7%にあたりますね)をはるかにこえて、海外製品の「存在力」は、日本の製品の価格を押し下げてきます。

価格という出口が上方硬直性を持っているのだから、賃金もめったやたらに上げられない。
賃金も、価格の安さにひきずられて、上方硬直性をもつことになる。

これって、海外製品の背後にある海外労働力が、間接的に、日本の労働力の値段に影響を与えているわけでしょう。製品の市場が共通になることで、労働力も、出口の市場を通じて、競争していることになる。

この部分を、この6~7%という数字は、反映していない。

経済学者は、それが見えない。
のかな?
ンなわけないと思うのだけど。
としたら、わざとデマ宣をすべく書いてる?

新しい、若い学者さんはこういう部分をみて、数値化しようとするものだと思うのですが、飯田さんは、どうなんでしょう。。まだ30代の若い方です。

まあ、続きを読みます。




☆ストロングフォームの市場って。。(普通は証券市場の話ですが。比喩として、ね)
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/pension/%E5%8A%B9%E7%8E%87%E7%9A%84%E5%B8%82%E5%A0%B4%E4%BB%AE%E8%AA%AC/m0u/%E3%81%9F/




病気になってからの生き方―あなたの中の自然治癒力を高める (サンガ新書)
http://www.7andy.jp/books/detail/?accd=32063996
amazonで1円で購入。

「病気になってから」とはいえ、中身は「癌になってから」でした。

主眼目は、「どうやって自らの死を受け入れるか」

癌にかかると、治療してさらに人生が続くようめざすのと同時並行で、自らの死を覚悟し、受け入れる作業が必要になってきます。
後者は、多くの人が死と隔絶した日常をおくっている以上、かなり困難でしょう。
従来はたいていが、我が父のように、(たぶん)自分の近い将来の死を自覚することなく死んでいく、という結果になっていたんだろうと思います。

そしてその主眼目部分ですが。。。

残念ながら、あまりに観念的で、うまくは伝え損なっている印象でした。
帯津先生、大変に力を入れて書いてくださってるのですが。。。

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思うに、死生のことは、優れて個人的な体験なしには、自分なりの観点を構築できないのでしょう。

そしてその「体験」の部分を捨象したただの「文章」では、やはり伝えきれないのでしょう。

仏教の(いや多くの宗教の)顕教と密教の差も、そこでしたよね。

体験は個々にしていくしかない。
そして、した体験を語ることはできても、理解されることはなかなか期待できない。

もしも1~数年、毎日、語り続け、質問を受け続けすれば、概要(真髄を除く部分)は伝えられるかも知れません。
夫婦や、昔の孔子や仏陀の師弟関係みたいなのなら。

けれど、このサイズの本にして伝えるのは、無理でしょうね。


私は昔、「蓮池の泥の中から出てきて咲いたような体験と知恵の言葉を聞きたい」と、マイミクさんとの会話の中で書いたことがあります。

しかし、蓮池の泥から出てきたような人は、まずは語らないだろうと思います。

語って伝わる性質のものでないことを、本人がよく知っているから。

かえって、ぺらぺらと真理だのよきことだのを吹聴する人は、その真髄に触れたことのない人でしょう。

語らぬ人の方が、つねに安定した情緒と謙虚さと暖かさをもって人を迎え続けているのも、見てきました。。(私はそうなれないのだけれど。ぺらぺら側の人間だから~)

この辺が、聖職者、とくに牧師のように、説教を旨とする人が抱える、逃れがたいパラドックスかも知れません。

このことは、私が今読み途中の本の著者が繰り返し言う、
「言う者は知らず 知る者は語らず」(老子)
ということなのかもしれません。

とすると、私は知恵の声を聞けるチャンスは、とても少ないと言うことなんでしょう。

自分が怠けていてはだめということなんでしょうね。
いやはや、育つ中で知恵に接することのなかった人は、苦労するようにできてるんだわ。。

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その他の部分は、ホリスティック医学、気功、代替療法などの簡潔な入門的説明でした。



週刊現代に連載されてたコラムの単行本

「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない 」

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%8D%8A%E5%88%86%E3%81%AF%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%AE%E5%A0%B4%E6%89%80%E3%82%92%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84-Bunshun-Paperbacks-%E7%94%BA%E5%B1%B1-%E6%99%BA%E6%B5%A9/dp/4163707506

おもしろかったです。
いかに今のアメリカ人の半分がバカか。
バカなのは理由があって、彼らは自ら「学ばない」を旨としてるから。。。
彼らは、「よけいな知識は、聖書に疑いの目を持つ毒だから」
子どもにも学ばせない。
ふう。

