学校は、学部の入学式だったそうで。

キャンパスはずいぶん花やいでいて、「心理」とか「英文」とか「法律1」とか、カードを持った学生が、新入生をつかまえてます。
オリエンテーションなんですね。

うちの母校は3年生になるときに専門を決めたので、入学早々から学科が決まってるというのは、なんだかすごいなあと感じます。
18かそこらの子どもに、なにを研究したいかきめさせるのね。。。
でも、20かそこらのガキだった自分も、別に何を勉強したいのかなどわからなかったので、2年の差など、あんまり関係ないのかも知れません。

若い子の話を聞いていると、自分が何をやりたいか、けっこうシャープに見えて居るんですね。。。

わたしは卒業間際は愚か、卒業しても、なにがしたいといわれても
「はて。。。?」と困るほど、したいことがなかったです。

強いて言えば、「休みたい」「もっと休みたい」だったなあ。。。

でも、休んでばかりも居られないので、でもしか就職をして。

就職した先で、エクセレントなくらいの仕事ぶりを目指そう、とか思えていたら、また変わっていたのでしょうが。。。

中途半端に勤めて、中途半端に辞めてしまいました。
-----------------------------
で、本題。

「プラダを着た悪魔」みました♪

http://movies.foxjapan.com/devilwearsprada/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%80%E3%82%92%E7%9D%80%E3%81%9F%E6%82%AA%E9%AD%94

わたしの20年前とは違い、「不本意な就職」をしたけれど、「腹をくくってエクセレントな仕事ぶりを目指す」、とか、「仕事にコミットする」、とかしてみたら、すごくイケた女の子の話でした。

女の子アンディ(アン・ハサウェイ)はジャーナリスト希望で、出身もノースウエスタン大学(ジャーナリズムのコースは全米ベスト5なんだそうです)。
だけど、つかんだ職が、ファッション誌(ヴォーグにあたるもの)の編集長の第2秘書。

ファッションに興味ゼロだったもんで、「出版業界で足場を築くため」だけにここで1年がんばろうと思うんだけど、どうにも仕事がつまらない。(ファッション興味ないんだもん)

「つまらないなら、辞めろ」と先輩男性に叱咤されて、まずは腰据えてコミットしてみよう、服装から、ファッション誌に合わせてみようと思い立ち。。。

そこからのアン・ハサウェイのスタイルが超かっこいい!

あーいいわこういうの。

編集長のミランダ(メリル・ストリープ)のコートやバッグも豪華絢爛です。

それはともかく。

この、「腰すえてコミットする」というの、私は就職した職場で、しませんでした。
していたら、今頃ずいぶん、たくさんのことができていたでしょうに。

一人暮らしのスキルもないのに一人で暮らし、食生活がめちゃくちゃになり、体もこわし。。

結局は退職(結婚退職)したのだけれど。。。

どこかで心を入れ替えて、職場にコミットしていたら。。。

今大きな、超大きな後悔です。
それをして、なにがしか納得のいく仕事ができた彼女を見ていて、
なんとも、考え込んでしまいました。

☆ちなみに、編集長「鬼」とか書いてあるけれど、映画で見る限り、
きわめてフェアな、そういう意味でとても望ましい上司だと思います。。
----------
で。
ファッション。

SATCみてた子は、06年に劇場でしっかり見たんだろうなあ。。。

この手のスタイル、私も大好きです。
自分じゃあんまりしないけど(というか、高すぎでしょ。ブーツ1足10万円とか、バッグ20万円とか。コートなんか80万とかこくし。。)。。

見てるだけでも気持ちいいです。

自分じゃあんまりしないウチに、「ファッション」どころか、
好きな靴もバッグも洋服も、もはや使えないからだとなりはてました。

臭わない、だけが選択基準の日々。

長嘆息ですね。。

でも、ひととき、きれいな夢をみせてもらいました。

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メリルストリープも超かっこいいです。

一カ所、ノーメークでの愁嘆場もあり、中年のビジネスウーマンの悩み・現実などもがっつり出てました。

このとき、たぶん御歳56,7歳のはず。。。

そのデコルテと背中の美しさは比類ないです。

さすがハリウッドの大女優。。。。



高慢と偏見

2009年3月17日 映画
見ました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%85%A2%E3%81%A8%E5%81%8F%E8%A6%8B

