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「レイテ沖海戦」半藤一利読みました。
2013年6月7日 日常ごぶさたしてます。
いまだに関東におります。
半藤一利さんの「レイテ沖海戦」読みました。
海軍兵学校の、最後くらいの卒業生(当時少尉として参戦)の目をとおした現場の姿をまじえた、いい本でした。
再軍備、国防軍を待望する若い男にはぜひ読んで欲しいですね。
自らの将来を海軍に託して兵学校を卒業し、少尉として任務に就いたばかりのハタチの男の子たちがどういう体験をしたか。
あんたらが進む先にあるのは、こういうものだよと。
いや、兵として参加するならもっと悪い。
そして将は常に帷握の内にあって死にゃ~しないのだと。
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印象に残ったエピソードをひとつ。
司令官が乗った艦が沈没した後、救助にきた駆逐艦が、何を思ったか、まわりじゅうに兵がまだまだ救助されずにぷかぷか浮いているのに、「我が艦は機関をうごかす」と告げて、波に浮かぶ兵を殺しながら前進したと。
事情は、司令官たちの救助が終了したので、その他の兵士は救助することなく、作戦行動のために発進したということでした。
救助されようとして艦に近づいていたものはみな死んだと。
また、少尉など士官は、わずかな酸素ボンベなどを優先的に使うことが出来、救命されたと。
戦時、階級の上の者から救われるのは常識で、兵や下士官は救命は彼らほどは期待できないのが「あたりまえ」「戦場の常識」なのだと。
戦後の平等教育に慣れた若い諸君(多くは救命されない側)は、戦場の現実を多少なりとも知ろうとしてるのか、知った上で望んでいるのか。。
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あわせて、少し前に読んだNHK取材班の書いたインパール作戦では。
英国兵は、ジャングル深くで負傷しても、ヘリが救助に来てちゃんと収容していったと。
兵站物資もヘリが空輸でピンポイントで落としていった。制空権のない日本は当然そんなことは出来ないので、負傷した兵はそこに置き去り。食糧の補給もなにもなく餓死したのは周知のこと。
日本という国を言いように言う人がいるが、この人命軽視の「伝統」は、世界に恥ずべきものでしょう。
そうやっておいて、滅私奉公を国民に要求し、国民はそれを受入れていた。
いわば国民全部がDVを受けた妻の状態だったと思います。
殴られても蹴られても、それが普通、殴られて当たり前の気分になっている。
米英の兵は、「国は自分を見捨てない」と思うからこその勇敢さを発揮したけれど、日本の兵は「死んでも尽くす」ことを美徳と教えられ、そうしてきた。
なんてコストのかからないお話でしょう。
これを読んでこの国の人間は怒らないんですかね。
「死んでも尽くす」は歌の文句です。
祖母が時々、歌っていました。
「日列談判破裂して、日露戦争始まって、さっさと逃げるはロシアの兵、死んでも尽くすは日本の兵」
という歌。
国に「もっと自分らを大事にしろ、米英並みに」といえるとは、当時誰も思っていなかったのでしょう。
そういえば私が若い頃、70,80年代の演歌は、女が男に尽くすことを歌い上げた歌がとても多かったです。
それが心性なんでしょうね。
戦前教育の残滓が残っていたんでしょう。
1億総ドアマット状態。
1億総バタードウーマン状態といってもいい。
あほらしい。それはいまもどこかしら同じです。
その攻撃は福島県民に集中して向けられているけれど。
いまだに関東におります。
半藤一利さんの「レイテ沖海戦」読みました。
海軍兵学校の、最後くらいの卒業生(当時少尉として参戦)の目をとおした現場の姿をまじえた、いい本でした。
再軍備、国防軍を待望する若い男にはぜひ読んで欲しいですね。
自らの将来を海軍に託して兵学校を卒業し、少尉として任務に就いたばかりのハタチの男の子たちがどういう体験をしたか。
あんたらが進む先にあるのは、こういうものだよと。
いや、兵として参加するならもっと悪い。
そして将は常に帷握の内にあって死にゃ~しないのだと。
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印象に残ったエピソードをひとつ。
司令官が乗った艦が沈没した後、救助にきた駆逐艦が、何を思ったか、まわりじゅうに兵がまだまだ救助されずにぷかぷか浮いているのに、「我が艦は機関をうごかす」と告げて、波に浮かぶ兵を殺しながら前進したと。
事情は、司令官たちの救助が終了したので、その他の兵士は救助することなく、作戦行動のために発進したということでした。
救助されようとして艦に近づいていたものはみな死んだと。
また、少尉など士官は、わずかな酸素ボンベなどを優先的に使うことが出来、救命されたと。
戦時、階級の上の者から救われるのは常識で、兵や下士官は救命は彼らほどは期待できないのが「あたりまえ」「戦場の常識」なのだと。
戦後の平等教育に慣れた若い諸君(多くは救命されない側)は、戦場の現実を多少なりとも知ろうとしてるのか、知った上で望んでいるのか。。
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あわせて、少し前に読んだNHK取材班の書いたインパール作戦では。
英国兵は、ジャングル深くで負傷しても、ヘリが救助に来てちゃんと収容していったと。
兵站物資もヘリが空輸でピンポイントで落としていった。制空権のない日本は当然そんなことは出来ないので、負傷した兵はそこに置き去り。食糧の補給もなにもなく餓死したのは周知のこと。
日本という国を言いように言う人がいるが、この人命軽視の「伝統」は、世界に恥ずべきものでしょう。
そうやっておいて、滅私奉公を国民に要求し、国民はそれを受入れていた。
いわば国民全部がDVを受けた妻の状態だったと思います。
殴られても蹴られても、それが普通、殴られて当たり前の気分になっている。
米英の兵は、「国は自分を見捨てない」と思うからこその勇敢さを発揮したけれど、日本の兵は「死んでも尽くす」ことを美徳と教えられ、そうしてきた。
なんてコストのかからないお話でしょう。
これを読んでこの国の人間は怒らないんですかね。
「死んでも尽くす」は歌の文句です。
祖母が時々、歌っていました。
「日列談判破裂して、日露戦争始まって、さっさと逃げるはロシアの兵、死んでも尽くすは日本の兵」
という歌。
国に「もっと自分らを大事にしろ、米英並みに」といえるとは、当時誰も思っていなかったのでしょう。
そういえば私が若い頃、70,80年代の演歌は、女が男に尽くすことを歌い上げた歌がとても多かったです。
それが心性なんでしょうね。
戦前教育の残滓が残っていたんでしょう。
1億総ドアマット状態。
1億総バタードウーマン状態といってもいい。
あほらしい。それはいまもどこかしら同じです。
その攻撃は福島県民に集中して向けられているけれど。
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