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マケインって、ベトナムのベテランなのですね。
親が司令官で、長男なので、しっかり出征。
しかも捕虜で捕まり、「司令官の長男」という付加価値で、捕虜交換に使われるところを、「同胞が同じく捕虜として苦しんでいるのに自分だけ優越的地位を利用して先に逃れるのは潔しとしない」といって拒否。

5年にわたり、捕虜生活を送ったそうな。結果として、適切な治療をうけられず、ベトナム軍からうけた暴行の後遺症を四肢に残すことになったんだそうで。。

その他、イラク攻撃、キリスト教トンデモ信者層の取り込み、富裕層への減税、経済放置、ブッシュがする主要でくそみそな政策、すべて反対に回ったそうで。

「おまえは民主党へ行け!」と、右翼系のコメンテーターあたりから揶揄される存在だったんだそうですね。



ほんとに、じぇんじぇんしりませんでした。

としたら、マケインの共和党支配は、ブッシュ時代とは別の政府になったんだろうなあ。

どちらもおいしい候補だったと言うことで、なんだかもったいない今回の選挙でした。

まあ、2000年の時点で共和党がマケインを大統領候補にしなかったのが歴史の痛恨、ということでしょうね。
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マケインは穏健な保守良識の体現者、とすると、今回の選挙もまた、2000年選挙のように、大衆のセンチメントできまった、面がある、ということかもしれません。

でもまあ、いつも選挙は理性より、センチメントで動くしねえ。。。


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ブッシュがおもねり、彼の支持に多大に寄与したのがキリスト教福音派、という原理主義者、だそうですが。。

たしかに、キリスト教保守派が、大統領選は経済政策でも外交でもなく、ただ「ゲイの結婚を認めるか」「中絶を認めるか」(ごりごりのキリスト教福音派はどちらも徹底してNO)だけになるのが、とっても不思議でしたが。。。

そりゃ、「進化論を教えることにブーイングを出すキリスト教徒」の話も聞いたけど。。。

「アメリカのごく一部の変な連中のことでしょう」と私は思ってたんです。

特に今年、帰国していたポテト州在住の友人から、
「モルモン教徒のトンデモ生活」
「ポテト作ってるくそ田舎のくそアメリカ人がいかにブッシュを信仰してるか」
みたいな話を聞いていても、まだその程度に思ってた。

とんでもないですね。
3分の1の票がこれ、だそうで。。。

アメリカの理性が闘う敵は、このキリスト教ゆえに無知を旨とするおおバカ国民たち、ということで、しかもとんでもなく、手強い敵なんですね。。。

しらんかった。あまいっすね。

はじめの、家重のところだけ立ち読み。

うーん。
骨格からみて女だ、ということなんですが。。
腸骨、恥骨をみると、たしかに女と言えそう。

でも。。彼の子どもはどうなってるの?
というのが解決できないですねえ。。
家治でしたっけ?10代目。とかは、誰の子と言うことになるんでせうか。
側近の(唯一言葉がわかったという)大岡なにがしの子、ということなら、その後の徳川宗家は女系と言うことになるんですが。。ま、それでもいいけど、当時「それでもいい」という認識はあり得たのか?

やまほど男性の後継者がありながら、女性が将軍職に就く必然性がわからん。。

とか、そこがポイントなんでなくて、ほほうと思ったのは、
家重には「ハゲ」があったそうな。

ハゲは、当時で行けば、「ヒ素」毒を盛られると、できるそうな。
お岩さんもきっとそれですな。

で、髪にヒ素がたくさん移行して、それで十分解毒できれば、被害者は生き延びられる。
生存のために、髪が抜けるんですね。

私もいちばん症状が重かったとき、髪がごっそりと。。。
ええ、ごっそりと抜けました。(イヤ、ヒ素ではないですが)
他にも、抜けてる患者さんは沢山いたそうで。。
つらい病だのう。

それもともかく。

彼(彼女)は、大岡なにがしが死に、他者が意思疎通が難しくなった後すぐに、毒殺されている、という推理がありまして。
そちらは、実に納得がいきます。

他にも、7代家継が病に伏せったとき、後見を選ぶ段になってすぐ、尾張徳川家の当主が食後すぐに血を吐いて死亡。世嗣も死亡、という事件があったそうで。
家継もたぶん一服もられたのだろうし、尾張家の二人もそうでしょう。

