刑務所に高齢者専用棟　3カ所で1千人収容へ　法務省

http://www.asahi.com/national/update/0103/TKY200801030210.html
2008年01月04日08時00分

　法務省は、全国の三つの刑務所に高齢受刑者向けの専用棟を新たに設けることを決めた。
受刑者の高齢化が急速に進むなか、3カ所で約1千人を集中的に受け入れる計画だ。

3棟の定員は360人ずつ。車いすの受刑者でも居住棟から作業場への移動ができるようにし、壁には転倒事故防止の手すりを巡らせる予定。エレベーターも備え付ける。3刑務所とも都市部にあることから、立地条件を生かして近くの公立病院と連携し、受刑者が診療を受けやすくする。

身寄りがなく、就職先を見つけられない高齢者が出所後も窃盗などを犯し、再び刑務所に戻ってくる現状がある。犯罪を10回以上重ねた「多数回再犯者」に占める65歳以上の割合は、95年は7．9％だったが、05年には20．3％に達した。

　こうした高齢受刑者は食事や移動に時間がかかったり、重労働ができなかったりして集団生活が難しく、職員の手厚い対応も求められる。同省は「高齢者を集めることで、そのペースにあった生活や作業をさせられ、刑務所全体の運営も効率化できる」としている。

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ニュースはこれ以外にも、職業訓練でエステやCAD技術を学ばせる、というのがありましたね。

職業のある者の方が再犯率が低い。は、職業がある＝収入があるなら窃盗をしなくても済む、という経済的理由と、そもそも職業に就けないような反社会的なヤツが、どこまでも犯罪者になりつづける、と両方有るでしょうが、前者には対処する、と。

高齢者の再犯者が増えているのも、おなじく理由は二つでしょうね。
ねっからの犯罪者、職業的犯罪者が年期を重ねて高齢再犯者になった。社会全体の高齢化がすすんだと同じように、人口のボリュームゾーンの上昇と機を同じくして、高齢犯罪者のボリュームも増えた。
というのと、
高齢者が保護をもとめてわざわざ（比較的）小さな犯罪を犯して収容されることを求めている、というのと。

後者が増えることは、為政者のフォールトなんだよな。