前の日記のコメントで、そういうお話が出ました。

そういう議論があまりにも阿呆らしいというか、現実味のかけらもないモノであることを、
見て欲しい。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0536.html

04年の時点で、全耕地面積の0.6%しかないのです(認証有機面積)。

これをどうやったら、100%にできるというのでしょう。
そんな方法があるなら教えて欲しいわ。
まして有機農業の進んでいるヨーロッパでも、のきなみ
1割未満です(それでも割合比にして日本の10倍)。

イタリアは有機が盛ん、とイタ飯好きの間では思われてますが、それでも7%。。。。。



日本全体から見れば、オプションとして語るほどの価値もない農法、にとどまるものですよ。

その中でわずかの農家が、少しずつ、きわめて少しずつ、
代替わりなどを期に無農薬栽培に切り替わっています。
農事法人で無農薬に取り組むところもあります。

大河の流れの、ほんの一滴の変化。

いまこれを、大事に育てたい。

そう願って欲しいですね。

コメント

どん太
2009年10月8日11:37

キューバのように、ソ連からの農薬輸入が途絶え、
自力で農薬を作る工業力がなかった、などの
条件がととのえば、いいかもね。

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2009年10月8日13:16

 当面ありえない、仮定の話なのは解ってますよ~。

 ただ、食料そのものと並んで自給率の低い化学肥料や畜産飼料は、今後の気象変動によって輸入が困難になることが予測されます。
 その時点で、有機資材の「自給自足」(あるいは相互補完)ルートが確立できていないところは、必然的に無農薬・無化学肥料栽培に追い込まれるでしょうね。(苦笑)(※その場合、どっちかというと「耕作放棄」を選ばざるを得ない農家のほうが増えるでしょうが……。)

どん太
2009年10月8日13:58

桐木りすさま

>化学肥料や畜産飼料は、今後の気象変動によって輸入が困難になることが予測されます。

わたしはこれも実現性は低いだろうなと思ってます。

無農薬は、けして1キロ1200円でも無理と言うほどきついものではないので、(ノウハウを知って欲しいです)、勧めては行けないなどという農協信仰者のことばを鵜呑みにせず、ぜひもっと知って欲しいし、転換をたくさんの農家さんに検討して欲しいですね。


霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2009年10月8日14:12

 たしかに最近は、不耕起直播きや冬季湛水などの簡単で確実な農法の確率と普及が進んでいますよね。
 ただ、私にソレを言ったのは、ご自身が低農薬化にチャレンジ中で、その前年にほぼ「全滅」の虫害をうけて、何千万円という負債をかかえて進退に悩んでいる最中の農家のかた。だったんですよ……。

 一部自家栽培などから順次「低」農薬化に切り替えるのならともかく。
 いきなり「無」農薬をしろと農家さんに偉そうに説くのは……
 
 ご自分が実作商業ベースで成功している「無農薬農家」さんでないかぎり、やめたほうが無難な話題なんじゃないでしょうか……。

(私は基本的に、「自分にできないこと」をひとにやれとは言わないようにしています。この20年間、TVも冷蔵庫もない生活を続けているのは、脱原発をひとに語るための資格?と自信と裏付けを、自分に持たせるためです。)

どん太
2009年10月8日14:37

桐木りすさま

>何千万円という負債をかかえて進退に悩んでいる最中の農家のかた。だったんですよ……。

なるほどね。
大変だったんですね、その方は。
ですが、やはり一部ずつ、そしてノウハウをたくわえながらがいちばんでしょうね。
きついいい方ですが、その方は、移行の方法を、間違えたとも言えると思います。

>一部自家栽培などから順次「低」農薬化に切り替えるのならともかく。
 いきなり「無」農薬をしろと農家さんに偉そうに説くのは……

いきなりやれといっても無理でしょう。
誰もそんなこと言ってませんよ。
移行するなら、気候、土質のみきわめ、自分のノウハウを積み上げるところからはじめなければなりません。

えらそうかどうかはともかく、
「消費者の立場から」は、どんどん無農薬になって!
と呼びかけることが変とは思いません。


------------------------

>ご自分が実作商業ベースで成功している「無農薬農家」さんでないかぎり、やめたほうが無難な話題なんじゃないでしょうか……。

実践している農家さんしか呼びかけができないとは、またずいぶんと後ろ向きの話ですね。


>「自分にできないこと」をひとにやれとは言わないようにしています。

私はそう思ったら、なにも人に語れませんので、
自分の立場の限定をふまえながら、より先に進める可能性のある人に、「進んで!」と呼びかけるのを止めようとは思いません。

そんなこといったら、完全無欠の共産主義者でもない限り、共産党の主張を自分が繰り返すこともできない?
変じゃありません?

