民主の野望

mixiの方に、いろいろ書きましたが、あっちは基本条件の解説しか書けなかったので、こっちにボクの意見を書きます。

まず、どん太さんの懸念は、実にごもっともで、その通りだと思うんですが、僕の意見としては、

●現実は、それよりもっと情けない状態ではないか？

という事の方が心配です。

どういう事かというと、「保守」２大政党になるならまだしも、自民党が古くさい体制のままで、民意を反映することすらできず、グズグズして「中政党」とか「小よりかはちょっと大きい政党」くらいのまま、大政党になれない状態が続くのではないか？
という懸念ですね。

これこそまさに「民主党が第2の自民党になっちゃった状態」で、いまの現状を見ると、そういう危険性がプンプン臭います。
中途半端に森元総理みたいなヤクザ体質の政治家が残ってしまいましたし、逆に期待できる若手が比例で救われることもなく消え去ってるでしょうから。
だれかが「なんか自民はヤクザとお公家さんだけが残ったなぁ」と言ってたんですけど、その通りだよなぁって思うわけです。
良き批判者のいない政治は不毛ですよ。
これで森元総理とかが残ると、政策論議をするのではなくてスキャンダル追求みたいな国会になってしまう。それは不毛だ、と僕は思うんですが、でもそうなってしまう可能性も高い。

なので、僕の意見としては「今回は民主党の勝ち方が足りなかった。自民党を刷新させるほどのインパクトがなかった。官僚の汚い＜酒井法子リーク情報＞によって官僚政治の打破等の政策論議が抑制されたのが原因。官僚にしてやられた。」というのが実感でして、これはかなり状況としては悪いと思います。

しばらくは注目するべきは自民党です。
くだらんスキャンダル攻勢とか、やらんといて欲しいなぁと、真剣に思います。そんな事をやるくらいなら、「こども手当は実質、子供のいない家庭の増税策だ。」とかの批判をしてくれる方が意味が大きい。
そうなったら「じゃ、官僚たちの埋蔵金を徹底追求してみます。」という話になって、国民にもメリットあるんですけど。
でも、いまの自民だと「鳩山の故人献金問題はどうなったのだ！」とかやりかねない。
勘弁してよって思います。

シゲさん

まあ、どうふれていくかは、これから次第でしょうね。

でも、小選挙区制を導入したのが、非自民の細川内閣。。。
今回も、という悪夢というか、トラウマが頭をよぎります。


＞そんな事をやるくらいなら、「こども手当は実質、子供のいない家庭の増税策だ。」とかの批判をしてくれる方が意味が大きい。

はは、自民がここをついてくれたら、自民に入れたかも知れないな（笑）


自民が小粒になったのは（民主も）、小選挙区制故じゃないか、と立花隆が言ってましたが、なるほどと思いました。

選挙民、と言って見渡す範囲がずんと狭くなったんですよね。。。

さて、どうなるやら。

多様な意見の吸い上げという意味では、比例もさることながら、参議院の存在も大きいと思うんですよね。
いま、参議院不要論とかも出てますけど、それもどうかなぁと思います。
公明党なんかは、今後、逆に参議院での優位を強めて、それこそ宗教政党として反戦や人道主義の立場からの提案をどんどんやって欲しいという気はしてるんですよね。

どん太さんの意見の大選挙区＋比例というのは、さすがにちょっと大政党が出来なさすぎで「整合性のある政策の束」ができるかどうかが不安なんですが、かと言って、現在の比例の比率を減らすというのも「さて、どうか？」という気はします。

確かに小さな政党が消えてしまうというのは大問題で、いろいろな政党が多様な角度から政策提案をしてくれるのが一番だとは思うのですが、今回の選挙での自民党の「比例で救われた面子」を見ていると、「えええ、こいつが残るの？」とか、やっぱり思ってしまうんですよね。

僕個人は、昔ながらの中選挙区制が、結局は良かったんじゃないか？という気持ちもあるんですが、今回民主党政権になったのを見て、自分が民主党に入れた原因が「前回の選挙の時は、わずかな差で自民大勝になってしまった。」というくやしさが、かなり大きかったんですよ。
おそらく、小選挙区制に良いところがあるとすれば、この部分だろうと思うんです。

「負けた。でも、次は逆転できる。」という仕組みだってことですね。これは小選挙区だからこそのメリットなんじゃないのかな？という気はしてます。だからこそ、自民党には頑張ってもらわないといけないのに、古くさいヤクザ体質議員が、デカイ面してるっていう状況を見ると、小沢さんが「比例縮小」に傾く気持ちもわからなくはないです。
なんかこう、もうちょっと、より良い方法はないものなのか？と思いますね。

うーん。やっぱり昔の中選挙区制が、僕的には好きなんだけどなぁ。