これはすごいな、と思ったので、記録用に日記にしておきます。

だれもが冷温停止などしていないのが分かり切った中での「冷温停止」宣言は、諸外国へのアピールではなく、手厚い原発補償の「幕引き」のためだった、ということのようです。

宣言以後に高線量を浴びた作業員については、もはやフォローしないと。

つくづく、この国にあきれ果てますね。

これは民主党だからではなく、自民でも同じだったでしょう。
こういうのを作るのは役所ですから。



以下引用。引用元はNHKです。
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原発作業員の健康支援に“格差”
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120912/k10014972451000.html

東京電力福島第一原発の事故で、下請け企業の作業員を対象にした検診費の補助制度で、
厚生労働省が去年12月の冷温停止状態の宣言以降については新たに被ばく線量が基準を超えても補助の対象にしていないことが分かりました。

専門家は「作業員はいまも高い線量の中で働いておりきめ細かな支援を続けるべきだ」と指摘しています。

原発事故のあと、福島第一原発で行われている収束作業について、厚生労働省は現場の放射線量が高く作業員は被ばくの不安があるとして「緊急作業」に指定しました。

これに伴って作業員の累積の被ばく線量が50ミリシーベルトを超えた場合は白内障の、100ミリシーベルトを超えた場合は、がんの定期検診を受けさせるよう事業者に求めこのうち下請けの中小企業には検診にかかる費用を補助する制度をつくりました。

しかし、去年12月に政府が原子炉の冷温停止を宣言したことから、厚生労働省は「緊急作業」の指定を解除し、その時点ですでに基準を超えていた作業員に限って補助することにしました。

これによって基準を超えていた人は引き続き定期的な検診への補助を受けられますが、事故直後から作業に当たり宣言以降に基準を超えた人や新たに作業に加わった人については補助を受けられなくなりました。
宣言のあとに累積の被ばく線量が50ミリシーベルトを超えた人はことし7月までに180人を超えています。

厚生労働省は「『緊急作業』が終わったあとは、ほかの原発と同様、特別な措置は必要ないと判断した」と説明しています。

これについて被ばく医療について詳しい放射線医学総合研究所の理事の明石真言医師は、「冷温停止宣言という時間的な問題で放射線の健康への影響について線を引くのは理解しにくい。

今も線量が高い場所も残っており、今後も基準を超える作業員は増えることが予想され、作業員の不安を解消するためにも支援は継続するべきだ」と指摘しています。

作業員“待遇の差に違和感”

福島第一原発で去年の夏から働いている30代の男性は、累積の被ばく線量は60ミリシーベルトを超えています。

しかし、冷温停止宣言までの線量はおよそ15ミリシーベルトで、50ミリシーベルトを超えていなかったため健康診断費用の補助を受ける対象からは外れ、今後、自費で賄わなければならない可能性も出てきました。

今も毎日のように収束作業に当たっているこの男性は、多いときには1日で1ミリシーベルト以上を被ばくし、今後、健康に影響が出ないのか不安に感じています。
男性は「現場の線量は高いままで、緊急作業でなくなったという境目がまったくわからない。待遇に差が出ていることに違和感を感じる。
技術をもった作業員の被ばく線量が高くなり働けなくなる人が増えているが、国のバックアップがないと、これから収束作業に当たろうという人が出てこなくなるのではないか」と話しています。

被ばく線量高い状態続く
厚生労働省によりますと、福島第一原発で働く作業員が1か月に被ばくする放射線量の平均は、震災直後で20ミリシーベルトを超えていて、去年11月には1.35ミリシーベルトまで下がりましたが、冷温停止状態の宣言のあとも大きく下がらず、ことし6月時点でも1.04ミリシーベルトと通常に比べて高い状態が続いています。

作業員不足のおそれも

厚生労働省は宣言以降、新たに収束作業に加わった人については、国が原発作業員への被ばくの影響を長期的に管理するために作った健康診断の内容などを記載したデータベースにも載せないことも決めています。

このため作業員の間からは「健康管理がしてもらえないのであれば、継続的に収束作業に関わることができなくなる」と不安の声が相次いでいて今後、作業員不足につながるおそれも出てきています。

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