ISBN:4620770574 単行本 西原理恵子 毎日新聞社 2007/07/20

たちよみしました。
享年、たしか私と同い年くらい?

かもちゃんは、ソバーになると同時に、末期癌がわかった、のかな。どちらが先か、わからんが。

どうなんだろう。

彼は飲み続けていたら、もっと寿命があったのかも知れない。

現実が辛すぎてfaceできないから飲むのだから、無理にしらふにすれば、現実にコロされてしまうのかも知れない。

知り合いの知り合いの奥さんが、分裂病患者だった。
子供をマンションの住戸からなげて、コロしてしまった。
それが契機で、辛抱強かった旦那さんから離婚を言い出され、
結局離婚。
離婚後半年くらいで、奥さんは癌が急速に進んで、ガン死。

これも、病気の中に逃げていれば、現実を観ないで済んだところ、子供を投げ殺すという、「やりすぎ」を自ら(責任能力ない状態で)招いてから、なにより依存していた夫に切られる、という事態に直面せざるを得なくなって、現実におしつぶされたんだろうなあと。

けっきょく、この世にいるのがつらくてイヤな人は、逃げる手段を奪われれば、癌になってこの世から逃げるわけだ。

というわけで。

癌にならない方法。

この世をつらいところにしておかないこと。
万難を排して、居心地のいいところに変えるか、居心地のいいところに、うつること。

これだな。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
サイバラは自分で、10年にわたって自分がかもちゃんを無能呼ばわりし、さげすんできた、と書いた。

そのとおりだったんだろうね。

かもちゃんは、サイバラのそばにいたかったのだが、そのサイバラが、イバラになっていた。

サイバラは、「この病気は、家族の懸命な協力と専門の医療のサポートが必要だ」とも書いた。

では、家族はどう協力すべきだったんだろ。

酒を飲むな、と思えば、飲み続ける夫をののしり、さげすむこともあろうさ。

管理下で飲ませるというなら、それはりっぱな「アル中の妻」のイネイブラーだ。

家族はたぶん、

「飲むのをやめて○○年したら、会ってやってもいい」
といって、離れるしかなかったんでは。

DV家族も同じかも。

「専門家の治療を受けて、真摯に謝罪ができる人間になったら、会ってやってもいい」

家族ができる協力って、ほかにないんじゃないか。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索