本の方、読みました。

で。

感想。

DVD(アイルランドITVの制作だそうですが)のほうが、圧倒的にいいです。

構成がちみつ、そして無理がない。

登場人物の心の流れに破綻がないのは、DVDのほうでした。

さらに、私が気に入った男主人公のせりふ、なんと原作にはなかったです。

簡単な示唆はあるのですが。

「あなたは吸血鬼の話を前にしましたよね」
「事実は全然違うが、あなたはその本質はついていた」
「父はその冷酷さ、冷淡さで、母の生気を吸い取っていたのだ。(母はそれで命を落とした)」
「この世で一番重い罪は、そういう、心が犯す罪だ」

という部分、ぜんぶDVDの脚本で創作されたものでした。

これがあるおかげで、男主人公が父母をどう見、それが彼の結婚観、人生観にどう影響を与え、だからこそ、生来愛にあふれて邪心のない女主人公を、理性を持って深く愛するのだろう、とつながるところなのですが。。

------------------------------

まあそれにかぎらずで。

男主人公の姉(原作では妹)の恋についてもそうです。

姉は、弟の親友(オクスフォードだかケンブリッジ時代の学友)と恋仲にありながら、その恋人が次男坊で親の地位財産を承継できないため、彼らの冷酷な父が結婚を許さなかった、というエピソードも、DVDで入れられたものでした。

これのおかげで、この姉の
「いったい幾組のカップルが、愛情から結婚できるのでしょうね(そんなの、とても幸運なことだわ)」

と言うセリフに深みが備わるわけで、また、現実に対し、半ばあきらめをかかえたようなこの姉弟の姿や態度に説得力が増すわけで。。。

彼女が後に、たまたま幸運にも恋人に親の子爵位と財産がまわってきて、結婚が許された、と言う話も、「苦労の末の幸運」として、受け入れやすいものになる。。。

原作だと、恋人も有利な結婚も、ふってわいたようで、構成のアレさが否めません。


-----------------------------

てなわけで。。。。

お気に入り決定です。
このDVD。

買うことにしました。


なにより、「幸せな娘」である主人公の姿、「理性と暖かい友情」の権化のような上記の姉弟のすがたをみてるだけで、だいぶ慰められますので。。。。


コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索