(毎日新聞)
 奈良県田原本町の高一少年による放火殺人。
関西学院大の野田正彰教授(精神医学)が分析した。

 「努力して夢(医者への道)をかなえたい」

 長男が、小学校の卒業文集に寄せた文章。
野田教授は「小学生らしい感情、自己体験が表れていない」と指摘。
「こうなりたい」ではなく、「こうでなければいけない」と、親の期待を強く意識していたと分析する。

 「厳しく説教し、殴る父に憎しみを持っていた」

 父は深夜まで勉強に付き合い、時に暴力を交えて指導したとされる。
野田教授は「息子の価値を成績で決めていたかに見える。長男は、成績を良くすることにしか、自らの存在価値を見いだせなくなったのではないか」

 「(事件当日の)20日の保護者会で中間試験の成績についてのうそが発覚する」

 野田教授は「進学後は父の望むような成績が取れず、しっ責され、暴力を受けて追い詰められていった」と推測。
保護者会で本当の成績が明らかになることから「感情的な支えがない中、殺意が生じたのでは」という。

 「放火は弱者の常とう手段」。
野田教授は「母ら3人を殺すことが主目的ではない」とする。

強い父を直接攻撃できないため、家や再婚相手など父に属するものを消すことを目的に火を付けた可能性があるという。

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だそうな。
この分析、じつに的確。

暴力で好成績を要求されてたというなら、君はマグロ漁船に乗せられた債務奴隷並みの人生を強いられていたということだ。

成績がよくないと人間ではない。
というテーゼは、明文で語られたことはなくても、
我が家の私に対しても向けられていたメッセージでした。

だから、よくわかる。

さいわい私は親の要求水準だけはみたせたので、
不幸にして気づくのが遅くなった。
そして、親が望んだ大学入学後、魂の抜けたような人生になった。
燃え尽きってやつでしょう。

彼もねえ。
あと一歩なんだが。
父親を殺せるのでなくては、彼の中で根本的な解決はなかったろうな。

合掌。

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