じつは先日、あの五億円詐欺して執行猶予がついた某作曲家さんを思いだしてました。

彼、やまほどお金を稼いだのに、ジェット機のファーストクラスを借り切るとかの散財をして、すってんてんに近くなったんですって?

まあ、利益出したら税金でもっていかれるだけだから、せいぜい使おうと思ったんでしょうけれど。。。

きちんとしたお金の使い方を知ってる人なら、お金は、お金を作るように使ったでしょうに。。。
彼はお金の使い方、資産の育て方を、知らなかったんでしょうね。
家庭の作り方、育て方も知らなかったみたいだし。

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自分の少ない交友関係で見ても、お金の使い方を知ってる人と知ってない人、そのギャップは大きかった気がします。

お金の使い方の判らない急先鋒は、何を隠そう、私です。

私は、お金の使い方、知らなかったです。今も。
もちろん、作り方はもっと知らない。

同年代の友人や、ローの大人の学生が株式相場の話なんかしてるのきいて、「へえ~」と思うばっかりで、自分じゃしたことありません。

若い頃は、15万円くらいしかもらってないのに、7万円の部屋を借りて四苦八苦したり。

20万円しか給料ないのに、40万の帯を買って、さらに四苦八苦したり、カードを止められたり。。。。お恥ずかしい話ですが。

だいたい、お金の感覚というのが、わかってなかった。
5万円で買えるのはどれくらい、
10万円ではどれくらい、
そういうのがぜんぜん。。。。。。。

お金を貯めるなんて、全くできなかったです。
計画的に使うというのも、できなかった。
あったらあるだけ。。。

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お金の使い方を知ってる方は。。。。

何人めかのボーイフレンドが「お金は大事だよね」「命の次に大事だよね」が口癖で、わたしは内心それを馬鹿にしてたのですが。。。。

実際には、彼は正しかった。

お金を大事に使うと言うことを、彼は知ってました。
倹約すると言うことを知っていた。

親御さんは中小企業づとめのサラリーマン。
家はヨコハマ市内の、生協が開発した、ちいさな建て売り住宅でした。
けして裕福な家庭ではありません。

彼は第一志望の都市銀行に就職し、33歳くらいのころに家を建てましたが、
総費用(土地建物)が1億円。
で、そのうちローンは半分だけという快挙(自力で5千万の頭金をこさえた)。
奥さんは専業主婦ですから、全部彼一人の力です。

しかも行員用のローンなので、利息もほとんどない。
さらにそのローンの5千万を、約10年で返したそうな。
親の援助など、全く有りません。
一時期は親御さんと縁が切れてたくらいですから。

よくよく聞けば、親御さんも、ちいさな家に住みながら、
投資用の賃貸アパートをもっていたそうな。
お金の使い方を、心得ていたサラリーマンさんだったんでしょう。

うちは。。。。おはずかしいほどのキリギリスぶりです。


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なんでこんなにお金と縁がない生活なんだろう、と思うけど。。。

考えてみれば、私の実家はもともと貧乏な零細農家、さらには親夫婦は
公団住まいの安サラリーマン。

子どもを4人も作ったあたり、家計のマネジメントなんて、夫婦どちらも気にしてないふたりでした。

で、毎晩のごとく、お金がないと言うことで夫婦げんか。。。
借金の返済でけんかになる夫婦。
毎晩深酒をして、どろどろに酔って暮らす二人。

そのくせ、銀座「志ま亀」で帯だ着物だと買いまくってた母。。。
(まだ共働きだった頃、自分の働きは全部着物に替えてしまったんだそうな)

公団ずまいのくせに、車はルノー、乳母車はフランス製、とかだったそうで。。。(1ドル360円の時代ですよ)

見栄かなんだか、家計は破綻するに決まってます。

お金を破綻なく使うというのが、ほんとにできなかったんでしょう。

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で、私も、お金を計画的に使うのが、できない。

もともと、お小遣いというのを、ほとんどもらっていませんでした。
ごく少額しか。

中学になると牛乳代や弁当代を使い込んで、自分の本や文具代、デニーズでのお茶代にしていた私。

高校でも、弁当代をけちってほとんど本にまわしていた私。

まあまだ本買ってる分にはいいけれど、体を作る大事な時期に、ちゃんとした栄養をとれてなかった。

大学では、月3万円だけもらって下宿。
(うち部屋代が1万3千円)
残りでくらせるはずがない。

そもそもくらせる展望のない金額しかもらってないので、「やりくりしよう」とすら思わなかった。。。。(いいわけ)

後は、バイトで授業にも出ず、という暮らし。

ほんとうに、支出と収入の展望を立てて計画して、というのが、しない・できない生活だった。


就職してからも、上に書いたような始末だし。

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ながなが書いてしまいましたが、いいたかったのは、
貧困層の子どもは、お金の使い方が判らない。

教育されてない。

だから、倹約もできないし、貯めること、作ること、増やすこと、何も知らない。。。。。。。。

そこに気付いたのは、やっと最近です。

コメント

淵瀬春秋
2009年5月21日10:22

 お金のことを口にするのは、やはり品が無いとは思ってしまいます。しかし、拝金ではなく何をどう使うかという使途をきちんと知っておく、教育されていると言うことは、貨幣経済の中でやはり重要ですね。「この世でいちばん大事な「カネ」の話」(西原理恵子)も書いていますが。
 リスクを分散しつつ資産を保持すると言うことと、資産運用する=カネでカネを生む、というのは別物じゃないかなとも思っています。なので、株の話は微妙ですねぇ。

 うちは貧乏だったので、金がないのは当たり前。その生活を就職して自分には法外な収入を得てからも続けていた、その箍が緩みつつあることを戒めねばならないとは思っています。

どん太
2009年5月21日17:33

淵瀬春秋さま

夫の親がやはり、「金の話をするのは卑しい」と思っていた人たちだそうです。
その話は、また続きで書きたいなと思ってます。

> リスクを分散しつつ資産を保持すると言うことと、資産運用する=カネでカネを生む、というのは別物じゃないかなとも思っています。なので、株の話は微妙ですねぇ。

資産を、インフレ率程度には増やさないと無駄に損をしていることになるので、投機とは別の、モデレートな利殖というのは、きちんと考えるべき事だろうなと思います。

ただ、私はOL時代、「株で利益を出せるのは、インサイダーだけだなあ」とつくづく感じたので、株式投資、手を出してません。

サイバラのアレも読みましたが、うーん。。。ちょっと子ども向けすぎ?

彼女のお父さんがギャンブル依存だったというのもあるので、
うーん。じつにうーんとしか言いようがないですね。
捨てるほどお金があるなら、FXやってもいいでしょうけれど。。。

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