くだんの9代家重も、少年の頃は頭脳明晰だったらしいコトも書いてあるので、場合によっては、その後一服もられて、辛くも生き延びた、ただし深い後遺障害を伴って。。。。ということも考えられんでもないし。

他の将軍家の子ども達も、夭逝がやたらに多い。

そんなにバカスカ一服もられるのを、止められない時代だったんでしょうかねえ。。。。

そう思うと、伽羅先代萩の、奥女中政岡が、茶の道具で世嗣の食事を作った話は、なんとも、、、、、胸に迫りますな。




?アーニー ある街猫の生活と意見
ISBN:4309266800 単行本 トニー・メンドーサ 河出書房新社 2003/09/10 ¥1,680

とある猫ブログの猫を見ててこの顔を思い出しまして。

ネットだからどっこかにあるんでは、と思ったら、あった。

ネット偉大。
http://gogonyanta.jugem.jp/?eid=1823



?外の猫が色気づいてる

いまうちのハナ(14歳、避妊済み)がおいかけられて家にとびこんできた。

外に威風堂々の黒猫。

この事件から合理的に推論できること。

→この界隈には生殖可能なメスの野良ちゃんがいなそう。

ちょいと一安心。

子猫みつけたら、保護しないではいられない業のある身ですので。。。
ISBN:4406028781 単行本 旭爪 あかね 新日本出版社 2002/04 ¥1,890

「稲の旋律」と一緒に、「水車の見える丘」も届いたのですが、1頁読んだ「稲。。」に吸い寄せられ、ついこっちを先に読了。

こっからさきは、だらだらと稲の旋律のはなし。長いです。

この主人公のちかちゃんの前半生が、とても私に似ていたので、
つい感情移入してしまいました。

ちかちゃんは母親からピアノ奏者になって欲しいと期待され、その通りの人生を歩んだあげく、挫折して、会社もしくじり、最後はひきこもりに。

それが、東京近郊で自然農法で農業をいとなむお百姓さんとしりあい、たんぼのてつだいなどしているうちに、自分に自信をとりもどして、元気になっていく、という話でした。

千華ちゃんの造形は、臨床心理家の斉藤学の症例に出てくる、「ヴァイオリン人形」ちゃんとそっくりなのですが、ずっとリアルに迫ってきます。

もひとつ「私に似てる」と感じたのは、ちかちゃんの母の造形。
千華ちゃんの母は、なんと福島県いわき市の、海のあたり(小名浜かな)の農家の出で、両親夫婦は所帯を持つ際に、親から猫の額ほどの田畑をわけてもらって分家した、ささやかな小農です。
でも父(ちかちゃんの祖父)は戦死、あとは母一人、子一人でちいさな農家に暮らす。。

この符合をみて「おお!」とうなってしまいました。

千香ちゃんの母は昭和15年。
千香ちゃんは昭和45年。
それぞれ、私と母より、同じくらいの年回りで、下の設定でした。


我が母の母(私の祖母)は小さな田畑を分けてもらって、お婿をもらって分家したごく小農です。母の父(祖父)はさっさと戦死、以後は母一人、子一人のくらし。

違っていたのは、ちかちゃんの母の家は生活がきつく、百姓暮らしを嫌い呪っていたこと。
我が母のくらしぶりは、きわめてつましいながら、遺族年金と田畑の作物で、暮らしに困ると言うことがなかった、と聞いてたこと。

千香ちゃんの母の家のあたりは空襲があり、けっこう暗い戦時暮らしだったのが、我が母はなにせ「背戸がろう」の近くなもんでくそ田舎。
空襲のくの字もなかったそうな。

千香ちゃんの家は親族の家まで12キロ先。なかなか、助けもすぐにえられない。
我が母の家は、本家まで400メートルもない?すぐそこです。

千香ちゃんは父がないので、学校でもじゃけんに扱われた。
我が母は、一村まるまる戦死者のない家はないくらい。
だから学校で差別の理由になりようがない。
みんな父か祖父か兄か伯父か、いないんだし。
どん百姓の男なんて、そんな風に使い捨てにされたんですね。

で。

ディーテイルはちがうものの、本質は一緒。

母(と父)の希望をかなえるのが自分の使命と思ってたので、
いざ自分の希望はなに?と思うと、なにも出てきようがなかったこと。

ちかちゃんは希望に添えないことが分かった時点でそうなり、私は親の希望を叶え終わった時点で、はて、どうしようとなりました。

私も世間のレールに従って会社に入りましたが、そこで体がぼろぼろになり、退職。

私がちかちゃんよりも人生に長けていたのは、ちかちゃんは「無職の30歳の親がかりのひきこもり」になったのにたいし、わたしは
「専業主婦」というかくれみのを手に入れたこと。