キーラ・ナイトレイ(ハリウッドかな)のと、コリン・ファース(BBC)の。

高慢と偏見、最初に読んだのはずいぶん昔で、高校?中学?
ちっとも面白いと思わなかったというか、読むのが苦痛でした。


「ジェーン・エア」の解説にこれがメンションされていたから読んだのだけど。

ジェーン・エアは苦痛と孤独の中で育ったという、人生のバックグラウンドがこれでもかと書かれた後のラブストーリーで、私はずいぶんのめり込みました。
私その物のように思えたから。
今思えば、私は彼女(ジェーン)のような抑制は、当時全くもてなかったのだけど。

それにひきかえこちらは、まずまず問題ない家庭の、健康な未婚女性がよい結婚相手を見つけるまでの話。
ヒロインはおおむね幸福で裕福な女性で、悩みと言えば、下品で愚かでおしゃべりな(ただ、性質は善良な)母の振る舞いくらい。

その辺が、私に合わなかったんでしょうね。
当時は、誰かが駆け落ちして、それがとりもどされるあたりしか、印象に残らなかった。
(これもジェーン・エアに傍ストーリーとして出てきますね。
駆け落ちと、取り戻し。。。。)

今見て、とても美しい映像だし、とても楽しめる作品だとは思うけれど、ジェーンのようにのめり込む話じゃ、ないですね。
(ジェーンは都合3つ4つ、映像化された作品を見ました。
が、原作にまさるものは、なかったなあ)

--------------------------
コリン・ファースのほうの「高慢と偏見」をみて、
やっと「ブリジット・ジョーンズ」のマーク・ダーシーのプロトタイプを実見しました。

ほんとに、マーク・ダーシーと寸分たがわないわ。

で、設定もプロットも、ブリジット・ジョーンズはこちらを丸写し、立派なパロディに仕上がってるんですね。

両方見れば、なおブリジットが面白くなると言うもの。

---------------------------
そして、ダーシー氏とエリザベスの会話も、ロチェスター氏とジェーンのそれのパロディなのね。

ジェーンは最初ロチェスター氏に反感を抱き、後に愛するのだけど、ロチェスター氏のほうは、どうやらはじめから一目惚れ。
この「高慢と偏見」のダーシー氏も、どうやら最初から彼女が気に掛かってしょうがなかった風なのも、ジェーン・エアのパロでしょうか。

ダーシー氏→ロチェスター氏とみると、これまたなおなお面白いということで。

頭の中でラブストーリー(ラブコメディ)が一列縦隊でパレードしてます。

***********************************************]

追記。
コレ書いた後でネットで確認したら、時代が前後逆でした。
ジェーン・エアのほうが後。
てことは、シャーロット・ブロンテが、「高慢と偏見」を読んでるんですね。
じぇったい。

で、ダーシー氏は小説では「ハンサム」でしたが、BBCでみるとおり、対してハンサムでないが、知的な顔立ちのコリン・ファースがやって大当たり。

もしかしたら、シャーロットも「この役所ははんさむでない方がいい」くらい思ったのか?

(いやじっさいは、彼女が恋した相手がぶさだったから、だろうけど)

しばらくやみつきになって、とうとうDVD買っちゃいました。

マークは中上流階級出身の弁護士、ブリジットはどちらかというと中下流?なメンタリティの持ち主。

原作では、マークが保守党に投票しているというのでブリジットが驚く、というシーンがあるそうな。

ふたりで「息子ができたらどうする?」
と考え。。

マークは「イートンに入れたい。ダーシー家の男は5代にわたってイートンを出ているんだ」と、息子の進路はすべて決まっている風。

ブリジットは「そんなのファシストの学校だ」という感じで。

というわけで。
ふたりはかなり階級差というか、階層差のあるふたりという設定。

ブリジットは脱いだパンツをそこかしこにちらかす女で、
マークはきっちり3つにたたんで椅子の上に置いておく。

これもしつけの差なわけで。

どういう階級にいるかが如実にわかる。

。。。そうはいってもブリジットの実家は豪邸だけどね。
日本人から見たら。

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で。

階層の違う同志での結婚て、どんな感じなんでしょうね。

私は大量にいたボーイフレンドの中で、もっとも将来有望な男ではなく、もっとも自分の出身階層と似通った男を、意図せずに選んでしまった。

一緒にいて、金銭感覚、価値観、なにもかも違和感なく、スムーズだった、もんでこの男を選んだんだろうなと、いまでは想像つくのだけど。

あ~あ。
「男狩り」を意図してやるだけの根性があったら、間違いなくもっともリッチで(キャッシュリッチではないかも知れないが港区に土地を持ってる親ありの)もっとも将来有望な男をはなさなかったろうにねえ。

