かなり面白いというか、みなさんリーズナブルですね。
とくに経済官僚は。
財務は狸。
以下引用
------------------------
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090924-00000017-maiall-pol
政権交代をどう思いますか。
財務 各省とも、役所と前政権の与党政治家が互いに縛りあってガチガチになっている政策がいくつもあるので、思い切ってご破算にできるいい機会です。10年に1度くらいは必要と思います。
経済関連 徳川幕府も15代で滅びました。同じ組織が権力の座に長く就いているのはおかしい。来るべき時が来たという感じです。
--省内の空気は。
財務 まだまだ様子見ですが、「食わず嫌いだっただけで、案外交代してよかったかもね」と話しています。
経済関連 「ワー、敵が来た!」という印象はないですね。うちは官僚の権限に固執する体質ではないので、民主党を反対勢力と思わない。許認可権限がかなりある農水省などは利益が結びつくので抵抗があるかもしれません。
国交 予算を組み替えるので、何か変わるだろうと思っていますが、今やれることはない。民主党のマニフェスト(政権公約)と従来の施策が明らかに違うダムや有料道路の部署などは準備していると思います。
--「政治主導」を掲げる新政権の与党、民主党の官僚批判はどう感じましたか。
財務 与党になったことがないからこそ言えるセリフ。与党政治家は本来、厳しい判断は自分が背負わなければならない。サボって判断を先送りすると、官僚が「誰も困らない選択肢」に逃げこむしかない。そこが分かっていないのではと思ってしまう。
経済関連 全体として無駄遣いした側面はないとは言えない。でも、自分は職場で無駄遣いしていない。どこに、湯水のようなお金があるのか。あるならしっかり追及してほしい。
国交 官僚が物事を決めていたとしても、反対者の声を聞いて落としどころを探す調整の苦労があり、斬新な政策もこぢんまりすることがある。政治主導により、政治家が一番いい案だからやると決めるなら、大胆な施策を打ち出せるのではと期待する。
財務 民主党には「自分で考える政治家」が自公政権よりは多いと思う。これからは「プラスの配分」ではなく、痛みをどう分かち合うかという「マイナスの配分」の時代。政治家はマイナスの配分から逃げる傾向があるが、新政権は「財源は大丈夫?」と注目されており、逃げないと期待しています。
■
--国家戦略局は機能しそうですか。
財務 来年度予算は7兆円カットして、マニフェストの政策につける。後は省庁ごとに何兆円カットするか。財務省も知恵を出すだろうが、官僚批判の中で権威を失って非力です。国家戦略局や行政刷新会議には各省庁の中身を見て、メリハリをつけてもらえると期待しています。
国交 実際問題として霞が関の仕事はかなり細かい。象徴的な政策に絞れば、個人的には機能すると思う。
--「政治家の手足」になる覚悟は。
経済関連 役人はまさに政治家の手足だと思う。指令が右なのに手足が左へ向かうようでは、官僚組織の体をなさない。大臣の指示に反抗する人は周りにいません。
国交 手足と言われ気分が悪い人もいると思うが、発想を転換し知恵袋と受け取ればいいのでは。
--マニフェストでは無駄遣いを削り2013年度には16・8兆円を捻出(ねんしゅつ)する計画です。
財務 このうち半分程度は可能だが、それ以上は社会保障や教育など、どうしても必要な部分に切り込む。国民の総スカンを食うと思います。
国交 与党は優先順位の高いものから予算をつけ、つけられないものを無駄として削る考え方では。与党に無駄でも、地元に無駄でないものもあります。
経済関連 単年度で使い切るため無駄を防げなかった予算制度を、3年や5年にすれば変わります。
--今年度補正予算(13・9兆円)からは最大4兆円程度を削減する方針ですが。
財務 あの予算は本当にいいかげんでした。すべての関係者を満足させようと予算をつけまくったので、半分くらい不要なはず。ただ、いったん自治体に期待を抱かせた分の停止は難しいでしょう。
