☆まあ、これが試験で出てきたらたしかに傷害と保護責任者遺棄致死なんだろうけど、なんで傷害致死にしないのくらいいいたいんだけど。それはおくとして。
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http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071107i203.htm

74歳母親を野外に放置、衰弱死させた男逮捕

 埼玉県警春日部署は6日、母親に暴力を振るい、野外に放置して衰弱させ死亡させたとして、春日部市大沼、タクシー運転手海老原治容疑者(47)を傷害と保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕した。

海老原容疑者は、同居していた母親の無職中野和子さん(74)を殴るけるなどし、あばら骨を折るけがを負わせたうえ、10月24日ごろから26日まで、暴力から逃れるため屋外で寝起きしていた中野さんを放置して衰弱させ、今月6日、入院先の病院で死亡させた疑い。

 中野さんは10月24日深夜、隣室の管理人宅を訪れ、毛布とビニールシートを借り、アパート外の通路の砂利の上で寝泊まりしていた。管理人が何度か「警察に通報しようか」と声をかけたが断られたという。だが、見かねて26日朝、春日部市に連絡。市職員が119番通報し、近くの病院に運ばれた。

 同署は、中野さんは肺炎をこじらせて死亡したとみて、司法解剖して詳しく死因を調べる。また、病院で診察したところ、中野さんは大腸がんを患っていたことがわかった。

 管理人は「2〜3か月前から夜中に大声が聞こえた。以前にも『玄関を貸してくれ』と言われたことがある」

 海老原容疑者は「(中野さんが)トイレの後始末をしないので部屋が臭くなり、暴力を振るった」などと供述しているという。

(2007年11月7日12時59分 読売新聞)
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071108-00000029-mailo-l11
春日部の母親虐待死:長男が虐待、被害を周囲に訴えず /埼玉
11月8日11時1分配信 毎日新聞

保護責任者遺棄致死容疑などで逮捕された海老原は「トイレの始末ができない」「小言がうるさい」などの理由で、昨年12月ごろから殴るけるの暴行を加えたことを認めているという。

和子さんは大家の男性らに「大丈夫だから。元気だから」と繰り返し、保護を拒んだという。
肋骨を折られる暴行を受けながら、助けを求めなかった理由について、署員は「被害者は相当、息子を恐れていたようだ」と話す。
病院に運ばれた後も海老原容疑者を恐れ、連絡しないよう懇願した。市高齢者福祉課は「息子が借りる部屋に同居し、その負い目を感じていたのでは」と推測する。

厚生労働省の実態調査(06年)では高齢者虐待の8割以上が同居家族によるもの。
行政が虐待を把握しても「親子げんかになぜ割って入るのか」と介入を拒まれたり、「昔、自分がしたこと(暴力)を子どもにされているだけ」と被害者意識が希薄なケースもある。

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下の日記で引用した福祉職員さんの言をまつまでもなく、「老母と初老の独身息子」の二人暮らしは、病んでます。

母が小さいときから息子を自分の意のままに「愛し」、とりこみ、息子がその心地よさ(プラス時に罪悪感)から、母から離れずに、ずぶずぶと大人の男になる機会を逸してる。
母の希望のままに「大人の強い母」と「子供の弱い息子」の幻想をいつまでも、ふたりで生きているパターンでしょう。

それがどこからか、息子が気づく。
母に甘えているウチに、普通の男が普通に手に入れるモノを、自分は手に入れることを逸したのだと。
逸したと言うより、手に入れることを禁じられていたのだって。

母の性愛の対象として尽くす限り、自分は他の女を、配偶として性愛の対象とすることができない。
母の性欲を観念的に満たすかわりに、いつまでも子供の心地よさをえられる。

はずだったのに。

いつか母は老いて、いままでのような居心地のいい環境を用意しなくなる。

これじゃ、取引の前提となってた一方義務が放棄されたってことじゃん。

だれが母の「面倒」なんか見るか。
面倒は俺が見られる側だ。
俺の世話をするのが、母親の役目だ。
俺の欲求を満たすのが、母親の役目だ。
でも性欲だけは満たしてくれないけど。
いいさ、その辺の少女をかっぱらってきて。。とこれは別口の話だわね。

というわけで。
息子は老いて身体機能の弱まってきた母を介護する義務を目の前に、面食らうのだな。
そんなの聞いてないよと。

そんな義務もあるんだったら、自分が手放したモノは、大きすぎる。
見合わない。

怒りになるわね。

母を面倒見ない。
粗相をすれば怒る。攻撃する。

自分の足かせに感じる。

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福祉職員さんの意見はよく言ったものだわ。

あまえんたれのぐうたら息子と、それをかばう母。
この息子も、齢47歳にしてタクシー運転手。
いや、タクシーの運ちゃんで息子3人を大学に入れ、留学までさせたり、サムライ職業につかせてる人も知ってるから、いちがいなことを言うわけではないが。
仕事、つとまらんだろ。
家では自分が一番偉い暮らしで、ソトで上司に頭を下げる生活、長くはできなかったはず。