当時会社がつとまりきらなかったのは、私の精神の弱さ、と思ってましたが、いまからみれば、あのタバコ臭の充満する職場で12時間勤務した後は、たっているのも苦しいほど疲労してたんですよね。

精神にだけ帰責するのは、違いますね。

ちかちゃんも、もしかしたら、錦糸町の印刷会社では空気が悪くてつとまらなくても、房総の農村で自然農だったら?
だからかも。
なんてね。

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なにがいいたかったのかというと。。。。。

ちかちゃんは、お百姓の広瀬さんに「人格に「核」がない」
といわれるんです。

これ、ずっきんときました。

30中ば頃から、私も人生に核がないのを感じ、自分で模索するような人生でした。

あの頃に比べれば、だいぶ人間らしくなってきたと思うけど、一方でまだまだ、、、のところがあります。

それを自覚したのと。。

もうひとつは、広瀬さん自身も、34歳から10年で、自分の核をつくってきたようなものだ、というのです。

天職を邁進しているような人でも、「核」はかくも自分で作っていく者なのかと。

ちょっと、安心でもありました。

そんなわけで、ほかの方におすすめといえるかはともかく、私にとって、今すごくよかったといえる、小説でした。
ああこれも読んぢまった。

恋した男が、自分でなく、自分の娘と結婚させてくれと
頼んできたときに、主人公のバレリーナ(中年女)はがらがらと自分がくずれて、
その心の隙に魔(地縛霊)につけ込まれ、殺されかけて。

意識不明の重体時に、生き霊として中有をさまよいながら、かつて「恋人」と思った男の本音を見て。

自分の恋はすべて手前勝手な思いこみだったことを、悟るんですね、この人。
相手に恋されてると思ったのは、手前勝手な自己愛の反射効だったと。

要は自分の至らなさだったと。
それを悟ったときに、「こんな中途半端で、私はどこに行けばいいんだろう」と途方に暮れると同時に、現世に戻ってくる。

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彼女はそこでそのまま旅立つこともできたはず。
そうなったら、このお話は、ヘッセの「クヌルプ」と同じ構図だし、タイトルのヴイリの出てくるバレエ、「ジゼル」と同じになった。

そこで旅立たせずに、もういちど人生を生きることを許したのが、そして、人の愛を受け入れる女になったのが、この漫画の「救い」ですね。
そして、事故前からずっと友情を注いでくれる仲間が、彼女には用意されている。

足を失い、バレエ人生を終わらせられ、普段も車いすの生活になった代わりに、人の温かい思いが彼女の中に入るようになる。

これ、主人公が43歳の中年女というところからも、ちょいと身につまされました。
同じ歳ですから、私。

そして、健康を失って、少しだけ、前よりも人の情けをしみじみ感じる自分にも。

山岸凉子さん。
最近は「救い」が漫画にある。
「鬼」は何度も泣きました。
あそこにも、昔無かった救いがある。
「日出る処の天子」は、救いなかったもんね。

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※ハンバートさま
読ませていただきました。
文章がとても素敵ですね。。あこがれます。
お断りなしで申し訳有りませんでしたが、お気に入りに加えさせていただきました。
偶然mentionした鬼と日出る処の天子がかさなりました。

舞姫つづき

2007年11月17日 読書
ISBN:484011305X コミック 山岸 凉子 メディアファクトリー 2005/03/23 ¥620

で。
それだけではないのでしょうね。

ついつい読んでしまったのは。

同じ左膝に、2度3度とトラブルが起こるちかちゃん(お姉ちゃん)の苦難は、この、体調がもちあがらない自分の苦難にかさねられたんでしょう。

ダンサーとしての成長期の大事な時間を怪我で空費する彼女と、高い授業料をはらって、既に取ってしまったトシをなおなお空費する自分と。

そういう苦難を与えられた人間が、自然な帰結として死を選ぶというのは、とてもとても、分かる気がする。いや、自分は死なないが。

これがよくある人生。

よく、神はその人の耐えられない苦難を与えない、とキリスト教徒がいうけれど。

じゃあ、苦難に負けて死んでいった人たちは、あれは、なんだ?