その男は、彼と出身階層の似た女性(私のゼミの1年先輩だ)と結婚しました。某巨大製薬会社の副社長令嬢。ご実家は大阪の高級住宅街というお嬢様だわ。

当時の仲間を見渡すと、まあだいたい、経済的な出身階層の似たところでカップルになっている。

貧乏人と金持ちのカップルは。。。見あたらないんだなコレが。

なもんで。。。。

階級差を乗り越えたカップルの日常。

見てみたい気がします。

毎日がカルチャーショックなんで無かろうか。

-----------------------------

もう一個の私の弱点は。。

親の教育水準が低い男と2度も結婚している。
これ、なにかあるかもしれない。
どちらの男も、両親どちらも、大学教育を受けてない。

あの大学だから、親御さんもたいていは大卒。
ボーイフレンドたちも、すくなくとも父親はみな、大卒だった。
(ような気が)

その中で、両親中卒とか、両親高卒とか、けっこう探さないと見付からない男を、ふたりも見つけて結婚しているというのはどういうことか。

もしかしたら、私の中で何かしらコンプレックスがあったかも知れない。

自分よりも馬鹿そうな男を選ぶ。
難しいことを聞いてこない男を選ぶ。
少なくとも、親が文学者とか、そういうのとは関わりたくない。
もちろんご本人が研究者なんて、絶対だめ。
しっぽまいて逃げる。

たしかに、他のどの男よりも、一緒にいて知的に気楽だったのが、夫になった二人なんだよなあ。。。。。

まえの夫なんて、デートしても話すことないからずっと
「ちんこ」だの「まぐわう」だのしか言わなかったっけ。

ちょっとまじめに喧嘩モードで話すと「ぼくはバカだからどうせわかんないよ!」と切れる男だった。
けしてバカじゃないんだけど、あれは私が彼に「お前ってバカな~~~」オーラを発していた、のだろうな。

そんなにまで私はコンプレックスばりばりだったんだろうか。
そうなのかも。


そういう意味では、ごりごりの「イートン→ケンブリッジ」な男のマーク・ダーシーが、型破りに出来の悪い女(として描かれる映画の)ブリジットに惚れ込んで執着する気持ち、わからないでもないでもないでも。。。。ない気が。。。。









どうでもいい話。

あんまり映画、みれなくなってしもうたけど(映画館の殺虫消毒と、DVDの電磁波双方)。

ニューヨークの恋人、でしたっけ、昔時代のイギリスの公爵さまが、タイムスリップして現代のワーキングウーマンと恋する、って映画。
あの公爵さま

タイタニック。
あのケイト・ウィンスレット。

品格がないのじゃ!
アレは残念ながら、育ちに演技が勝てない、ということなんでしょうね。
ケイトちゃんはセリフリッジ(かその近く)の肉屋だかグロサリ屋で肉切ってたそうだから。

「故意におちたシェイクスピア」の、グウィネスじゃなくて、女王様のほう。
雰囲気似てるんだけど、品格がない!
ジュデイ・デンチという方が、どういう人か知らないけど。

ケイトブランシェットでしたっけ、のおなじエリザベス1世女王様。
こちらはすごく品格ある!

「ムッソリーニとお茶」のわがデイム・マギー・スミス、
これぞ上流婦人。
愚かな上流婦人をやらせたらこの人の右はいないっすよね。

「ダロウェイ夫人」の主人公やったひと、名前忘れたけど、マギー・スミス・マクゴナガル先生にはかないませんね。

上流階級の人間を演じるのは、労働者階級出身の俳優には、なかなか難しいんだろうなあ。

おなじケイトでもこちらははお嬢様だそうだし。
グウィネスという人もものごっついお嬢様だそうだし。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
歌右衛門が演じた淀君はすごかった。

