自殺志願:東尋坊で11月に急増 「派遣切り」4人保護
2008年12月26日 日常 コメント (4)おやおやおや。。。
いつのまにこういう国になったんでしょうかね、竹中さん。。。。
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以下引用
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20081214k0000m040079000c.html?link_id=RSY04?inb=yt
福井県坂井市の東尋坊で11月、自殺防止パトロールに取り組むNPO「心に響く文集・編集局」が、人生に行き詰まり、自殺をしようとした若者ら6人を保護した。
うち4人は派遣社員だったという。
パトロールをしていた茂さんは11月5日、断がいに1人の男性(22)がたたずんでいたのを確認した。
そっと後ろから肩を抱きかかえ「帰ろう」と話し掛けた。
男性は岩手県出身で、首都圏で携帯電話販売の派遣社員だった。10月に会社から「もうおまえはいらない」と告げられ、住んでいた寮を追い出された。
頼る身内もなく、各地を転々としてこの地へたどり着いた。
茂さんは大阪市北区の民間の保護施設を紹介。
また11月27日には、宮城県出身の男性(27)が「話を聞いてほしい」と泣きながら、NPOの事務所に入ってきた。
地方公務員を目指して勉強をしながら、派遣社員として三重県内の建設会社に勤務していたが、業績悪化で11月に入り契約を切られた。
自転車で各地を転々と放浪し、東尋坊に来た時の所持金は50円だった。
茂さんは「4人はいずれも20~40代の働き盛りだった。行き場を失った人を再チャレンジさせるため、行政は一時的に収容する施設を早急に造るべきだ」と訴えた。
(引用ここまで)
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派遣は私がやってたころは、結婚した元OLの小遣い稼ぎ、家から通って経済的に心配のない若いムスメさんが、残業なしでへらへら働くためのもの、だったんですが。
いつのまにか「派遣」というと男、なんですね。
そしてかつては期間工だったものまで派遣に。
しかも最悪派遣期間は1日。
明日の保証はない、を許したと。
派遣って、そもそも制度ができるとき、超もめたんですが、できた後に制度を根本的に悪化させるのに、あれほどの騒ぎはなかった。
派遣をさせるかどうか、じゃなくて、どういう形でさせるか、こそが問題だったのに。
あーあ。
で、いつ制度まともにするんでしょうか。
このまま日本の中に貧困層を作り続ける気でしょうか。
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日経ビジネスに「迷言集」とか言うのが出てた。
とある政治家いわく
「大企業を富ませれば、それが中小に波及すると思って、大企業を富ませた」
「しかし、大企業はその冨を中小に回さなかった」
「富んだのは大企業だけで、中小はさらに厳しい状況に置かれた」
「おれの読みが甘かった」
そういう「甘い」とかの問題じゃなか、でしょうが。
中小に義務的に回す仕組みがなければ、自分の所に留保するのが普通なの。
同じ伝で。。。。
大企業を富ますと、その下で働く従業員に冨が波及する、とでも思ってるんでしょうか。
たしかにかつてはそういわれたが。それはパイが持続的にふくらんでいた時代の話。
いまは前提が全く違ってる。
新車が売れずに自動車メーカーが軒並み減産するわけは、
いまは米国の経済危機の話にして逃げようとしてるけど
早い話がこの国にも
「新車買う金なんてねえよ」
という層を分厚く作り出したことによるんじゃないっすか。
よく、株主と取締役のエージェンシー問題、会社(株主)と会社債権者のエージェンシー問題、といいますが、取締役と従業員にも、いわば別の形のエージェンシー問題はあるわけで。。。
どんなに企業が富んでも、労働分配率が低いままなら、家計→購買力が上がることがない。
ものを作ろうが、サービスを提供しますよと歌おうが、家計に買う余力がないんだから。
自分の首を自分で絞める。
富むのは、「その時の取締役」と「その時の株主」のみ。
その後会社は、売り上げが下がり、利益は出なくなるので、
「次の株主」は馬鹿を見る。
あ、エージェンシーの問題だけじゃなく、ゲームの問題だな。
それがいま株主である人たちの姿だな。
一方、取締役は、いいよ。
報酬というのは、一回決めると、次の総会で提案出さないかぎりずっとそれでいけるから。多くは。
いまや労働者の給与より、下方硬直性があるんとちゃうか。
いつのまにこういう国になったんでしょうかね、竹中さん。。。。
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以下引用
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20081214k0000m040079000c.html?link_id=RSY04?inb=yt
福井県坂井市の東尋坊で11月、自殺防止パトロールに取り組むNPO「心に響く文集・編集局」が、人生に行き詰まり、自殺をしようとした若者ら6人を保護した。
うち4人は派遣社員だったという。
パトロールをしていた茂さんは11月5日、断がいに1人の男性(22)がたたずんでいたのを確認した。
そっと後ろから肩を抱きかかえ「帰ろう」と話し掛けた。
男性は岩手県出身で、首都圏で携帯電話販売の派遣社員だった。10月に会社から「もうおまえはいらない」と告げられ、住んでいた寮を追い出された。
