本:ハチはなぜ大量死したのか
2009年3月30日 日常 コメント (2)
CCD(ハチ群崩壊障害、コロニー・コラプス・ディスオーダー)が07年に全米を襲い、ヨーロッパでも起こった「原因」から、きたるべき農業全体のシステムダウンを予想する本、とでもいいましょうか。。。
本当の題名は「稔りない秋-ミツバチの崩壊ときたるべき農業の危機」
と言うのです。
http://www.bk1.jp/review/0000472899
--------------------------------
①CCDは、どういう現象か。。
ハチが一斉にいなくなる、と聞いていましたが、
いなくなるのは、外勤のハチだけです。
女王蜂、蜂の子、蜂の子の世話をする内勤のハチなどは、
とりのこされる。
彼らも、本来は仕事をかかえ、その仕事をきっちりこなしていくのだけれど、CCDにかかったハチは、「私、なにをしたらいいの?」という感じで、右往左往しているだけ。。。
他の本では、「世話役のハチが蜂の子をどんどん捨てている」「かみちぎっている」などの報告もありましたが、それらは、この本にはありません。
筆者のみたCCDとは、ハチが「死滅する」ことではなく、ハチが「集団としての知性を失う」ことだ、と結論してます。
それぞれの役割に従った、巣全体として見事に統率の取れた行動をするはずのハチが、その「自分が組織の一員として、なにをなすべきか」を失ってしまう状況。
結果として、ハチは巣に戻らず、残された者は自らが何をすべきかも知らず、「集団でないと生きられない」ハチが、集団全体として、死んでいく。。。。
--------------------------------
②原因は?
●はじめは、「ダニ」だろうと思われていました。
西洋ミツバチのダニは、ハチが受粉用にあちこちに輸出・輸入されることで、東洋ミツバチから彼らに移りました。
東洋ミツバチは、ダニがいても、うまく自分らで駆除しながら、いい具合に共生できるすべをもっています。
ですが、西洋ミツバチにはそれがなかった。
CCDを起こした蜂群の中には、ダニに侵されたものがけっこうみられたそうです。
しかし。。。。
ダニ禍にあっていない巣でも、CCDは起こっている。
●他の原因としてあげられたのが、オーストラリアから来た蜂から感染したウィルス。
しかしこれも、ウィルス感染のない巣でもCCDが起こってる。。
しかもオーストラリアのハチは、ウィルスに感染していても、ぴんぴんしている。
●遺伝子組み換え植物は?
一部の遺伝子組み換え植物は、体の中に殺虫成分を組み込みます。
これがハチにいけないのでは?
でもこれも、決め手になりませんでした。
というのも、遺伝子組み換えを行っていない州でも、CCDが起こってた。。。
●携帯電磁波は?
これはじつは検証されていないようです。
実験では、ハチの行動は明らかに異常になり、帰巣能力は明らかに低下し、多くは戻ってこない結果となった。
けれど、疫学的に、どの程度のバックグラウンド電磁波があるところでCCDがおこっているか、という、突き合わせの検証が行われていないのです。
●ネオニコチノイドは?
CCDを起こしたハチが集めた花粉や蜂蜜の中に、どの程度ネオニコチノイドが含まれているかを調べたら。。。
たしかにそこそこの量のネオニコチノイドが検出されたそうです。
しかし、メーカー側が言う「基準値、安全値」以内がほとんど。
その量では、ハチは死なない、とのメーカー側の主張でした。
筆者はそれでも、その「死なないけれど影響のある量」を受けたハチが、その行動の統合性を失うことはあるのでは?と見ています。
CCDの問題は、ハチが死ぬことではないのです。
ハチが帰ってこないこと。
残ったハチも、ハチとしての行動を取れなくなっていること、なのですから。
●ダニ殺虫剤は?
しかも、ネオニコチノイド単体では大きな影響はないと思われる群でも、巣箱の「消毒」をされていたらどうか?
巣箱のダニを殺すために、いくつかの薬が使われてきたそうです。
しかしおおくは、ダニのほうに耐性をつける結果となって終わったそうな。。
それでも、養蜂家の中には、基準量を超えてダニ殺虫剤を使う者もあるそうです。
ダニ殺虫剤と言いつつ、ハチには無害、ということはありません。
なかなか、薬剤はゼロイチの選択性は、もてないのです。
消毒をした巣の女王蜂の生殖能力は、期間として数分の1に落ち込むそうです。
2,3年は卵を産み続けるはずが、1年もたない。
商業的にペイするだけ産出する期間が、半年になってしまうことも。
ここまでハチを弱らせて置いて、そこにさらに農薬の染みた蜂蜜をあつめたらどうなるか。。
●温暖化は?
