男社会と女社会 1

2006年11月18日
まずは男社会の方。
先日夫をしかりつけていて思ったんだが。

夫がかかえている弱点は、そのまま私も抱えているのよね。

夫の弱点とは、これがかなり致命的な弱点なのだけど。。

男社会での経験を積んでいない。

男は若い頃から(普通は子供時代から)、上下の秩序をたたき込まれ、上のモノに仕え鍛えられ、代わりに上のモノから指導と助言を得て一人前になる。自分もまたそうやって下のモノを使い、かつ保護し、指導し、縦の人脈を形成保持する。
そういう経験がない。

最初の会社に入ってからは、自由きままにさせてもらって、特に指導とか、叱責とか、うけなかったらしい。
「だって僕はあの会社ではいちおうエリートコースだったから」
だそうな。

で、「じゃ聞くが、エリートならエリートとして、それなりの人脈の一角に入れてもらうはずだが、誰があなたを指導助言したんだ?」
誰もいない。

彼はろくに仕事もせず(夫に言わすと仕事なかったから)、たらたらと長期休暇を取って遊んで、それを誰もみとがめず、問題とも思ってもらえず。

要は、誰も彼を「子分」にしてはくれなかったわけ。

次の会社では、だいぶ彼に苦言を吐いてくれる上司は居たのだけれど、彼はそれに応えるに至らなかった。

ひとりの上司は、「君には顧客に対する愛がない」といったそうな。
「足りない」のでなく、「ない」、だ。

私が端から見ていても、その会社(米系コンサルティング会社)には尊敬に値するビジネスマンがたくさんいたし、彼らについていけたら、夫はそれなりに大人の男になっていたろうが。

夫は上司の苦言を重大なモノとは考えず、結果応える努力をそもそもしなかった。
というより、なにが問題だったのかすら、認識してなかった節がある。

最後の上司はけっこうワンマンで、夫の無能さ(というより、カンの悪さ、気配り、気働きのなさ)を直截に叱ったらしい。
「それは君がインケイパブルだから」が口癖だったそうな。

夫は彼を毛嫌いしていたっけ。
最後、クビになったあとも、それはあの上司がろくでもなかったから、と理由づけていた。
が。
その上司のパーソナリティの問題はあるとしても、直接の原因は、まちがいなく夫がインケイパブルだったから。
おっとはそれを見ない。

長くなるからとりあえずここでうp。

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