神様のほうも見立て違いをするということか。

時に人は、かかえた苦難にたえられず、死ぬ。
これは、世間一般の事実。

検証されない空論をふりかざす宗教者に、お笑いをあびせたいくらい、事実だもんね。

かかえた苦難に耐えられず、酒を飲む。
クスリを打つ。

そんなもんです。

耐えられている人は、無理にも「耐えている」のであって、
「耐えられる範囲の困難だったから」なんて軽い話ではないのよね。
ISBN:484011661X コミック 山岸 凉子 メディアファクトリー 2007/01/23 ¥651

ついてをだしちまいました。

優秀な姉が中途で怪我し、ダンサーとしての将来をたたれ(たと思って)自殺。

ついつい読んでしまったのは、このおねえさん、じつにわたしの子供時代であり、母親はじつに私の母であったので。
父も。

いや、我が家はこんな機能した家庭ではなかったが。
姉娘が母の適わぬ夢を叶えるべく奮闘努力していたのは同じ。
母の期待を十分すぎるほどに自己の希望にしていたのも同じ。

この漫画ではその期待はバレエのソリストになる、で、我が家の場合はしょぼくも東大に入る、だったが。

叶えられなければこういう結末になったんだろうな、あの家庭では。

再確認したような漫画でした。

まがりなりにも生き延びたわけだ。

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もっというと、この本に出てくる、アルコール依存の父親のいる娘と、自分は同じだったかも知れない。

よく生き延びたモノだ。

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書こうと思えばいくらでも語りたいことはあるのだけど、
どれもすでに言い古したモノであるので。

それにつけても思うのは。

語ることのカタルシス(ふざけてないよ)効果。
&、語られるモノを見聞きすることの、同様の効果。

平家物語を平氏の亡者たちが静かに聞く、というシーンが、
同じ山岸凉子であったけど、アレも同じですね。

ナツ漫画

2007年11月9日 読書
10月からこっち、
疲れてるので、いきおい、癒してくれるモノへと心が走ります。

私の癒しぐっずは、ナツメロと、ナツ漫画。
ナツメロはこの前大量に仕入れました。

本屋さん見たら、あらま、
「有閑倶楽部」だの「生徒諸君!」だのが、復刻版?ででてるんですね。
でもぢつは、この二つは、娘時分には読んでない。
わたしはマーガレットと少女フレンドと少女コミックだったので。

またまた大和和紀の漫画をかってしまいました。
まだ逗子にいた頃に、「はいからさんが通る」「NY小町」「あさきゆめみし」と買いまくって、結局捨てたのに。

買ったのは「天の果て地の限り」その他。。。

まだこのころの絵は、なんというか、じつに70年代少女マンガ〜〜で、ああ、このいいかげんなパースの狂いが、やわらかくて心に突き刺さらないので、うれしいです。

あたらしいものだめ子になって久しいなあ。

倉田江美の「ぼさつ日記」復刻しないかなあ。
まえ「イージーゴーイング」が復刻したとき買ったのは、これも残念ながら、ブックオフへ行ってしまいました。

土田よしこ「つる姫じゃ〜〜〜」も捨てちゃったし。

まあよか。
わたしのヒーローヒロインは
「オスカル・アンドレ」と「紅緒・少尉」でよかたい。
ISBN:4620770574 単行本 西原理恵子 毎日新聞社 2007/07/20

たちよみしました。
享年、たしか私と同い年くらい?

かもちゃんは、ソバーになると同時に、末期癌がわかった、のかな。どちらが先か、わからんが。

どうなんだろう。

彼は飲み続けていたら、もっと寿命があったのかも知れない。

現実が辛すぎてfaceできないから飲むのだから、無理にしらふにすれば、現実にコロされてしまうのかも知れない。

知り合いの知り合いの奥さんが、分裂病患者だった。
子供をマンションの住戸からなげて、コロしてしまった。
それが契機で、辛抱強かった旦那さんから離婚を言い出され、
結局離婚。
離婚後半年くらいで、奥さんは癌が急速に進んで、ガン死。

これも、病気の中に逃げていれば、現実を観ないで済んだところ、子供を投げ殺すという、「やりすぎ」を自ら(責任能力ない状態で)招いてから、なにより依存していた夫に切られる、という事態に直面せざるを得なくなって、現実におしつぶされたんだろうなあと。

けっきょく、この世にいるのがつらくてイヤな人は、逃げる手段を奪われれば、癌になってこの世から逃げるわけだ。

というわけで。

癌にならない方法。

この世をつらいところにしておかないこと。
万難を排して、居心地のいいところに変えるか、居心地のいいところに、うつること。

これだな。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
サイバラは自分で、10年にわたって自分がかもちゃんを無能呼ばわりし、さげすんできた、と書いた。