頼る身内もなく、各地を転々としてこの地へたどり着いた。
茂さんは大阪市北区の民間の保護施設を紹介。
また11月27日には、宮城県出身の男性(27)が「話を聞いてほしい」と泣きながら、NPOの事務所に入ってきた。
地方公務員を目指して勉強をしながら、派遣社員として三重県内の建設会社に勤務していたが、業績悪化で11月に入り契約を切られた。
自転車で各地を転々と放浪し、東尋坊に来た時の所持金は50円だった。
茂さんは「4人はいずれも20~40代の働き盛りだった。行き場を失った人を再チャレンジさせるため、行政は一時的に収容する施設を早急に造るべきだ」と訴えた。
(引用ここまで)
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派遣は私がやってたころは、結婚した元OLの小遣い稼ぎ、家から通って経済的に心配のない若いムスメさんが、残業なしでへらへら働くためのもの、だったんですが。
いつのまにか「派遣」というと男、なんですね。
そしてかつては期間工だったものまで派遣に。
しかも最悪派遣期間は1日。
明日の保証はない、を許したと。
派遣って、そもそも制度ができるとき、超もめたんですが、できた後に制度を根本的に悪化させるのに、あれほどの騒ぎはなかった。
派遣をさせるかどうか、じゃなくて、どういう形でさせるか、こそが問題だったのに。
あーあ。
で、いつ制度まともにするんでしょうか。
このまま日本の中に貧困層を作り続ける気でしょうか。
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日経ビジネスに「迷言集」とか言うのが出てた。
とある政治家いわく
「大企業を富ませれば、それが中小に波及すると思って、大企業を富ませた」
「しかし、大企業はその冨を中小に回さなかった」
「富んだのは大企業だけで、中小はさらに厳しい状況に置かれた」
「おれの読みが甘かった」
そういう「甘い」とかの問題じゃなか、でしょうが。
中小に義務的に回す仕組みがなければ、自分の所に留保するのが普通なの。
同じ伝で。。。。
大企業を富ますと、その下で働く従業員に冨が波及する、とでも思ってるんでしょうか。
たしかにかつてはそういわれたが。それはパイが持続的にふくらんでいた時代の話。
いまは前提が全く違ってる。
新車が売れずに自動車メーカーが軒並み減産するわけは、
いまは米国の経済危機の話にして逃げようとしてるけど
早い話がこの国にも
「新車買う金なんてねえよ」
という層を分厚く作り出したことによるんじゃないっすか。
よく、株主と取締役のエージェンシー問題、会社(株主)と会社債権者のエージェンシー問題、といいますが、取締役と従業員にも、いわば別の形のエージェンシー問題はあるわけで。。。
どんなに企業が富んでも、労働分配率が低いままなら、家計→購買力が上がることがない。
ものを作ろうが、サービスを提供しますよと歌おうが、家計に買う余力がないんだから。
自分の首を自分で絞める。
富むのは、「その時の取締役」と「その時の株主」のみ。
その後会社は、売り上げが下がり、利益は出なくなるので、
「次の株主」は馬鹿を見る。
あ、エージェンシーの問題だけじゃなく、ゲームの問題だな。
それがいま株主である人たちの姿だな。
一方、取締役は、いいよ。
報酬というのは、一回決めると、次の総会で提案出さないかぎりずっとそれでいけるから。多くは。
いまや労働者の給与より、下方硬直性があるんとちゃうか。
コメント
あほか。
報わなければ、誰が車を買うんだ。
国の外で売るのか。
誰があんなばかでかい車、買うか。
オエライサン方は絶対に自分の首は絞めへんからね。
コメントありがとうございます♪
んだんだ、まったくだ~~~♪
大衆層という一番数の多いところの購買層の購入率が下がってるから不況なわけですよ。至極当然ですよね。別に不思議でも何でもない。
じゃあ、なんでこういうアホな事を大企業がやるかというと、アホな株主が株主至上主義を振り回すからです。
で、そういう問題が何故起きるかというと、税金を払わなくても良いような超金持(南の島の小国のタックスヘイブンに資産を置いているような金持。国家というしがらみを超えて世界的な投資をしているような連中。)の持ってる資産が、全地球上の資産の半分を超えてるからだ、という話がありまして、僕はそれに深く納得するんですよねぇ。
資産が、大衆から企業に移転され、その企業の資産が企業売買や資産の切り売り、あるいは投資のための借金等で通貨の形で超金持に流れて、結局資金が金持の間でだぶつき、大衆層に銭がないという、そういう大きな構図が、現在の世界不況の発生原因でしょうね。
日本の企業と派遣の構造が全世界で見ると拡大して超金持と企業の間で存在してるというわけです。
で、投資がうまく回らないから戦争とか起こして無理矢理ニーズを作って回そうとしてたわけですけど、それもやっぱりうまくいかなくて、借金大国の無責任投資信託システムの「金融工学」でサブプライムローンが破綻し、借金で金持の振りしていたアメリカにクルマを売っていた日本の自動車産業も痛い目にあっているという、そういう流れですわね。
アメリカやヨーロッパは、まだワーキング・プア対策がそれなりに整っている部分もありますけど、日本だと、こういう親切な個人が運営しているNGOがささやかに行動する程度なわけで、実に心許ないです。
「改革だぁ!」というワンフレーズポリティクスで、システム全体を考えもしなかったツケがどんどん大きくなってきてるなぁと思います。本当に困ったことです。