気温の高すぎることも、個体を弱らせる原因にはなっているようです。
しかし、CCDの単一犯人には、できないでしょう。
●けっきょく、筆者は、「これら一つが原因だと考えるのは、ナイーブに過ぎるだろう」と考えています。
要因は、複数のものが組み合わさっているだろうと。
------------------------------
③ハチがおかれた苛酷な状況とは?
アメリカでは多くの養蜂家が、「蜂蜜」をとることでなく、
農業作物の授粉を請け負うことで、収益を作り出そうとしています。
なぜなら、もう「蜂蜜」は、中国の廉価な者に勝てないから。
アメリカ・カナダのハチは、「授粉」のためにいるのです。
普通ならずっとつづくハチの群を、まるで1年草のように扱う
養蜂家もいるそうです。
(冬ごとにハチは死滅する。春には種蜂を別の養蜂家から買って増やす)
カリフォルニアのアーモンドは、広大につづくアーモンドの単一作物の畑で作られますが、ここには、蜂を過密な状態において授粉をさせないと、生産量が下がるしくみになっています(効率性をとことん追求した植え付けをしているので)。
過密な状態で、全国、あるいは海外からも集められてきて(長距離のトラック移動も蜂を弱めます)、ラッシュの電車のような中での労働を強いられる蜂の多くが、そこで死んだり、弱って生産性を失います。
もちろん、感染症などのるつぼにもなります。
アメリカの農業は、とことんまで収益性・効率性を追求した者になっています。
その結果、蜂は「消費」されていく。
--------------------------------
④養蜂のオルタナティブは?
一方で、自分の蜂を移動させず、巣の周りの農薬のかかっていない野原で蜂を育てる養蜂家もあります。
より生産性が低いけど、より生命力のあるロシアのミツバチを輸入して、寒冷地でする養蜂家などです。
彼らは、薬を使いません。
遺伝子組み換えもたべさせません。
蜂の数をむやみやたらに増やすために、砂糖水などの「蜂のえさ」を与えまくる養蜂もしません。
一つ面白かったのが、
普及している同じ規格の蜂の巣を使った養蜂では、ダニに太刀打ちできなかった西洋ミツバチが、より小型の規格の蜂の巣を使ったら、けっこういけた。
しかし、できあいの蜂の巣(ハニカム型の土台)をつかわず、土台から蜂に自由に作らせたら、蜂は自分の巣に、大きめの規格の蜂の部屋、中くらい、小さいの、と言う風に、バリエーションを持った蜂の巣を作ったんだそうです。
しかも、その大中小は、その目的に合わせて、また季節に合わせて、実にうまく使い分けされたと。。。。
その「自前の巣」では、ダニ禍は、おどろくほど少なかったのだそうです。
蜂が自然の状態により近く暮らせたら(その分、ストレスも少ないでしょう)、ダニなどの自然の驚異は、じつは彼ら自身がうまくハンドルできるのだ。。。。
それをしないから、巣が全滅したり、体に良くない薬を使い続けたりしないといけない。。。
しかし、巣を作るのには、当然蜂の労働が必要なわけで、そんなことして作った巣は、生産性が劣ります。
また、「手作りの巣」の蜂蜜を人間がとるには、いままでの器械が使えない。
とうてい、「産業」としての収益性の文脈には、乗ってこない解決法なのです。
だから、この解決を選ぶ養蜂家は、まだまだ少ないのだそうな。。。。
--------------------------------
⑤農業の危機とは?
すでにアメリカは、日本よりもはるかに、効率性と収益性を追求した農業になっています。
農業は、かなり工業化しているのです。
蜂も、生き物としてよりも、工場の機械のように扱われています。
農薬・遺伝子組み換えは当たり前。
その結果。。。
もはや、自生の昆虫による授粉を期待できないエリアは、着実に広がっています。
南米などでは、人力による授粉に頼るしかないエリアも出ています。
これは、レイチェル・カーソンが「沈黙の春」といっしょに予言した「稔りなき秋」の体現でしょう。
これでいいの?
これがのぞむものなの?
幸い、まだ日本は本格的なCCD禍にさらされていない(日本のミツバチは東洋ミツバチの亜種ですから、そもそもダニ禍にさらされてない)けれど、農業の工業化は、資本面の整備がいま急ピッチで進んでいます。
これでいいの?
この方向で、ほんとうに日本の農はいいんですか?