■
--「天下り根絶」は。
国交 若い年代は、天下りはなくなると思っていた。だがやめるには経過措置が必要です。幹部は天下りを前提に人生設計してきたでしょうから。
財務 今の処遇のまま、60歳以降の年収がなくなると、人材が集まらなくなり、日本は他国からますます「出し抜かれる」国になるでしょう。キャリアのうち優秀な者の給与を倍くらいまで上げてくれるなら文句はありません。
--民主党の主要公約について意見を。
国交 高速道路無料化は反対。環境面でもあり得ない。道路の維持管理にもお金がかかる。八ッ場(やんば)ダムはあそこまで造って中止するのは、逆に無駄。道路も鉄道もできており、旅館も移転し観光客を呼ぼうという話になっている。
財務 子ども手当や高校無償化がなぜ年収1000万円以上の世帯にも必要かわからない。低所得者に手厚く配分するのが、国の役割では。
経済関連 子どもを大事にして将来を考える発想はいいが、給付はサービスにしてほしい。24時間経営の保育園や幼稚園の整備か。我が家も保育園には苦労した。
--自民党や族議員への思いは。
国交 利益誘導でゆがめられてきたことは絶対にあった。役人に案を出させ、手直ししたから「おれたちの成果だ」ということもしばしばで、ずるいところもありました。党への対応にも時間がかかり、案を大臣にあげる前に族議員と調整が必要でした。
財務 善かれあしかれ官僚への「信頼」はあったと思う。
--新政権に期待は。
国交 国民もどうなるか分からない上で選んだ。こうなった以上は「お手並み拝見」ですかね。これだけ官僚の仕事が変わると騒いで変わらなければ、問題と思います。
経済関連 政権交代は楽しみです。ただ、反対の声が多かった政策もある。世論と向き合い、ベストの選択をしてほしい。失敗したら非を認めて謝り、次に生かす政治を望みます。
財務 期待しています。自分は甘いことだけ選挙民に言って、厳しい判断は先送りする政権ではないと信じます。民主党の先生たちは、官僚に「不信感」を抱いているそぶりをしないと、存在意義が問われると思っていた節がある。毎日顔を合わせる関係になって不信感が解消されればいいと思います。
-------------------------
引用終わり。
要は、自分の権益を剥がされるかどうかで、民主への温度が違う、というところでしょうね。
財務も国交も農水も、剥がされる剥がされる。
経済関連というのがどこなのか不明だけれど、
許認可権限がさほどない、というのを表明してるようなモノなので、ゆえにこの態度、ということなんでしょう。
とくに経済官僚は。
財務は狸。
以下引用
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090924-00000017-maiall-pol
政権交代をどう思いますか。
財務 各省とも、役所と前政権の与党政治家が互いに縛りあってガチガチになっている政策がいくつもあるので、思い切ってご破算にできるいい機会です。10年に1度くらいは必要と思います。
経済関連 徳川幕府も15代で滅びました。同じ組織が権力の座に長く就いているのはおかしい。来るべき時が来たという感じです。
--省内の空気は。
財務 まだまだ様子見ですが、「食わず嫌いだっただけで、案外交代してよかったかもね」と話しています。
経済関連 「ワー、敵が来た!」という印象はないですね。うちは官僚の権限に固執する体質ではないので、民主党を反対勢力と思わない。許認可権限がかなりある農水省などは利益が結びつくので抵抗があるかもしれません。
国交 予算を組み替えるので、何か変わるだろうと思っていますが、今やれることはない。民主党のマニフェスト(政権公約)と従来の施策が明らかに違うダムや有料道路の部署などは準備していると思います。
--「政治主導」を掲げる新政権の与党、民主党の官僚批判はどう感じましたか。
