米CS治療草分けに仕掛けられた攻撃

アメリカのCS治療の草分けにして最先端、ダラスの「環境医学センター」の所長、ウイリアム・レイ博士に、免許剥奪要請（懲戒請求）が加えられた、というびっくりな話が。

きけば、医療保険の会社が、レイ医師に対して懲戒請求。
しかも、テキサス州の医師会？にあたる組織が、それをまじめにとりあげ、免許取消を、権限のある機関に提言した、ということで。。。

私はアメリカの医師の懲戒制度は分からないのですが、州のメディカル・ボードが懲戒請求をうけつけ、それに理由があると見た場合は、取消を権限ある機関に提案する、という形みたいです。

http://www.environmentalhealth.ca/special/fall07ReaOpenLetter.html

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日本でも医療費削減は役所がさんざん叫んでいます。
これは、アメリカの保険会社が医者のレセプトに対して「行う治療が多すぎる（豪華すぎる）もっと質素にしろ」と圧力をかけるところ、日本では役所がそれをやっている、ということですよね。

また、治療法が確立している疾病は、保険診療での「標準治療」がすでにできています。
これも、「その人にあった治療」という考えとは、逆方向のものです。

新しい疾病の患者が、より的確な治療を受けようと思ったら、保険ではうけられない、というのが日本の医療制度、です。

CS患者が保険で診療を受けようと思ったら、せいぜい向精神薬くらいが、保険で出せるものでしょう。全く的はずれですが。。。

アメリカでは、「アメリカ人がうけられる医療は何か」を保険会社が決定しようと言う動きがあるとして、これにレイ博士は対抗しようとしてます。

日本では、「日本人がうけられる医療は何か」を国が決定するわけです。
日本の方が、「医療に関する選択の自由」は少ないと言えるのかもしれません。

CSも、ESも、「保険治療」にはなっていません。
CSES患者は、一回の通院で数万円の出費を覚悟しなくちゃ行けない。
「保険治療」で見ようとする医師がいたら、きっと役所の締め付けがやってくるでしょう。

これは、アメリカの保険会社がふるうへんてこな力を、日本じゃお国が大手を振って権力として、ふるってる、ということですよね。

国民皆保険、すばらしい制度だと思います。
一方で、新しい疾病、指定を受けていない難病は、医療福祉の狭間に落ち込んで救済が得られない。
これ、ものすごく、へんてこな事じゃないでしょうか。。。。