そんなことを考えさせてくれる本でした。
本当の題名は「稔りない秋-ミツバチの崩壊ときたるべき農業の危機」
と言うのです。
http://www.bk1.jp/review/0000472899
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①CCDは、どういう現象か。。
ハチが一斉にいなくなる、と聞いていましたが、
いなくなるのは、外勤のハチだけです。
女王蜂、蜂の子、蜂の子の世話をする内勤のハチなどは、
とりのこされる。
彼らも、本来は仕事をかかえ、その仕事をきっちりこなしていくのだけれど、CCDにかかったハチは、「私、なにをしたらいいの?」という感じで、右往左往しているだけ。。。
他の本では、「世話役のハチが蜂の子をどんどん捨てている」「かみちぎっている」などの報告もありましたが、それらは、この本にはありません。
筆者のみたCCDとは、ハチが「死滅する」ことではなく、ハチが「集団としての知性を失う」ことだ、と結論してます。
それぞれの役割に従った、巣全体として見事に統率の取れた行動をするはずのハチが、その「自分が組織の一員として、なにをなすべきか」を失ってしまう状況。
結果として、ハチは巣に戻らず、残された者は自らが何をすべきかも知らず、「集団でないと生きられない」ハチが、集団全体として、死んでいく。。。。
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②原因は?
●はじめは、「ダニ」だろうと思われていました。
西洋ミツバチのダニは、ハチが受粉用にあちこちに輸出・輸入されることで、東洋ミツバチから彼らに移りました。
東洋ミツバチは、ダニがいても、うまく自分らで駆除しながら、いい具合に共生できるすべをもっています。
ですが、西洋ミツバチにはそれがなかった。
CCDを起こした蜂群の中には、ダニに侵されたものがけっこうみられたそうです。
しかし。。。。
ダニ禍にあっていない巣でも、CCDは起こっている。
●他の原因としてあげられたのが、オーストラリアから来た蜂から感染したウィルス。
しかしこれも、ウィルス感染のない巣でもCCDが起こってる。。
しかもオーストラリアのハチは、ウィルスに感染していても、ぴんぴんしている。
●遺伝子組み換え植物は?
一部の遺伝子組み換え植物は、体の中に殺虫成分を組み込みます。
これがハチにいけないのでは?
でもこれも、決め手になりませんでした。
というのも、遺伝子組み換えを行っていない州でも、CCDが起こってた。。。
●携帯電磁波は?
これはじつは検証されていないようです。
実験では、ハチの行動は明らかに異常になり、帰巣能力は明らかに低下し、多くは戻ってこない結果となった。
けれど、疫学的に、どの程度のバックグラウンド電磁波があるところでCCDがおこっているか、という、突き合わせの検証が行われていないのです。
●ネオニコチノイドは?
CCDを起こしたハチが集めた花粉や蜂蜜の中に、どの程度ネオニコチノイドが含まれているかを調べたら。。。
たしかにそこそこの量のネオニコチノイドが検出されたそうです。
しかし、メーカー側が言う「基準値、安全値」以内がほとんど。
その量では、ハチは死なない、とのメーカー側の主張でした。
筆者はそれでも、その「死なないけれど影響のある量」を受けたハチが、その行動の統合性を失うことはあるのでは?と見ています。
CCDの問題は、ハチが死ぬことではないのです。
ハチが帰ってこないこと。
残ったハチも、ハチとしての行動を取れなくなっていること、なのですから。
●ダニ殺虫剤は?
しかも、ネオニコチノイド単体では大きな影響はないと思われる群でも、巣箱の「消毒」をされていたらどうか?
巣箱のダニを殺すために、いくつかの薬が使われてきたそうです。
しかしおおくは、ダニのほうに耐性をつける結果となって終わったそうな。。
それでも、養蜂家の中には、基準量を超えてダニ殺虫剤を使う者もあるそうです。
ダニ殺虫剤と言いつつ、ハチには無害、ということはありません。
なかなか、薬剤はゼロイチの選択性は、もてないのです。
消毒をした巣の女王蜂の生殖能力は、期間として数分の1に落ち込むそうです。
2,3年は卵を産み続けるはずが、1年もたない。
商業的にペイするだけ産出する期間が、半年になってしまうことも。
ここまでハチを弱らせて置いて、そこにさらに農薬の染みた蜂蜜をあつめたらどうなるか。。
●温暖化は?
気温の高すぎることも、個体を弱らせる原因にはなっているようです。
しかし、CCDの単一犯人には、できないでしょう。
●けっきょく、筆者は、「これら一つが原因だと考えるのは、ナイーブに過ぎるだろう」と考えています。
要因は、複数のものが組み合わさっているだろうと。
------------------------------
③ハチがおかれた苛酷な状況とは?
アメリカでは多くの養蜂家が、「蜂蜜」をとることでなく、
農業作物の授粉を請け負うことで、収益を作り出そうとしています。
なぜなら、もう「蜂蜜」は、中国の廉価な者に勝てないから。
アメリカ・カナダのハチは、「授粉」のためにいるのです。
普通ならずっとつづくハチの群を、まるで1年草のように扱う
養蜂家もいるそうです。
(冬ごとにハチは死滅する。春には種蜂を別の養蜂家から買って増やす)
カリフォルニアのアーモンドは、広大につづくアーモンドの単一作物の畑で作られますが、ここには、蜂を過密な状態において授粉をさせないと、生産量が下がるしくみになっています(効率性をとことん追求した植え付けをしているので)。
過密な状態で、全国、あるいは海外からも集められてきて(長距離のトラック移動も蜂を弱めます)、ラッシュの電車のような中での労働を強いられる蜂の多くが、そこで死んだり、弱って生産性を失います。
もちろん、感染症などのるつぼにもなります。
アメリカの農業は、とことんまで収益性・効率性を追求した者になっています。
その結果、蜂は「消費」されていく。
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④養蜂のオルタナティブは?