この親に自分の人生ワヤにされたと感じるくらいの気概のある息子ならまだまし。

親の面倒なんか見たくない、の、相変わらずのぼっちゃま意識で母を虐待する男も多かろうよ。

このむすこがどちらかはしらず。

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だけどさ、

それでも母は、自分が息子より強かった幻想の中に生きたいのよね。

>署員は「被害者は相当、息子を恐れていたようだ」と話す。
病院に運ばれた後も海老原容疑者を恐れ、連絡しないよう懇願した。市高齢者福祉課は「息子が借りる部屋に同居し、その負い目を感じていたのでは」と推測する。

それは見方がかなり浅薄。
たしかにおそれていたでしょう。

その一方で。
やはり「私の」息子だから、とたかをくくっている。
まだ自分のほうが強い気でいる。
相手は子供の気でいる。

だから「大丈夫」といい、「息子にしたことを返されてるだけ」と意に介さなかったり。

あの新潟監禁男の母は、息子にあてがう女の子でいいのいないか、と町の人にきいてまわっていたそうな。
おそろしい。
おぞましい。

コメント

べらじお
べらじお
2007年11月11日23:06

私もたかをくくっていたと思います。
母親が息子から離れない理由、私はあと二つあると思います。1つは、歳とったら息子に世話させようと計画して今まで手放さなかったんだから、その計画通り死ぬまで世話してもらおうじゃないのよって考え。息子を私物化してとことん利用しようって計算していたんでしょう。そして、息子はそれがわかっていたから暴力を振るった。
もう1つは、息子と離ればなれになるのが恐いから出て行けなかった。

こういうケースって、当事者が自分の状況を分析したり把握しようとしないので(現実逃避しているから)、本人にも本当の理由はわからないのだと思います(というか、本人が一番わかっていなかったのでしょうね)。

どん太
どん太
2007年11月12日18:57

べらじおさま
>1つは、歳とったら息子に世話させようと計画して今まで手放さなかったんだから、その計画通り死ぬまで世話してもらおうじゃないのよって

これもありそうですねー。
どちらかというと、あの、下の声のムスメさんのほうなんか、もっとありそうかも。下の世話は娘にしてもらおうというか。。。息子に下の世話はちょっとかな(でも息子しかいなかったらしかたないですね)

>息子と離ればなれになるのが恐いから出て行けなかった
これは、ばりばりありそうですね。
だいたい、母のほうが、息子離れできないのよね。
こういうのって。

kaichu
kaichu
2007年11月13日0:53

うーん、母が悪いのかなあ・・・。
息子だって逃げようと思えば逃げたんだろうにね。
お互いが逃げられないと思うからこそ、悲劇が起こる気がする。

どん太
どん太
2007年11月13日8:17

kaichuさん
子供は責任無能力です。
子供時代に子供の魂を奪うのは、親に責任があることで、
子にはない。
子は、大人になったとき、自分の人生を歩く責任はあるが、母に魂を早期に奪われたことには、責任がない。

そして、kaichuさんくらいミーティングに出ている人には重々承知して欲しいというか、もう経験的にわかってるんじゃないかと思うんだけど、
「傷が深い(病が深い)と、そこから抜け出す力さえ奪われている」もんです。
そこまで人の力を奪うのは、やはりコトが起こったとき(人格形成期〜青年期まで)に責任があった側が、悪いのよ。

>息子だって逃げようと思えば逃げたんだろうにね。

こういう文をかけてしまうということは、やはり傷が浅いのか、傷の深い人を見る目を持たないのか。。。。
傷は深いけど、単に人に対する洞察がないのか。

人を観察してると、ある程度決定論者になっちゃうもんです。
病の重い人は、本人がものすごく努力しても、立ち上がるのが困難。
がんばってもACの困難をかかえたままとか、共依存者のままの人は、本人の努力が足りないから、だけが要因ではないです。
病の発見までに時間がかかれば、病は深くなる。
病が深ければ、自分の問題に気づくこともできにくい。
因果だなあ。



