たにしゅんは、一通り見たけれど。
若い頃の作品で、やっぱり鼻につくものもあって。

ということで、捨てることにしました。

ついつい読み返すのはおなじもの。

草野心平になっちゃうなあ。

私が14歳の時に占拠した親の部屋には「第四の蛙」があって。
たしかそれに「李太白と蛙」がありまして。

李白の詩をそこから読み始め。
といってもやはり親の部屋に転がっていたちっちゃな選集だけど、くりかえしくりかえし。

「君は進士となるも進むを得ず」
とか、
「ただあり、けいてい山」
とか、
「紅顔、けんべんを捨て」
とか、
「憂えて寄る両三の松」
とか
頭にこびりつくほど。

高校にはいると、世界史の授業でやったオマル・ハイヤームが妙に気になり本屋で買い。

自分が死んだら、土に帰った自分を酒瓶に焼いてくれとか、
そんなのを単語帳の表紙に書いて気取ってたっけ。

詩人と言っても、私が愛したのは、せいぜいそのくらいの人たちだけ。

−−−−−−−−−−−
大学に入る頃かな。

古今ばっかり読むようになったけど、当時の男友達(経済学部)とデート中、「ぼくは新古今の方が好き」といってた。

それで新古今もあれこれひもといたけど。

ずっと精妙なもので、単簡な私の頭には、古今の方があってたのね。当時は。

今は。

どうだろう。
もちろん数年前読み返して、新古今の方がいいなとは思ったけど。

もう、その辺には魂がいないかもしれない。

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