歌右衛門が演じた政岡もすごかった。

でも最近の歌舞伎は見ない。
なんだかで。
品格の面で、なんだかなんですよ。

歌右衛門が「立って」舞台に立っていた(晩年は坐ったきりだった)頃をしってる観客は、もう、立ってる人はすくないかもしれないなあ

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
女性の品格。

あの本、電車で隣に座った女性が読んでたので、
横から読みました。

で、感想。

あれ、品格の本じゃないじゃん。

せいぜいが品位の本で。

品格を云々するのは、ある階級以上の世界に住む人について、ですわ。
プロトコル、という言葉がフレデリック・フォーサイスの小説名(第4の核)だと思わない人たちのためのものだわね。
---------------------------------------------------

というのは、だいぶまえから思ってたけど。

書いたの読んでみてさらに感想。
わたしが品格を語ってどうする。

育ちが悪いモノは、育ちが悪いモノとして生きればよい。
今日は一日かけて田舎を日帰り往復。

いろいろあったんだけど、それはともかく。

帰りの車でかけたディック・リーの「追」を聞きながら
レスリー・チャンを思い出した。

ただひとこと。

生きていて欲しかったなあ。
恋に破れて死ぬなんて、いかにも彼らしいが。
色気なくてもいいから、生きてて欲しかったな〜。
ディック・リーみたいに色気なしでいいから。

生きてて欲しかったと言えば、井上治典。
そのうち見ることも。。。と思ってるウチに、死んじゃった。

そのうちおいしい牛乳を届けようと思う間に、おとなりの老齢のにゃんこもお亡くなりになった。

というわけで、
生きてて欲しかったかたがた、でした。
DVD エスピーオー 2005/06/03 ¥31,290

ぢつはファン。
まだ7,8巻がでてた頃に、かてきょ先の女の子が
貸してくれてから。

で、
http://zh.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%81%E6%98%9F%E8%8A%B1%E5%9C%92

台湾じゃ牧野つくしは、牧野杉菜(すぎな?)なのね。
香港では牧野筑紫。おいおいおいおいおい。。。。。。

これ、見たいな〜。
一度も見てないわ〜。
どっか図書館で入ってないかな〜。
アバウト・ア・ボーイで少年がこう言ってました。
母親の手料理に関して曰く。

母親はヒッピームーブメントの生き残り。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
てなわけで、断食からこっち、ヘルシーなだけの食事だったんですが。

どうしても「ケーキ」がたべたくて、ふらふらと電車に乗ってスタバへ。

鎌倉のスタバは「チャヤ・マクロビオティクス」が一緒なので、そっちの「ヘルシー」なケーキをひとつ頼んで、「有機番茶」とともに食しました。。。。。。
が。

足りない。
物足りないのです。

ふらふらと足はスタバのカウンタに向かい、全然ヘルシーじゃないロールケーキ(しかしチャヤのケーキの4倍くらいの大きさなのに、チャヤより安い。うーん)を買ってぱくついたところ。

五臓六腑に染み渡るうまさ。

私の体は、この、アンヘルシーなスポンジケーキと農薬たっぷり生クリームを欲していたんですね。

ケーキクレイビング、やっと収束。

3日くらい続いてました。嗚呼。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
申し遅れましたが、みかんさま、ブックマークさせていただきました。
見てきましたよ。
画像はないのか。

いわきは田舎なもので。
方言けっこうおかしかったんで、最初その違和感で
なかなか話に入れませんでしたが。

常磐ハワイアンセンター、ああだったああだった、と。
なつかしー。

昭和40年頃オープンだそうなんですが、わし6,7歳の頃
行ってるはずなんですよね。
オープン5年くらいたった頃ですね。
記憶の中のハワイアンセンターは、ああでした。

あのときのフラダンサーは、もっとなんというかこう、
どすこいなねえさまばっかりだった気が。

あれは常磐炭坑の炭坑夫の娘さん方だったんですね。

なるほど。

松雪泰子演ずるフラ教師のモデル女性は今でもハワイアンセンターでフラを教えているそうな。
松雪さんのインタビューによれば、「非常にハイテンションで、テンションあがってくると何言ってるのかわからなくなる方」だそうで。
日本で最初のフラ教室を開いた人でもあるそう。
映画では、SKDあがりのドロップアウトした女、という
感じでしたが、なんのなんの、本気でフラ一本の筋金入りのフラダンサーなんだそうな。