まあ、癌だってほかの病気だってそういうもんだ。
病とはそういうもんかも。

そこから立ち直ろうとストラグルする姿は、尊敬できるけど。 (11月13日8時6分 どん太)

kaichu
kaichu
2007年11月13日12:37

うーん、洞察力がないとわたしのことをよく知りもしないでいい切れてしまうところも病のせいなのかも知れませんね。わたしはどんたさんにあったことも話したこともないので、よくわかりません。人にあえば会うほど、人それぞれなんだということがわかってきますので、なんともいえませんが。

どん太
どん太
2007年11月14日10:22

kaichuさま
事なかれ主義のの私としてはいったん謝罪したものの。。。
やはり大事なことを考えて欲しいので。

>洞察力がないとわたしのことをよく知りもしないでいい切れてしまう

私は「この記事の件につき」、洞察がたりないのではないかといったまでです。
個別の弱点、不足点(と相手が思ったもの)につき指摘をうけると、全人的な非難を受けたと思ってしまうのは、ACのよくある弱点なんだろうなと思います(そういう人があいついだので、ちょっと疲れてます。あ、指摘したのは私ではないんだけどね)

それとは別に。。。
人は、相手の一部をみてその人(の一部)を判断するものだと思います。ほぼ常に。

相手の全体を見るなどと言うのは、まずできないので。
評価をあやまらないためには、その評価をする側が、全人的な評価と思わずに、いつも留保をつけておけばいいわけですよね。

というか、人はそれしかできない。

だからこそ社会では、自分の出す断片で、自分が一部でも判断されるという覚悟を持ってないといけないんだと思います。

あと、「言い切る」は断言する、の意味ね。
「洞察がないのか」は、疑問形です。

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>人にあえば会うほど、人それぞれ

これはkaichuさんにというわけではないんですが。。。
ちょっと、うーんとうなっちゃいました。
こういうこと、変なフェミニスト(しかも学者)がいってたのを思い出しましたので。
どうしてこういう反応になるんだろう。わたしはまだその鍵が見付からないです(ここまでは独り言)

「人それぞれ」であることと、その中から自分なりの世界観をつむぐことは矛盾しないのですよ。

独り言に戻れば、学者ならなおさら、事象の中から一般化をする努力をしないと行けない、、、と、よそ様への愚痴でしたね。

いずれにせよ、書き方が過激であったのは、みとめます。
その点はしつれいしました。
ただ、それ(評価の射程についての誤解)やってると、もったいないなあとも思います

べらじお
べらじお
2007年11月14日11:36

横レスでごめんなさい。
『「人それぞれ」であることと、その中から自分なりの世界観をつむぐことは矛盾しない』もそうですが、私は、さらに、『「人それぞれ」であることと、自分と考えが違う人を理解しようと試みること・考えが違う人とのコミュニケーションを楽しむことは矛盾しない』と思うです。
私は、自分と違う世界観をもった人と交流するのはとても楽しいし、自分の常識を疑問視するきっかけを作ってくれるから、相反する意見をもつ人とは積極的に交流したい。
自分と違う考えの人とは理解し合えないからって理由でコミュニケーションを断たれたら、それこそ悲しいなあと思うんです。どん太さんが書いていらっしゃる『どうしてこういう反応になるんだろう』っていうのは、そういうコミュニケーション拒絶の反応のことを指していらっしゃると勝手に想像しているのですが。学者でもよくそういう人よくいますよね。きっと、批判をパーソナルにとっているのでしょう。批判ではなくて単なる意見ってことが多いのにね。
長々とすいません。

どん太
どん太
2007年11月14日18:19

べらじおさま

コメントありがとうございます。
横レス大歓迎です。

>、『「人それぞれ」であることと、自分と考えが違う人を理解しようと試みること・考えが違う人とのコミュニケーションを楽しむことは矛盾しない』と思うです。

そうですね。
コレもその通りだと思います。

要は、精神的な許容性の問題なのかなという気がしてきました。

>コミュニケーション拒絶の反応のことを指していらっしゃると勝手に想像しているのですが。学者でもよくそういう人よくいますよね。

ああ、これ気がつきませんでした。そっか。
コミュニケーションを拒絶されてたんですね。
それすら気づかない私って。。

直接には前話したフェミニストについて、「なぜそうなるかなあ」という思いがすごく強かったんです。
しかも、社会学系の学者なら、事象からの一般化はご飯を食べるようにしてるだろうにと。

いろんな人を観察して、人の性質ってこういうのがあるよな、という話をしてるときに、「人それぞれ」で話を終わらせるというのは、要は、その件についてもう話したくない、ということなんでしょうね。

>批判をパーソナルにとっているのでしょう。批判ではなくて単なる意見ってことが多いのにね。

これは、じつもってそうなんだと思います。
3人たてつづいたので、よけい考えてしまいました。

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