営業には二八の法則が働く、というのは、実感としても分かります。
2割の上得意が、売り上げの8割に貢献している、と。

しかしね。

選挙って、どのお客さんも、財布の中には「1票」しか入ってないんですよね。

そのお客さんの「深堀り」はできない。
いくら上得意にこれ以上働きかけても、せいぜいさらに1,2票(友人を説得とかね)ふえるだけ。

それより、上得意には支持の拡大を要請したうえ放置して、新規の支持者を広く薄く探さないと、お話にならない。
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実際にインパーソンで候補者と関わる人は、その人柄だの「人物」に入れるというのはあるけれど。。。。。

まあ、昔の営業にもそれはあったかもしれないが、
営業でさえ、今どき営業マンの人柄なんかで、家だの耐久財だの買うバカはいない。


いまの選挙は、むかしと様変わりしているんだわ。

人物がよいからと票を入れる訳じゃない。

財布(?)から出す「票」の対価として、どんな財やサービスが得られるか。

人ではなく、当選後にやるといった約束で入れるんだわ。

票が先払い、行政サービスが後払いの双務(売買)契約に限りなく近い。

これって、「公約」がすこしふくらんで「マニフェスト」と呼ばれるようになった、というだけじゃない。

公約<人物

だった昔の「公約」の位置に、「マニフェスト」や「政策」が来ると思ったら大間違いで

政策の約束>人物

なんですよね。


そこを、年寄りは、十分に理解できてないのかも知れない。

マニフェストが定着して、選挙は「契約」になったのだと思います。

昔より、ずっと契約の概念で説明しやすくなってる。


西洋の宗教が神と人の「契約」であることを、日本人にはなかなか理解できないのと同様、
いまだ高齢者には、選挙が契約と化したことを、理解できてないのかも知れない。

コメント

お日様だいすき
2009年10月27日14:14

その選挙にも、市場の商品経済にも未来の人たちの権利が入っていない・・・。資源は劣化し、未来に人たちはどんどん貧乏になる・・・。すまない気持ちで一杯です。

どん太
2009年10月27日17:11

お日様だいすきさま

>未来の人たちの権利が入っていない・・・。

そこはもう、おっしゃるとおりです。
これは社会全体がそういう意識を持たないことにはどうにもなりませんね。

環境権、と言う考え方には、未来の人間が現状から大きく劣らない環境を享受できる権利がある、というコンセプトも入っていたのですが、残念ながら定着に至っていません。。。


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