少し前の記事なんだけど、今読んでびっくり。
というか、死活問題なんだけど、私。

早い話が、源泉かけ流しの施設が御法度になる、というもの。
数千万する浄化装置をつければいいのだが、そこまでするくらいなら加水して循環にするだろう。
規模もでかくできるし。
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http://allabout.co.jp/travel/yado/closeup/CU20061123A/?NLV=NL000097-206

「水質汚濁防止法」が、温泉旅館業界の間で注目を浴びています。

ホウ素やフッ素を排出する事業場として最も数が多く、排水規制の取締り対象とすると言われているのが「温泉旅館」だというのです!
それは、「温泉の泉質自体にホウ素やフッ素が含まれているから」ですが、この話を聞いたとき、環境省が本気でそう言っているのか、耳を疑いました。
温泉旅館の源泉かけ流しのおかげで、「長年にわかり健康被害を受けるおそれ」があるというのでしょうか。
もちろん、工場ならわかります。さらに、ボーリングして湧出させた人工温泉なら、あえて指摘されてもしかたないかもしれません。
ところが、指摘先の温泉というと、玉川温泉、草津温泉、松之山温泉、有馬温泉、道後温泉、別府温泉・・・などなど、全部古来から湧いて流れる自然湧出温泉です。
さらに、「日帰り温泉は排水規制の対象としない」そうです。なぜなら、「ちゅう房施設を使って食事を提供していないから」だそうで、ここまで来ると、何を規制しようとしているのか、その目的に強い疑問を感じえないのは私だけでしょうか。ちゅう房とフッ素・ホウ素は何の関連があるのでしょう?

さらに、除去装置も格安になり、一台3〜4千万円で買えるそうです。これ一台買ったら、どれだけの旅館が倒産の危機に瀕するか、ご存じでしょうか。環境省さんの答えは「業界が求める価格帯の装置開発は困難」だそうで、まるで、この法改正がメーカーへの間接的利益供与と思えてなりません。

そのために、旅館業界側が考えている方策は、まず「希釈」。温泉を新基準まで薄める。湯船の湯を希釈するのであれば、みごとに消費者ニーズと逆行しますが、取り締まられては仕方ありません。そのために、井戸を掘って地下水で温泉排水を薄めて放流することも考えているそうですが、新たに地下水を掘りあげてまで自然湧出温泉を希釈するっていうのが、「環境」対策になるのでしょうか。

そのほかに、温泉を循環とし、温泉量を減らした上で下水や浄化槽処理することも可能でしょうが、湯量が多く、下水整備もされていない地域のかけ流し湯ではなかなか困難です。
さらに、食事提供用のちゅう房をなくし、日帰り温泉として登録して営業する案もありますが、そうすれば、高濃度のフッ素・ホウ素を大量排出しても罰せられないそうです。

この問題は、ほとんど広報されず、少なくとも多くの人が誰も知らないまま、突如、日経MJ(06年11月22日号)に掲載されることで、世間に知れ渡りました。

あくまで個別旅館で「源泉をそのまま排水していないか」取り締まるそうです。

日本温泉協会が、環境省に長年「湧出している温泉を利用した旅館を当分の間除外して欲しい」と要求してきた甲斐もなく、日帰り温泉だけ生き残り、旅館は厳しい規制下におかれることになったようです。

ある温泉地では、騒ぎになるというか、すでに呆れ果てており、善処されると思うと信じながら、もし本当に施行されたら、環境省の指導によりと貼紙をしたうえで、旅館内の大浴場を閉鎖し、外湯に誘導するそうです。事実上のボイコットですね。

詳しい背景や事情を私自身がまだ飲み込めていないのかもしれませんが、現在報道されている点を読み、業界の声を聞く限りでは、今回の基準強化は、世間一般の常識を無視し、当初からの事業場一覧に「旅館」が入っていたがゆえにそのまま解釈したにすぎないもので、極めて遺憾に思えます。

もう少し、視野を広くもって、日本古来の文化・伝統・商慣習なども配慮したうえで慎重に改正を考えていただかないと、日本が古来から健康保養、療養に活用してきた「源泉かけ流し」温泉が一気に消える危機を迎えることになりそうです。

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認知が低いうちに、一気にやる気だね。

ほんものの温泉いじめだな、こりゃ。

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