誰も皆不完全です。
完全でないとやっちゃだめ、いっちゃだめ、という考えは、私も昔持っていましたが、
自分を縛るだけだと思いますよ。

人は、私が何か言ったからと言って、従う義務はありません。

「そういう意見の人があるのね」と思うだけです。

自分にできないことを勧めるな、と言うのは、自分の影響力を、かなり過大に評価しているのかもしれませんね。
--------------------------


>TVも冷蔵庫もない生活を続けているのは、脱原発をひとに語るための資格?と自信と裏付けを、自分に持たせるためです。

いや、「成功している実践農家しか言っては行けない」なら、「原発無しで同じだけのエネルギーを作り出せる能力がないと、脱原発を主張しちゃダメ」になるでしょう。

もしも「自分がTVも冷蔵庫もなし」程度で脱原発を言っていいなら「自分が無農薬作物しか食べません」程度で「無農薬」を勧めていいことになる。

その基準なら、私はクリアしてると思ってます。










どん太
2009年10月8日14:43

そうそう、もしもやる気のある農家さんがいたら、
ノウハウを授けれくれる組織を紹介くらいはしてあげらられます。

まずは学んで欲しいですね。

どん太
2009年10月8日14:51

私は自分にできないこと、どんどん人に「やってくれ」とすすめてますけどね。

「一票の格差、違憲判決を出せ」は、私は最高裁判事でないので、できませんが言ってます。

「むだな公共工事やめてよ」も、権限者じゃないけど言ってます。

「無農薬に切り替えません?」も、農民じゃないけど、いいますよ。

意見を採用するしないは、権限のある人、処分権のある人の自由です。

せきやん
2009年10月8日19:42

集団就職先東京からの兄の里帰りその会話に
十数人の大家族は誰もが耳をソバ立てている。
テレビ報道がない国家運営時期でもあり山里で東京に行ったのは村長さんぐらい。
戦前生まれの東京ゆえ情報通の兄は村の英雄でさえあった。
兄の所持してた丹頂鶴のポマードが都会文化の象徴

「鴇色」が大和の瑞穂の国から消えたのはひとえに農薬農業でトキの食糧の泥鰌やフナやナマズが水田から消えたゆえ。
爺の幼き頃は沢山の魚類が田んぼにまで生息していた。
いまは全く観れない田畑の農業薬品汚染。
先週の佐渡での4日がかりのトキ放鳥
中国原産で孵化したものとはいえ鴇色が日本の農村によみがえれるのか。
国家の農業補償がない限り農家が工業製品に立ち向かえるハズがない。
数十億年太陽エネルギーを頂き地球の作りし石化をエレルギーとした工業製品は既にその時点での数億年分の付加価値があるゆえだ。
農業産物はその年の太陽エネルギーのみで生産された付加価値にしか過ぎない。
農業製品を考える場合に抜け落ちる視点である。
台風18号を経て考えねばならぬ事。
北の台風が来なかった地域のリンゴ農家さえ被害を受けてる台風進路の異常さ。地球は悲鳴を上げている。
余り物熱意の議論につい書き加えてしまいました
お許し下さい。

どん太
2009年10月8日21:04

せきやんさまありがとうございます!
私も本当にそこの所を言いたかったのです。
農薬散布は沢山の動物種の生存を脅威にさらしたし、一国で見れば絶滅においやった(トキもそうですね)種もたくさんです。
メダカや蛍など、いまでこそわずかのそれがニュースになって人が群がるけれど、昭和40年代はじめころの田圃には、たくさんの蛍がいたのを、覚えています。
収益だけをめざして、どれだけのものを失ったか。それでいいのか?
そういう農業でほんとにいいの?
そこを問わないで「難しいから人に勧めるな」は、ありえない話だと思います。難しくてもトライする人が沢山います。彼らは、喜んで自分のノウハウを人に伝えています。

たとえば木村秋則さん
://www.amazon.co.jp/%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%A6%E3%81%AF%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E9%87%87%E9%85%8D-%E6%9C%A8%E6%9D%91-%E7%A7%8B%E5%89%87/dp/4809408043/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1255003183&sr=8-1
(httpつけてくださいね)
試行錯誤で得たノウハウを、青森県内始め、あちこちのリンゴ農家さんに伝えています。
まして、そんなに「実現不能」なミッションでもない。
誰か失敗者がいたから、他の人に安易に勧めるな、は、「羮に懲りてなますを吹く」の世界かも。
世界全体の生態系と環境のことを考えたら、どこかで真剣に「脱農薬」を考えていかないと、だめでしょうね。

それがどこまでprevail可能かは、はなはだ心許なくても。

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