財務 与党になったことがないからこそ言えるセリフ。与党政治家は本来、厳しい判断は自分が背負わなければならない。サボって判断を先送りすると、官僚が「誰も困らない選択肢」に逃げこむしかない。そこが分かっていないのではと思ってしまう。
経済関連 全体として無駄遣いした側面はないとは言えない。でも、自分は職場で無駄遣いしていない。どこに、湯水のようなお金があるのか。あるならしっかり追及してほしい。
国交 官僚が物事を決めていたとしても、反対者の声を聞いて落としどころを探す調整の苦労があり、斬新な政策もこぢんまりすることがある。政治主導により、政治家が一番いい案だからやると決めるなら、大胆な施策を打ち出せるのではと期待する。
財務 民主党には「自分で考える政治家」が自公政権よりは多いと思う。これからは「プラスの配分」ではなく、痛みをどう分かち合うかという「マイナスの配分」の時代。政治家はマイナスの配分から逃げる傾向があるが、新政権は「財源は大丈夫?」と注目されており、逃げないと期待しています。
■
--国家戦略局は機能しそうですか。
財務 来年度予算は7兆円カットして、マニフェストの政策につける。後は省庁ごとに何兆円カットするか。財務省も知恵を出すだろうが、官僚批判の中で権威を失って非力です。国家戦略局や行政刷新会議には各省庁の中身を見て、メリハリをつけてもらえると期待しています。
国交 実際問題として霞が関の仕事はかなり細かい。象徴的な政策に絞れば、個人的には機能すると思う。
--「政治家の手足」になる覚悟は。
経済関連 役人はまさに政治家の手足だと思う。指令が右なのに手足が左へ向かうようでは、官僚組織の体をなさない。大臣の指示に反抗する人は周りにいません。
国交 手足と言われ気分が悪い人もいると思うが、発想を転換し知恵袋と受け取ればいいのでは。
--マニフェストでは無駄遣いを削り2013年度には16・8兆円を捻出(ねんしゅつ)する計画です。
財務 このうち半分程度は可能だが、それ以上は社会保障や教育など、どうしても必要な部分に切り込む。国民の総スカンを食うと思います。
国交 与党は優先順位の高いものから予算をつけ、つけられないものを無駄として削る考え方では。与党に無駄でも、地元に無駄でないものもあります。
経済関連 単年度で使い切るため無駄を防げなかった予算制度を、3年や5年にすれば変わります。
--今年度補正予算(13・9兆円)からは最大4兆円程度を削減する方針ですが。
財務 あの予算は本当にいいかげんでした。すべての関係者を満足させようと予算をつけまくったので、半分くらい不要なはず。ただ、いったん自治体に期待を抱かせた分の停止は難しいでしょう。
■
--「天下り根絶」は。
国交 若い年代は、天下りはなくなると思っていた。だがやめるには経過措置が必要です。幹部は天下りを前提に人生設計してきたでしょうから。
財務 今の処遇のまま、60歳以降の年収がなくなると、人材が集まらなくなり、日本は他国からますます「出し抜かれる」国になるでしょう。キャリアのうち優秀な者の給与を倍くらいまで上げてくれるなら文句はありません。
--民主党の主要公約について意見を。
国交 高速道路無料化は反対。環境面でもあり得ない。道路の維持管理にもお金がかかる。八ッ場(やんば)ダムはあそこまで造って中止するのは、逆に無駄。道路も鉄道もできており、旅館も移転し観光客を呼ぼうという話になっている。
財務 子ども手当や高校無償化がなぜ年収1000万円以上の世帯にも必要かわからない。低所得者に手厚く配分するのが、国の役割では。
経済関連 子どもを大事にして将来を考える発想はいいが、給付はサービスにしてほしい。24時間経営の保育園や幼稚園の整備か。我が家も保育園には苦労した。
--自民党や族議員への思いは。
国交 利益誘導でゆがめられてきたことは絶対にあった。役人に案を出させ、手直ししたから「おれたちの成果だ」ということもしばしばで、ずるいところもありました。党への対応にも時間がかかり、案を大臣にあげる前に族議員と調整が必要でした。
