「ゼロからやり直したかった」――。奈良県田原本(たわらもと)町の医師(47)方で母子3人が死亡した放火殺人事件で、逮捕された高校1年の長男(16)は、県警の調べに対し、こう語った。

 また、小学校当時はあこがれの対象だった父親への殺意も供述している。

 長男は小学校高学年のころ、「父親と同じ医師になりたい」と周囲に話し、父への尊敬の念などを卒業文集につづっていた。

 しかし、関西でも有数の私立進学校に入学後、長男の成績はなかなか伸びず、父親にしばしばしかられるようになった。(読売新聞) - 6月23日19時23分更新

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斉藤学が前に書いていた、「よいこの反乱」。
親の期待を一身に背負った子供が、やがて自己の能力の限界に達し、それでもさらに伸びることを期待する親の前でどうにもならなくなり、キレる。

切れられる子はある意味幸せなのね。
限界が早く来て。

りっぱな大学のマスターまでとって、ドクター論文が永遠に書けずに、母の元で暮らす30男とか、知ってる。
そうなるより、切れた方がはやく自分の人生を取り戻せる。

しかしね。

あのころは、まだ家庭内暴力だけで、殺すまでは行かなかったのね。
だから彼が親に「逃げなさい」と指導することができた。

今は、また時代がひとつ変わった風情ですね。

殴らずに殺す。

たぶんそこには、もう「殴っても許される」という安心すらなくなった親子関係があるんでしょう。
やるなら、完全に殺すまでしないと、どんな報復がくるかわからない。

嗚呼。
親から報復はされなくても、社会から制裁がくるでしょう。
本人のためにも不幸。
(こういえばいいのかね)

コメント

べらじお
2006年6月24日3:52

日本でこんなことがおこっていたのですか。
10代の子供が親を殺したいなんて、よっぽど追いつめられていたのでしょうね。

>「殴っても許される」という安心すらなくなった親子関係
親に甘えることができなくなっているってことでしょうか。親にさえ心を許すことができないなんて、本当に不幸ですね。

どん太
どん太
2006年6月24日9:58

最近多いです。
子供が親を殺すの。

わたしも親を殴って許される、という感覚はなかったので、父を殺すことばかり考えてましたよ。
実行はしませんでしたが。
まあ、殺そうと思ってる子は多いのでは。
でもそれを実行する子は、また何かひとつ、つきぬけてるなーと思います。

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