日本の規制値「理解できない」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111012/erp11101220300003-n1.htm

オイシックスなどはお客の要請に応えて「事故前の基準でやってる」と大宣伝してますが、それでもキロ当たり370ベクレルです。
ヨーロッパがチェルノブイリ以降、「このくらいにしないと流通させる物がなくなる」ということで設定した甘い基準がそれ。それにならったものです。

が、健康被害がその後出続けている国では、もっと厳しい基準なんですね。

友人がウクライナの基準を教えてくれました。

日本よりずっと厳しい基準値を設けています。

      ウクライナ基準値   日本暫定基準値
飲料水         2      200
パン         20      500
野菜         40      500
肉類        200      500
魚類        150      500
卵(1個)       6      500
野生イチゴ・キノコ 500      500
幼児用食品      40       なし


日本と同じなのは野生のイチゴやキノコ。
これはそうしないと、「もう流通させる物がない」の世界だからでしょう。
で、それで安全かというと、そうじゃない。

映画「チェルノブイリ・ハート」でだったと思うけれど、少年がホールボディ・カウンタをうけて、かなり内部被曝しているのがあきらかになり、
「最近よく食べてるものは?」ときかれ
「ベリーのジャム」と答え、
実際に彼の食べているジャムを測ったら、高い汚染だった、という話がありました。

高度に汚染されたものを食べれば、その分、内部被曝という結果は、確実に自分の体が引き受けます。

内部被曝は、少なければ少ないほどいい。

となったら、基準値がどうでも、なるべくなるべく、汚染の低い食物を探すしかない。

とくに、小さい子をかかえた親は、それが子にしてあげられる、最大限の仕事かもしれない。いまは。

消費者がごちそうをつくるわけでもないのに、汚染のすくないものを求めて東奔西走(ご馳走)させられるのは、やっぱり納得できません。

基準値、高すぎです。
せめてウクライナ基準にまでは下げて欲しい。


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以下、引用。

日本の食品基準は甘すぎ ベラルーシ専門家が批判
2011.10.12 20:28 [放射能漏れ]

チェルノブイリ原発事故後の住民対策に取り組んできたベラルーシの民間の研究機関、ベルラド放射能安全研究所のウラジーミル・バベンコ副所長が12日、東京都内の日本記者クラブで記者会見した。東京電力福島第1原発事故を受け、日本政府が設定した食品や飲料水の放射性物質の基準値が甘すぎ、「まったく理解できない」と批判、早急に「現実的」な値に見直すべきだと述べた。

 例えば、日本では飲料水1キログラム当たりの放射性セシウムの暫定基準値は200ベクレル。一方、ベラルーシの基準値は10ベクレルで、20倍の差があるという。

 ベラルーシでは内部被ばくの影響を受けやすい子どもが摂取する食品は37ベクレルと厳しい基準値が定められているが、日本では乳製品を除く食品の暫定基準値は500ベクレルで、子どもに対する特別措置がないことも問題視。「37ベクレルでも子どもに与えるには高すぎる。ゼロに近づけるべきだ」と指摘した。(共同)
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http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011102101000408.html
2011/10/21 12:27 【共同通信】


食品の放射性物質基準は厳しく 見直しで厚労相
 食品に含まれる放射性物質の暫定基準値の見直しについて、小宮山洋子厚生労働相は21日の閣議後の記者会見で「さらに安全性を確保するという意味では(新基準値は)厳しくなる」との見通しを示した。

 厚労省から諮問された内閣府食品安全委員会は7月に「自然放射線や医療被ばくを除き、内部と外部被ばく合わせた生涯累計で100ミリシーベルト以上になると健康へ悪影響」との見解案をまとめた。10月中に正式な見解を答申する見通し。

 小宮山氏は「国際的な基準に照らし、専門家の意見も聞いて基本的な考えを示したい。常識的に考えて(今よりも)緩くなるということではない」と述べた。

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