いいですねえ。
そういう人生もまた豊かですね。
原題は「プレザントヴィル」
トビー・マグワイア(この子名前がいやらしいわね)が出てる。

ここにでてくる家庭が、50年代アメリカの「良き家庭」
「良き主婦」なのだな。
モノクロ時代のテレビの中にある。

そこの「色のない」「愉快な村」に暮らす主婦が印象に残ってる。

夫からセックスしてもらえないのに、自分からは要求できない。
そんなこと言ってはいけないのは「当たり前」のことだから。

90年代の娘(TVの中に入り込んだ)にマスターベーションを教えられ、イッたとたんに、花瓶の花に「ぽんっ」と色が付く。
彼女や他の主婦らが欲求を満たすたびに、村が色づいていく。

それを男達は憤懣やるかたない思いで見ている。
「プレザントヴィルが、アンプレザントヴィルになってしまった」
と嘆く。

そういう話し。

もう何年も前に見たビデオですが、ごましおさまの「纏足」の話を読んで思い出しました。

纏足は、自己の欲求にもはめられる。

--------------------------------------------
「女を武器にする女」ですが、考えてみれば、
自覚的に女を武器に出来てる女もいれば、「それしか方法がない」
と思いこんで自分にキャップをはめている女も、たしかにいるんでしょうね。

そういう人には、ぜひ、女を捨てるのでなく、女以外の自分のリソースも、活用して欲しい、キャップをはめないでほしい。
そう言う風に思う。
ごましおさまが言っているのも、そこなんだろうな。
と思いました。
旦那が見に行くというので、ついでにわしも行ってきました。

角川映画だしな〜とか思いつつ、角川映画って見たことなかったんですね。でもいかにも角川ちっく。
それはともかく。

夫はなにやら無意識レベルでのこだわりがあったんだそうな。
微動だにせず見てました。

奴は生前(生まれる前、おいおい)軍用艦にのっていたんだろう、
んで死んだと。それが大和かどうかはわからんが。
とのお話。

ミズーリを見に行ってきた時も、変にいつもと違う奴だったので、
なにかひっかかってはいたんですが。

見たらクレンジングされたと。
(かつて)死んだものには、鎮魂になりますね。

---------------------------------------
輪廻を信じるか、といわれれば、「信じる」という意識作用じゃないな、という感じです。

しないかもしれんが、するほうが納得が行く、ということ。

わしは、花火が好きになれないんですよ。
どーん、どーんと音を立てて、夜空が明るくなるのが。
楽しくない。後のぱらぱらぱらという音もダメ。
というかuneasyになる。

だからなに、とはいえんが、加えて生後の記憶に身に覚えがない。

生前、あるいは東京大空襲で、あるいは地方の都市の空襲で、
焼かれて死んでいてもおかしくないなあと。
なにせ何万人も死んでるんですから。

----------------------------------------
そんなわけで、彼とわしの感想には体温の差があるでしょう。

幸いだったのは、長島弁護士が話した話を先に聞けていたということ。

男たちの大和

2006年2月17日 映画
いや、これを見たというのでなく。

N島さんという、ある渉外事務所(N島O野T松)のえらい弁護士さんのスピーチをDVDで見たとこなんだけど。

彼の尊敬する先輩裁判官、という人の思い出話で。
彼の尊敬する大先輩は、学生時代学徒動員で海軍少尉になってた。
で、大和の片道の出陣に、護衛艦冬月の士官として参陣してた。

大和の乗組員だった吉田満(その先輩裁判官とは東大での同級生、彼も動員学徒)が書いた「戦艦大和ノ最期」によれば、大和から救出され冬月の船底に運ばれた吉田をみかけた先輩さんは、怪我をして重油まみれの吉田を見て
「なんだおまえ、そんなていたらくで」
と呵呵大笑して走り去っていったそうな。

「走り去っていった」というのはまあ比喩で。
ほんとはひざで移動して、つまりいざっていたらしい。
救出作業の重責の中、冬月の士官として走り回って疲労困憊し、もはや足腰がたたぬので、ひざで歩いていた、と。

その己の状態で、九死に一生を得た学友を呵呵大笑する。

その余裕というんでしょうか、運命への超然さというんでしょうか、唖然としてしまいました。

うらやましい。
というか、望んでも至れない境地だなあと。

この少尉さん、のちに司法試験にうかり、裁判官になり、きわめて優秀であったという話がメインだったのですが、感動したのは、ここ。
そして、惜しくも自然気胸で42歳の若さで亡くなったと。

