2008年05月17日08時20分
http://www.asahi.com/culture/update/0515/TKY200805150057.html
 詩人、北原白秋(1885〜1942)が、東京大学の校歌として作詞した歌が「運動会歌」に格下げされたことについて、東大に怒っていたらしいことが白秋研究家の調海明さんの研究でわかった。

白秋は1932年、東大からの依頼で「東京帝国大学の歌」(「大空と」)を作ったが、東大の学内手続きが不十分だったとして「帝大の歌」から運動会(他大学の体育会に相当)の歌に格下げされた。

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北原白秋、怒ってたそうですが。。。
そりゃそうですね。
ネットで見たけど、こんなうた、聞いたことない。
運動会やってるヤツしか、聞きも歌いもしなかったんでしょう。
そんなマイナーな位置においやられるなんて。

学生時代に歌っていたのは、「ただひとつ」
こっちは、わかる。
あとは「ああ玉杯に花うけて」
これもわかる。
でもこの北原白秋作詞、山田耕筰作曲は、、、、しらんかったのう。

だけどね。
北原さん。
校歌の量産マスプロぶりが、すごすぎやしませんか?
歌詞読みましたが、はっきり言って、我が母校の高校の校歌
(これも北原白秋、山田耕筰)とにたりよったり。

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「大空と」
http://www.u-tokyo.ac.jp/stu01/b01_05_13_j.html

一  大空と澄みわたる淡青  厳たり我が旗高く開かむ
   仰げよ梢を銀杏のこの道  蘊奥の窮理応じて更に
   人格の陶冶ここに薫る  栄光の学府
   巍々たり赤門我が赤門  高く開かむ
   
二  大空と新らしき淡青   冴たり我が旗風と光らむ
   楽しめ季節を思慮あれこの道  文明の証自由と常に
   甚深の調和ここに明る 精神の学府
   満ちたり赤門我が赤門  風と光らむ

   
三  大空と揺り動く淡青   生きたり我が旗雲と興らむ
   羽ばたけ搏力どよめよこの道  青春の笑い爆けて
   すでに  健腕の矜ここに躍る   堂々の学府
   鏗たり赤門我が赤門   雲と興らむ

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ちなみに神奈川県立湘南高校 校歌

秀麗の富士を 高く 西に仰ぐ この丘
巍々たり 我が校 風も薫れリ
清明 ここに学ぶ 我等
眉わかく 常に純なり
天与の稟質 磨け我と
開けよこの窓 すべて光らむ

湘南の空は 広く 雲雀あがる この庭
集えよ 我が師と 声は和したり
協同 ここに励む 我等
松蒼く 人は正なり
自由の研学 思え知徳
努めよ普く 絶えず求めむ

澎湃と満つる 潮は 相模灘ぞ この海
騰げよや 我が士気 波も頻吹けり
剛健 ここに勢ふ 我等
胆大に 意図は荘なり
立身報国 期せよ友よ
響かせかの雲 共に興らむ

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巍々たり
光らむ
興らむ
なんか同じだしね。
「満ちたり」と「満つる」
「天与の稟質 磨け」 と「人格の陶冶」ずらしただけね。

でも2作ならべると、湘南高校の方が出来が良くありません?

「東京大学運動会歌」のほうは1〜3番とおして、なにがいいたいのか、ぐっちゃぐちゃ。
「湘南高校校歌」のほうは、1番紹介、2番師と友(現在)、3番将来、とわかれてますし。

正直申し上げて、「東大校歌」のつもりの歌は、かなり駄作では。

だって、「巍々たり赤門」はまだわかるけど、「満ちたり赤門」て、なに?
なにが満ちてるの?
不明。。。。
適当に言葉をシャッフルして切り張りしただけでは。

だから運動会歌にされるんだってば。
たかが旧制中学に作った校歌に出来が負けるんだから。

「 青春の笑い爆けて 」はいかにもイヤげだしねえ。。。

余談だけど
李白の
「蘇台覧古」と「越中覧古」というのがあって
「どちらが出来がよいか」
という問いを高校時代の漢文の先生が発したのだけど。。。

どっちが出来がいいと思います?
わたしは「蘇台」の方と思ったのですが、
「越中」なんだそうな。
なぜ?

越中覧古
http://www.rinku.zaq.ne.jp/bkcwx505/Kanshipage/KanshiNo6/kanshi82.html

あ、こっちに両方出てる
http://www2.ttcn.ne.jp/~hillmountain/kansinosekai/kansipage11.htm

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さらに余談だけど、母は、私の高校入学式に、
「北原白秋作詞、山田耕筰作曲。。」とアナウンスが入ったので
「からたちの花」でもかかるのかとおもったそうな。

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