そのとおりだったんだろうね。

かもちゃんは、サイバラのそばにいたかったのだが、そのサイバラが、イバラになっていた。

サイバラは、「この病気は、家族の懸命な協力と専門の医療のサポートが必要だ」とも書いた。

では、家族はどう協力すべきだったんだろ。

酒を飲むな、と思えば、飲み続ける夫をののしり、さげすむこともあろうさ。

管理下で飲ませるというなら、それはりっぱな「アル中の妻」のイネイブラーだ。

家族はたぶん、

「飲むのをやめて○○年したら、会ってやってもいい」
といって、離れるしかなかったんでは。

DV家族も同じかも。

「専門家の治療を受けて、真摯に謝罪ができる人間になったら、会ってやってもいい」

家族ができる協力って、ほかにないんじゃないか。
学校始まって一週間。
毎日登校した結果、疲労蓄積、金曜日、「あ、のどになにか刺さる感覚。。。」

と思ったものが、今やしっかり、のどのいたみと鼻水に。

化学物質には弱いが、ウィルスには強く、風邪などここ10年でも1,2回しかひいたことがないのですが、やられました。

あちゃー。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ところで。

弟から教えてもらったサイトから
「ゲッターロボ」
3巻、買って読みました。

すごいです。

昔少女時代の萌えアイテムの一つ(神隼人が好きだった)
だったのですが、原作は、驚愕もののストーリーでした(一部)。

さわやかなサッカー少年だったはずのリョウとハヤトが、リョウはクレイジーな殺人空手家、ハヤトはもっとクレイジーな、暴力革命を目指す過激派の首領高校生、だったのですわ。
ここだけ、むちゃ引き込まれました。
作者のファンタジー全開。

こりゃー、TVで健全な少年少女に見せられないわね。

でも、TV放送がタイアップしたらしいころから、普通のロボット漫画に。

メジャーになるって、つくづく罪ね。
写真は違うのよ。
今週号の写真とかでないから。

公立夫婦が、中高一貫校に愛憎を向ける、という見だしが載ってて、ちょっと興味あり。

同級生たちが子供がそろそろ中学なのよね。

一組の公立出身夫婦は、長男を私立にあげました。
今年受験(するなら)のとこは、中学高校とも公立に入れる、といってたっけ。

友人関係だの夫婦関係だのって、けりがついてみると、
だいたい同じ階級、おなじ階層でおさまってます。

なもんで、公立出身は公立出身とたいがいくっついてる。
私立ー私立のカップルは、あんまりつきあいないなあ。

ですがこのご時世、やはり子供は私立だろうか。。。みたいな話をしてたんですよ。
まえに(最近昔の友人と没交渉になっちゃってるけど)。

さらなる階層上昇を望むなら、私立、なんでしょうね。

父親私立(or国立)のカップルは、息子をなんの疑問もなく、
私立国立に入れるよう努力してるし。

さーて。

とらうま。
だわね。

ちなみにうちは公立−公立。
子供ないから関係ないさー。
ISBN:4809673251 単行本(ソフトカバー) やじん 東洋出版 2000/03 ¥1,470

まえ、家の本をがさがさ捨てたときに、これも捨てちゃったんだけど、どうしてもまた読みたくなってご購入。

これ書いたときは北大の院生だったとか。
このこ今どうしてるんだろうとおもったら、
やじん、健在でした。

ちゃんと就職して働いているらしい。

http://www.yajin.com/mokuji.html
ISBN:4479300678 文庫 安保 徹 大和書房 2007/01/11 ¥680

(みくし記事より)

安保徹先生の本です。

私は癌になったときはこの先生をあまり知らず、CSになってから読み出しました。

今までいくつか読んで、白血球のリンパ球過多を「リラックス過剰」となづけたのには若干違和感があったんですが、これを読んで、そんなことどうでもいい、やっぱりこの先生すてき!
と思いました。

安保先生以外には、私の断食先の先生である、石原結実先生も、それなりに好きですが、このふたりには、決定的な違いがあるなあと思ったです。

安保先生は、なんでもはばかりなく書ける。
石原先生は、はばかりが多くて、あまり真実を書けない。
断食しに来るお客さんが関係各所にいますから。口では言っても書かない。

