5月8日の日記

2010年5月8日 日常
ええ、繰り返しです。
老いの繰り言なみ。

エレファントカシマシ 偶成
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND61025/index.html

http://www.youtube.com/watch?v=HPY0MMs-oVo


ああ俺には何か足りないと
何が足りぬやらこの俺には

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「何か足りないと思った」

李徴は、友にそう思われたのですよね。

山月記。


「隴西の李徴は博学才穎、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。いくばくもなく官を退いた後は、故山に帰臥し、人と交を絶って、ひたすら詩作に耽った。」

「ろーせーのりちょうははくがくさいえい」「自らたのむところすこぶるあつく」は高校時代、自分の口を離れないものでした。
自分に重ねていたのでしょう。

友はこう思ったそうです。

「成程、作者の素質が第一流に属するものであることは疑いない。しかし、このままでは、第一流の作品となるのには、何処か(非常に微妙な点に於て)欠けるところがあるのではないか、と。」


なにか、足りない。

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なにか、足りない。

それは40数年、ずっと感じてきました。

たぶん、その欠損は、李徴のそれと重なるでしょう。

それは、「ドブの夕陽」でコンペンセイトされるものじゃ、ない。

なにか、足りない。





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