ISBN:4479300678 文庫 安保 徹 大和書房 2007/01/11 ¥680

(みくし記事より)

安保徹先生の本です。

私は癌になったときはこの先生をあまり知らず、CSになってから読み出しました。

今までいくつか読んで、白血球のリンパ球過多を「リラックス過剰」となづけたのには若干違和感があったんですが、これを読んで、そんなことどうでもいい、やっぱりこの先生すてき!
と思いました。

安保先生以外には、私の断食先の先生である、石原結実先生も、それなりに好きですが、このふたりには、決定的な違いがあるなあと思ったです。

安保先生は、なんでもはばかりなく書ける。
石原先生は、はばかりが多くて、あまり真実を書けない。
断食しに来るお客さんが関係各所にいますから。口では言っても書かない。

どこがかというと。。
安保先生のこの本で、喝采あげたかったのが、次の節。

「これから発ガン物質として問題になるとしたら、身の回りに大きな比重を占めるという点で、電磁波と環境汚染の加速による大気汚染でしょう。」

「それらの影響は個人レベルで身を守ることができるというものではなく、人類が力を合わせて取り組んで行かなくては解決しない問題です。」

文庫版の、82ページです。

こういうこと、石原先生はいいません。
わかってるのに。
だって、サナトリウムのお客さんに与党議員もいるし、携帯キャリアやその関係企業にお勤めのかたもいるだろうし、化学企業やたばこ産業に携わる方もいますからねきっと。

安保先生は、「お客さん」をはばかる必要がない。
利害関係がないから、堂々言えちゃう。

そこんとこ、好きだし、「もっと言ってもっと言って!」
っていいたいです。

社会的影響も大きい先生ですから♪

もいっこ、ものすごく「言ってくれてありがとう!」なのは、ここでした。

「科学的な根拠がないからと簡単に否定する人がいますが、さらに科学が進歩すれば実証できるようになるかも知れません。

今の科学では裏付けがないからと否定してしまっては、物事の真理には近づけないのではないでしょうか。わからないから効果がないというのは、いいすぎです。

それでは調べる機会をみすみす失うことになり、かえって科学的な立場から離れることになります」

「今、喫煙率が50%を割っているにもかかわらず肺ガンがどんどん増えているのは、たばこの問題だけでなく、その大きな原因は排気ガスなどの大気汚染だと言えます」

「地球の汚染と病気の関係と言えば、米所の肝臓癌、胆道癌などがあげられます。米を作るためには農薬を使わざるを得ませんが、それが大きな原因と考えられます。

なぜ肝臓癌、胆道癌が多いかと言えば、それらの器官は解毒作用を担っており、食べ物に含まれる農薬のためにそういう器官がやられるからです。」

しかし。ここが弱い。
「しかし、農業の専門家の中には、無農薬でやれるという人もいます」

いますじゃなくて、有機の米や農産物は、実際に流通するくらい作られてますから。
そういうもの(無農薬産品)があるんだよ、というのを、もっと堂々と語って欲しいです。

安保さんは新潟大の先生で、患者さんは慣行農家がたくさん。
安保さんの「はばかり」は、その辺なんでしょうね。

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