財務 善かれあしかれ官僚への「信頼」はあったと思う。
--新政権に期待は。
国交 国民もどうなるか分からない上で選んだ。こうなった以上は「お手並み拝見」ですかね。これだけ官僚の仕事が変わると騒いで変わらなければ、問題と思います。
経済関連 政権交代は楽しみです。ただ、反対の声が多かった政策もある。世論と向き合い、ベストの選択をしてほしい。失敗したら非を認めて謝り、次に生かす政治を望みます。
財務 期待しています。自分は甘いことだけ選挙民に言って、厳しい判断は先送りする政権ではないと信じます。民主党の先生たちは、官僚に「不信感」を抱いているそぶりをしないと、存在意義が問われると思っていた節がある。毎日顔を合わせる関係になって不信感が解消されればいいと思います。
-------------------------
引用終わり。
要は、自分の権益を剥がされるかどうかで、民主への温度が違う、というところでしょうね。
財務も国交も農水も、剥がされる剥がされる。
経済関連というのがどこなのか不明だけれど、
許認可権限がさほどない、というのを表明してるようなモノなので、ゆえにこの態度、ということなんでしょう。
コメント
基本的に「ヤラセ記事」の匂いがプンプンします。
私ライターなので、「造った記事」って直観的に変なのって思ってしまうんで。
この手の記事でおかしいのは、誰ひとりとして「官僚の給料が高すぎる」という話をしないことですね。官僚のリストラと給料を財源にするのが、まず真っ先に必要なことのはずなんです。
それをやれば、後で増税が出ても、国民は納得せざるを得ないですから。
でも、その話が出ない。ちゅうことは「変える気はない」というか、「自分の身を切るところだけは避けたいから協力するフリだけはする」って事でしょう。
いまはタイミング的には、
●これまでの官僚の作った政策の徹底的な批判と検証
こそが国民の間で検討されるべきなんだろうと、僕は思っています。
いったい、官僚主導で作った政策が、どういう点でだめだったのか、その論点のポイントを明確にして、そこをこそ封じないといけないと思うんですよ。
こういう記事は、あくまで、そういう話題を出させないための「懐柔策」でしかないと僕は観ています。
まだまだこれからメスをどんどん、どんどん、徹底的に入れていかないとダメだと思います。
やらせというか、官僚の給料がなんて質問はNGですよ、とインタビュイーに言われたら、記事できないですからね。
匿名とはいえ、所属をあきらかにして応じたというのは、まあいい感じでは。
マスコミだって相身互い。
あんまり本質的で相手が次に応じてくれない質問は、できないでしょう。
制度に内在する制約、くらいに思っておけば?
一部の「高給」官僚をあげつらうことで一般の公務員の人たちにまでリストラのしわ寄せをしようとする政策には賛成できません。
これ以上、ちまたに潰しのきかない失業者を増やして、どうするっていうんでしょうか????? (景気がよくて民間への再就職が簡単な時代ならともかく。これ以上、少ないパイを取り合う相手を路頭に放り出してほしくないですぅ★)
問題の本質は、官僚の高給、ではないですよね確かに。
給与以外の権益が私益となって行政をまげているところですから。
逆に適正な給与を与えて、他のルートを作り得ないシステムを作るのもありだと思います。
そういう話、むかししたことあります。
天下りをなくすにはどうしたらいいか?
という話で。
天下りを期待する世代までは、割り増しの退職金を与えて、再就職を禁じるのもありだよな。秩禄処分みたいに。なんて話もありました。
まあ、再就職を禁じるというのは憲法的にできないので、合意をとるしかないのでしょうけれど。
わたしはこれをやらせとも、懐柔策とも思いません。
そんな意図、マスコミには不必要ですから。
マスコミの関心は売り上げですからね。
なんていうのかなあ。
意図の読み方が、失礼だけれど、自分の興味関心に引き寄せすぎることで、(また他者の意図を読まないことで)的はずれになってしまってる気がします。