人間生きてて何ぼ、ですね。

もうひとつ感じたのは、私が失っていた希望を、私が失う状況よりはるかに厳しい状況にあって失わないことが、人間にできるということ。
もちろん、それまでの刷り込みは違うとはいえ、刷り込みは超えられると思わないとね。

------------------------------------
ひみつ欄に、外科室あり。
今日はここんとこの人生、けっこう最高の日だったのでした。

SAYURI

2006年2月14日 映画
見てきましたよ。

学校なのであとでゆっくり。
私的には大変楽しめました。
個人的にですが。

というのも、役所さんの演じた「のぶさん」
いいっす。

惚れた。

わしのわるいくせだなー。
単純なお宅かど理系か、とにかく人間関係スキルなしの単純馬鹿の男が好きになる。
感情がプリミティブで手に取るようにわかるやつが好き。
むずかしい男は苦手。
(このくせで何度失敗してるか、あああ。
でも最近失敗でもないかなと思っておる。
14日だし)

--------------------------------------
のうみそくたびれたー。

わしだめなんとちゃうか?こんな程度で脳みそつかれてては。

奥さまは魔女

2005年9月7日 映画
今公開中の映画は画像がでないのね。

見てきました。
話題に上がったニコールを見たくて。
一皮もふたかわもむけた感じね。僭越な言い方だけど。
アワーズで賞を取った時、前夫のトムに泣きながら電話した、
って話があったけど、もう泣いて電話はしないわね。

映画で、恋人に愛想を尽かした傷心の彼女に、父親が「そう言う時は家に帰ればいい」っていうのね。
で、「ホームってどこよ」と娘が聞く。
家なんてなかったのね。
父が答える。
「居ていい思い出のある場所だよ。わしはアルーバに行く」
と、父は父で本人がいちばんよかった場所に勝手に帰っちゃうの。

彼女は過去にいい思い出のある場所なんてなかったもんだから、
行く場所に困る。
思いあまって、「いい思い出」のある、TVのセットの家に戻ってしまうの。ファサードしかない家に。

-----------------------------
彼女の困惑を見てわしないちまいましたよ。
わしにもhomeってないわ。

あると思ってたけど違ってたし。

どこの思い出も荒涼としてるわ。
親の家も、前夫と暮らした家も、今の家も。

Home...
Hard to know what it is, if you never had one
Home...
I can’t say where it is, but I know I’m going
Home...
That’s where the hurt is...

んなわけで、U2をひっぱりだしてきてまたかけてる。
上は彼らの「Walk On」という歌の一部。
アウン・サン・スー・チーさんに捧げた歌ね。。

Hard to know what it is, if you never had one

ほんとにそうだわ、とセンチメンタルになってみる。

------------------------------
センチついでに。
わしはフレディもボノも好きだけど。

どちらに近い生き方をしそうかといえば残念ながらフレディだけど。

ボノのように生きたいなあとしみじみ思うわ。
「デンジャラス・ビューティ」原題忘れたの中で、
サンドラ・ブロックがすごく気負って
「ガール・トークね、ガール・トーク、さあ、やるぞ!」
みたいに決意するシーンがあって、痛く共感したのだが。

わし、このガール・トークができない。

昨日ランチがわりにミスタードーナツをほおばってたら、
さるお嬢さんが、ミスドについての自分のちょっとした
体験談をしてくれた&私は○○が好き、と続けてお話。

そのときは何とも思わなかったのだけど、主客が逆だったら、
わしには絶対できんな。

おしゃべりで相手をもてなしてる。
その手の毒のない小ネタを、すごくたくさんストックしてるのかしら。
で、機に臨んで変に応ず、と、タイムリーに出してくる。

戦略的ガールトークだな。

ちがうのかもしらん。
特に意識せず、自然とその手の小ネタが連想されて、
いっぱい出てくるのかも。
だとしたらヨーダの領域で、私には100年くらい修業して
なんとかなるか、という世界。

--------------
あらためて思ったんだが、この「○○が好き」
の様な省略がそもそもいかんのでは。
実際にはフレンチくルーラーが好き、というお話だったのだけど。

神が細部に宿るなら、神と縁遠い人生になるのは、このせいか。

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