SAYURIの「延さん」
2006年2月14日コメント (2)役所広司の演じた「のぶさん」は。
顔が醜いので、女が嫌い。芸者は「disdainしてる」って位に大軽蔑の対象。己が好いてもらえる可能性がないからね。
そののぶさん「芸者は歌って踊ってりゃいいんだ」と芸者を切り捨てると、
「はばかりながら相撲は力士のダンス、ビジネスは会社のダンスと存じ上げます。わたしゃ世の中のダンスが知りたい」なんどと返され、こいつは多少は知恵があるなと感じ。
相撲のあれこれを楽しく説明した後に
「あんたはんの相撲が好きなわけがわかりましたえ。相撲は、人はみかけではわからないからですやろ」
とささやかれ。
人はみかけで判断してはいけない、と見かけの美しい芸者に醜い男が言われて。
ほれたんですな。
アファームされたんでしょう。
自分が見下げていたものにほれた瞬間の、自分の感情を認識もハンドルもできない男の、とっさに「くしゃ」としかめてみせた顔が、なんともうぶで一本気な男の「女に惚れた瞬間」をあらわしてて、わしゃその顔に惚れ込んだえ。
その後の、芸者がおのれの好意をしめすお菓子をさりげなく渡すのを、手を震わせながら、というか、狼狽しきった手でうけとるその手のアップにも惚れた。
あれは、そうですね。
「ラマン」で、中国人の男が、これから自分が犯そうとする少女のいたいけな裸身を見て、
「若すぎる!」と手で顔を覆って見せたのと同じくらい、官能的でした。
役所広司、うますぎ
顔が醜いので、女が嫌い。芸者は「disdainしてる」って位に大軽蔑の対象。己が好いてもらえる可能性がないからね。
そののぶさん「芸者は歌って踊ってりゃいいんだ」と芸者を切り捨てると、
「はばかりながら相撲は力士のダンス、ビジネスは会社のダンスと存じ上げます。わたしゃ世の中のダンスが知りたい」なんどと返され、こいつは多少は知恵があるなと感じ。
相撲のあれこれを楽しく説明した後に
「あんたはんの相撲が好きなわけがわかりましたえ。相撲は、人はみかけではわからないからですやろ」
とささやかれ。
人はみかけで判断してはいけない、と見かけの美しい芸者に醜い男が言われて。
ほれたんですな。
アファームされたんでしょう。
自分が見下げていたものにほれた瞬間の、自分の感情を認識もハンドルもできない男の、とっさに「くしゃ」としかめてみせた顔が、なんともうぶで一本気な男の「女に惚れた瞬間」をあらわしてて、わしゃその顔に惚れ込んだえ。
その後の、芸者がおのれの好意をしめすお菓子をさりげなく渡すのを、手を震わせながら、というか、狼狽しきった手でうけとるその手のアップにも惚れた。
あれは、そうですね。
「ラマン」で、中国人の男が、これから自分が犯そうとする少女のいたいけな裸身を見て、
「若すぎる!」と手で顔を覆って見せたのと同じくらい、官能的でした。
役所広司、うますぎ
コメント
この延さんへの細かな観察・・読んでて面白かったです!たしかに、のぶさん役の感情の動きが上手に表現されていましたよね。
ラマンの「若すぎる!」っていうのも、私もとっても印象に残っています。きっと、あそこはあの映画の中でも、小説の中でも名シーンなんでしょうねー。
ラマン、びれいやさんも印象に残ってますか。あれ、いいですよねえ。名シーンだと思いますわたしも。
なんていうか、もろバーン!より、おさえてもおさえきれない感情が一瞬ほとばしる、みたいのが出てると、ぐっときます。