舞姫つづき

2007年11月17日 読書
ISBN:484011305X コミック 山岸 凉子 メディアファクトリー 2005/03/23 ¥620

で。
それだけではないのでしょうね。

ついつい読んでしまったのは。

同じ左膝に、2度3度とトラブルが起こるちかちゃん(お姉ちゃん)の苦難は、この、体調がもちあがらない自分の苦難にかさねられたんでしょう。

ダンサーとしての成長期の大事な時間を怪我で空費する彼女と、高い授業料をはらって、既に取ってしまったトシをなおなお空費する自分と。

そういう苦難を与えられた人間が、自然な帰結として死を選ぶというのは、とてもとても、分かる気がする。いや、自分は死なないが。

これがよくある人生。

よく、神はその人の耐えられない苦難を与えない、とキリスト教徒がいうけれど。

じゃあ、苦難に負けて死んでいった人たちは、あれは、なんだ?

神様のほうも見立て違いをするということか。

時に人は、かかえた苦難にたえられず、死ぬ。
これは、世間一般の事実。

検証されない空論をふりかざす宗教者に、お笑いをあびせたいくらい、事実だもんね。

かかえた苦難に耐えられず、酒を飲む。
クスリを打つ。

そんなもんです。

耐えられている人は、無理にも「耐えている」のであって、
「耐えられる範囲の困難だったから」なんて軽い話ではないのよね。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索