まだ旧年中。

ロッカールームはその周辺の床に、よく勉強する子たちの荷物がちらばってます。
ジムのロッカーみたいな小さなロッカーしかないんで、自習室で勉強する子は入りきらないのね。六法だの教科書だのちらかってるけど、まあみんなお互い様なんでとがめる人なし。

んで。

ポケと六法がしばらく下の本屋で品切れになってた時期があるんですが。

周辺置き組の「にゃら」君がいいました。
「ちらかしてた制裁を受けましたよ」
何かと思えば、あたらしいポケ六、盗まれたんだって。

「げー。そんな所有権すら概念出来ないような子にここで勉強してて欲しくないわ」
と返すと、
「まあ、ぼくもちらかして迷惑かけてるんで、仕方ないっすよ」
とさばさばした顔。

被害に遭ってないわしが怒って、彼はおちついたもん。
このにゃら君はじつに育ちのいい、性格のいい子です。

まあポケ六法くらいはたいしたことないが。
この学校、まえの校舎の時は、セキュリティがなきにひとしかったんで、真新しいテキスト盗まれただの、けっこう聞いたんですよ。

あるんですね。

でも、セキュリティかかってるってことは、内部者じゃん。
いやだわー。

と思ってたら。

先日クラスメートと部屋を出る時、入ろうとしてた男女二人組に、クラスメートが声をかけた。

「ここは大学院生だけの自習室ですから入れませんよ」

どうやら外部者の男女が、我々がドアを開けた隙から入ろうとしてたらしい。
わしは学生の顔おぼえてないんで、てっきり一年生の子たちだと思ってたけど。
彼女はそうでないのが一発でわかったのね。
すごい。

で。
何がいい話かというと。

自分が迷惑かけてるんだから、と謙虚に言ってた彼と、学生の顔をひとりひとり覚えてる彼女。

いいなあと。

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