CSおばさん

今のマンションを売却する必要がある。

「売却するとなると、シックな内装に変えるのは、他の人を病気にしてしまうから、ちゃんとした内装にしないと。。。」

「病気にならないって。普通の内装で問題ないから。普通の人はそれで調子おかしくしたりしないでしょ?私らだけなんだから、こんな程度のもので調子おかしくしてるのは」

「でも、調子おかしくならないなら、癌にならない?」

だーーーー。
どうも変な説がながれてて、患者さんたちはそれを信じてるらしい。
いわく、CSになったら、その敏感さのおかげで有害な物を避けられるが、鈍感な健常人は、平気で有害物質を吸うから、あとで癌になる。

あほかいな。

CSになったこと自体、生体の、生命の危機が近くてSOSだしてるってことなんだから、癌や死に至る病に近いのは、むしろ私たちの方よ。

まあ、そっちの謬説を信じる方が、CS患者として、「救われる思い」というのはあるのかもしれないけど。
気休めだわね。

しかも、元気な他人さまの健康まで、明日の自分の世話もままならなそうなあんたが心配する必要がどこにある?

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「あるいは、マンションを残して娘に使わせててもいいんだけど、いまもシックだから娘が心配で」

「就職した娘が住む場所として、マンション一戸どーんと残してあげるって、相当の過保護だと思うけど」
「しかも、電磁波よけのカーテンを「うざい」といってはずしてつかってるムスメさん、シックだともなんとも感じてないのに、あれこれ対策たてたいとというのも、過保護だと思うんだけど」

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まあ、後者については、わからんでもない。

ムスメさん一人っ子だから、本との本音をいえば、嫁に行かずにそばにいて欲しいんだろうな。

しかし前者は。

自他の区別が付いてないことのあらわれそのもの。

他人は自分と同じようにサファーするだろうと無前提に思ってる。
こういう人は、健常な他者が、こちらの病気を理解しないことを、「当然のこと」として容認できないだろう。
彼らは自分と同じに感じる「はず」だから。

しかしうらがえせば、彼らもまた、こちらを彼らと同じように感じる生き物だろうと当然に予想して接しているのだと、思い至っても良さそうなのだが。
だからこその、「あんたらおかしい」発言なのだが。

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自己と(ある種の)他者が、同じ地平には立てない、というのは、
理解するのは苦痛なことかも知れない。

でもそれなしで「なんで理解されないんだろう」と嘆くことは、苦痛じゃないんだろうか。

というわけで。。。。。。。

私には彼女らがわからん。

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