どこがかというと。。
安保先生のこの本で、喝采あげたかったのが、次の節。

「これから発ガン物質として問題になるとしたら、身の回りに大きな比重を占めるという点で、電磁波と環境汚染の加速による大気汚染でしょう。」

「それらの影響は個人レベルで身を守ることができるというものではなく、人類が力を合わせて取り組んで行かなくては解決しない問題です。」

文庫版の、82ページです。

こういうこと、石原先生はいいません。
わかってるのに。
だって、サナトリウムのお客さんに与党議員もいるし、携帯キャリアやその関係企業にお勤めのかたもいるだろうし、化学企業やたばこ産業に携わる方もいますからねきっと。

安保先生は、「お客さん」をはばかる必要がない。
利害関係がないから、堂々言えちゃう。

そこんとこ、好きだし、「もっと言ってもっと言って!」
っていいたいです。

社会的影響も大きい先生ですから♪

もいっこ、ものすごく「言ってくれてありがとう!」なのは、ここでした。

「科学的な根拠がないからと簡単に否定する人がいますが、さらに科学が進歩すれば実証できるようになるかも知れません。

今の科学では裏付けがないからと否定してしまっては、物事の真理には近づけないのではないでしょうか。わからないから効果がないというのは、いいすぎです。

それでは調べる機会をみすみす失うことになり、かえって科学的な立場から離れることになります」

「今、喫煙率が50%を割っているにもかかわらず肺ガンがどんどん増えているのは、たばこの問題だけでなく、その大きな原因は排気ガスなどの大気汚染だと言えます」

「地球の汚染と病気の関係と言えば、米所の肝臓癌、胆道癌などがあげられます。米を作るためには農薬を使わざるを得ませんが、それが大きな原因と考えられます。

なぜ肝臓癌、胆道癌が多いかと言えば、それらの器官は解毒作用を担っており、食べ物に含まれる農薬のためにそういう器官がやられるからです。」

しかし。ここが弱い。
「しかし、農業の専門家の中には、無農薬でやれるという人もいます」

いますじゃなくて、有機の米や農産物は、実際に流通するくらい作られてますから。
そういうもの(無農薬産品)があるんだよ、というのを、もっと堂々と語って欲しいです。

安保さんは新潟大の先生で、患者さんは慣行農家がたくさん。
安保さんの「はばかり」は、その辺なんでしょうね。

不都合な真実

2007年3月1日 読書
ISBN:427000181X 大型本 枝廣 淳子 ランダムハウス講談社 2007/01/06 ¥2,940

終わらないウチに「不都合な真実」見たいのですが、
なかなか行けず。。。
というか、腰が重いだけですが。

昨日、本屋さんで本を見ました。
使用前使用後、というか、自然資源を「利用前、利用後」の写真がインパクト強くて、温暖化についてはすでに十分危機感を持っていると思ってる私でも、あらためて深刻な気持ちになりました。

つくづく、アルゴアが大統領になっていれば。。。!

あのフロリダ選挙のとき、アイダホの弟と、ふたり独特の口調で悲憤慷慨したものですが、まじめな話、その影響ははかりしれないですね。

京都議定書だけでなく、もろ自分のいまのsufferにも、影響があると思ってます。

私としては、次の選挙、ヒラリーさんでもいいし、あの若い人(名前忘れた)でもいい、どっちでもいいから、政権交代勝ち取って欲しいです。

少なくとも、ご親戚だかなんだかに石油メジャーのいらっしゃるような方は、もう勘弁にして欲しい。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
それをいえば、なんで60年前、日本はあそこに吸収合併されなんだか。

あっちの選挙権ある方が、なんぼかうれしいんじゃけど。

3月革命

2006年10月25日 読書
画像は川原泉の別作品。

「3月革命」は、けしてロシアのそれじゃなくて、川原泉の漫画。
雑誌掲載で最初に読んだんだっけ。

あれは、一時期わしの聖堂入りの本じゃった。

最近、「笑う大天使」の続編で「空色の革命」
というのを読んだ。

そう、いまわしが思い描く革命は、あれじゃ。
彼女の言う革命じゃ。

徐々に、根本から、覆る。
それ。
ISBN:4062562952 文庫 西尾 和美 講談社 ¥987

ネタがないので(学校いかないと社会的接触というのがなくてねえ)

昔読んだこれ、今読み返してみたりして。

10月12日
「あやまり方を学ぶ」

親にやりこめられて育った人間は、あやまりすぎ。
親にたてまつられて育った人間(夫だ)は、謝罪を知らない。

まあ、たいていこういう2人でカップルになる。だって、とりあえず関係がうまくいくから。
謝らない同士じゃー、早晩壊れるもんね。

まあ、この回はいいか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
10月13日
「健全な人にひかれるようにする」
この回、おかしいです。
「子供の時、お酒のみの父親をなおしたいと思いながら果たせず育った人は、お酒のみの男性に知らないうちにひかれ、今度は絶対になおしてやろうと必死になります」

