うそつき懺悔

①高校生
江ノ電に乗りました。

ちょうど鎌倉高校の生徒が帰るところで、女の子二人が
「じゃー私は勉強するね」
とノートをひろげて、日本文を読んで口と指を動かして、相当する英文をそらで書いてる風情。
となりのこはマーガレットコミックスをとりだして読み始めた。。。

いいなあこういう空気。
どっちが何をしてるのも許すというか。

私はそのくらいのころは、クラスメートの前で勉強するというのがはずかしくてできず、ちいさな年代暗記の本にもカバーをかけて
「にゃんこのものがたり」と手書きで書いて、やっと教室で読むことができましたっけ。

「なーにそれ？面白い？ちょっとみせて」と言ってそれを取り上げた女の子が、笑って返してくれた、あの微妙な顔が浮かびます。。。


②ＯＬ
同じ事は就職してからも、で。。。

会社の行き帰りに音楽を聴いてたんですが、聞いてたのはピーター・ガブリエルとかトッド・ラングレンとかそういうの。。。

同じ職場のＯＬさんたちとは話が合わないので、なにも音楽についてはおしゃべりしたことはなかったんです。

「何聞いてるの～～？」
といわれて、とっさにわたしは、本当のことを言っては行けない気がして、当時会社のキャンペーンガールだった
「今井美樹！」と答えてしまい。。。

「え～～～今井美樹好きなの～～？じゃーあたしがテープにコピーしてあげる～～」

で、大量に聞きもしないテープをもらうはめになり、お礼をする羽目になり。。。

ひどく後悔したのですが、

あそこで実際に聞いていたピーガブの名前を出して「？」という顔を彼女にされるよりは、その後の展開はよかったんだろうと。いまだに、思うのです。。。