一方で、自分の蜂を移動させず、巣の周りの農薬のかかっていない野原で蜂を育てる養蜂家もあります。
より生産性が低いけど、より生命力のあるロシアのミツバチを輸入して、寒冷地でする養蜂家などです。
彼らは、薬を使いません。
遺伝子組み換えもたべさせません。
蜂の数をむやみやたらに増やすために、砂糖水などの「蜂のえさ」を与えまくる養蜂もしません。
一つ面白かったのが、
普及している同じ規格の蜂の巣を使った養蜂では、ダニに太刀打ちできなかった西洋ミツバチが、より小型の規格の蜂の巣を使ったら、けっこういけた。
しかし、できあいの蜂の巣(ハニカム型の土台)をつかわず、土台から蜂に自由に作らせたら、蜂は自分の巣に、大きめの規格の蜂の部屋、中くらい、小さいの、と言う風に、バリエーションを持った蜂の巣を作ったんだそうです。
しかも、その大中小は、その目的に合わせて、また季節に合わせて、実にうまく使い分けされたと。。。。
その「自前の巣」では、ダニ禍は、おどろくほど少なかったのだそうです。
蜂が自然の状態により近く暮らせたら(その分、ストレスも少ないでしょう)、ダニなどの自然の驚異は、じつは彼ら自身がうまくハンドルできるのだ。。。。
それをしないから、巣が全滅したり、体に良くない薬を使い続けたりしないといけない。。。
しかし、巣を作るのには、当然蜂の労働が必要なわけで、そんなことして作った巣は、生産性が劣ります。
また、「手作りの巣」の蜂蜜を人間がとるには、いままでの器械が使えない。
とうてい、「産業」としての収益性の文脈には、乗ってこない解決法なのです。
だから、この解決を選ぶ養蜂家は、まだまだ少ないのだそうな。。。。
--------------------------------
⑤農業の危機とは?
すでにアメリカは、日本よりもはるかに、効率性と収益性を追求した農業になっています。
農業は、かなり工業化しているのです。
蜂も、生き物としてよりも、工場の機械のように扱われています。
農薬・遺伝子組み換えは当たり前。
その結果。。。
もはや、自生の昆虫による授粉を期待できないエリアは、着実に広がっています。
南米などでは、人力による授粉に頼るしかないエリアも出ています。
これは、レイチェル・カーソンが「沈黙の春」といっしょに予言した「稔りなき秋」の体現でしょう。
これでいいの?
これがのぞむものなの?
幸い、まだ日本は本格的なCCD禍にさらされていない(日本のミツバチは東洋ミツバチの亜種ですから、そもそもダニ禍にさらされてない)けれど、農業の工業化は、資本面の整備がいま急ピッチで進んでいます。
これでいいの?
この方向で、ほんとうに日本の農はいいんですか?
そんなことを考えさせてくれる本でした。
コメント
ちなみに遺伝子組換え作物に仕組んである殺虫成分自体は、鱗翅目(蝶・蛾)を選択的に殺すもので、それ以外の虫には影響が出ないものです。普通の人にも影響が無いので、閉鎖実験施設・バイオスフィア2では使われました。普通の化学合成農薬は「もしも」を考えて使わなかったそうです。
>越冬できないから外来種として住み着くことが無いと言うふれこみでしたが、現実には巣を作って越冬が確認されています。
そうですね。この本にも出てたような気が。(別の場所で読んだかも)
>採卵鶏ほどひどいものはないし
おっしゃるとおりですね。
>鱗翅目(蝶・蛾)を選択的に殺すもので、それ以外の虫には影響が出ないものです。
選択性ですが、わたしはいろいろ聞くウチに「おおむね」程度の物が多いのかなと言う気がしています。
すぐとなりの目にたいして、全く無害というわけには行かないような。
この「おおむね無害なんだけど、存在しない、のとは違う」の微妙さには、まだまだ科学の定量化の目がむいてないのかなと。
>普通の人にも影響が無い
そうですね。
「普通」の人には影響が「まだ」ないでしょう。
その先は未知数。
で、CS患者には、遺伝子組み換えがダメな人がいます(皮膚症状が出てしまう)。
普通の人、にはくくれないので、「普通の人には影響がない」はその通りですが、一部の病人は、避けないと生きられません。