普通ありえないよね。
酒飲みの父親に対しては、愛してほしい、かまってほしいは思っても、どうかして酒をコントロールしよう、というのは、大人の考えることでしょう。

酒飲みに愛されたいと思いながら果たせず育った人間が、酒飲みを配偶に選び、酒のコントロールは、そこから始まるはず。
「愛されるためには、まず夫を狂わせる酒を取り除かないと」と考えてからだ。無意識が。

しかも終わりが
「健全な人にひかれるよう、自分に許可を与えましょう」
おかしい。
おかしすぎる。
自分に禁止令がかかっているから健全な人にひかれないのじゃないんだから。
自分にドライブ、というか、リビドーがあるから、不健全な人に惹かれるんだから。

しかも許可というのは、やってもやらなくてもいいのよ。
健全な人を「愛してもいいが愛さなくてもいい」という結果しかもたらさない「許可」は、おかしすぎ。

不健全な人を愛するリビドーを、消していく作業が必要な訳よ。
それは、許認可みたいにさらりとできるもんじゃない。

ボディビルディングみたいに、日々の努力で、体の組成を変えていくようなもののはず。

だめんずというのは、体質みたいなもんだ。
体質改善は、許可ではない。
日々の努力だわ。

と、デトックスをまじめにとりくみはじめた自分が思うのでした。
ISBN:4062092204 単行本 福島 章 講談社 1998/05 ¥1,575

永山則夫と同日に死刑になった男(実名しらん)の鑑定医
だった福島さんが再構成した、この死刑囚の実録。

帯部分にとられていたのが、この死刑囚が言った言葉
「親は私をかわいがりましたよ。旅行にもつれていってくれたし。でもそれは、ペットをかわいがるようなもんなんです。
母親は俺が優等生だった内はおれを大変自慢にしてかわいがった。
それは、飼い犬が芸のできる血統書付きの犬だからです。
飼い犬がただの駄犬になれば、母親にとってはいらない存在になった」

この男、母が死んだのは父親のせいだと(不合理に)きめつけて、母の復讐をするために父を殺したというが。

母にそこまで愛着する一方、女は憎悪していたらしい。

この死刑囚、夫に似てます。

母から「よくできる自慢の息子」としての興味関心をもたれながら、愛情をもらえていない。
このふたつの違いを説明するのは、体験した人間でも難しいのだけど。

支配的な母親と、存在感の薄い父親のもとで、母=成人の女に強い恐怖と憎悪を感じている。(ただし、母には恐怖も憎悪も抱くことは禁止されているので、自覚できない)

その結果、同性愛者になる。

同性愛者といっても、「愛」せる能力があるわけではない。

愛をもらってない人間は愛情を出すことができないんですな。
どうも。

福島さんが書いてました。
彼はせいいっぱい好意的に(彼のみならず)永山の鑑定をしたんだが、のちに
その鑑定や後の著作につき、名誉毀損で訴えられた。

彼らとラポールを築けるかと思ったのは幻想で、彼らの心はやはり健常人ではなかった。
健常人がふつうに持つ思いやりや好意が、(足りないのでなく)欠如している、と。

少し前に読んだのでうまく書けないが、これは転機になったです。
ISBN:4140051612 単行本 鈴田 敦之 日本放送出版協会 1990/09 ¥2,039

前TVでドラマをやっていたんだそうで。

バブル頃(88〜89)のLBOというか、MBOの
事例の、インタビューをもとにしたノンフィクションです。

この、RJRナビスコの社長というのが、じつにおもしろい人で。
PCMいうところのプロモーターとレベルの強い人なのだけど。
まあ、豊臣秀吉のような成り上がり人生。
はじめちょろちょろその辺の企業のシャインで。
のちにスタンダードブランズという中堅の食品メーカーでのしのしとのしあがり、いつしか社長。

ナビスコがスタンダードブランズを買って、そこでもいつのまにかナビスコの経営陣を追い出して自分が社長に。

さらにナビスコがRJレイノルズというタバコ会社(ウインストンとかセーラムとかの会社)に買われたら、そこでもどういうわけかRJの経営陣を追い落として自分が社長に。

まあ、まだそこまでです。
これから、このやり手社長が、ウォール街の連中にこてんぱんにファック(失礼)されるところがはじまります。

全体の感想はまたあとで。

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