栃木県鬼怒川温泉。駅前に二つのバス停留所が並ぶ。一つは、村が運行する村営バス。片道2100円。もう一つは民間のしおや交通で500円安い1600円。

 (村営バスは)平日は高齢者や村外通学の高校生、週末は観光客らが利用。村の人口約2050人の約3割が65歳以上の高齢者。同村の岩川千代さん(75)は「通院に毎日使っている」と重宝がる。

 00年の道路運送法改定で、バス事業が免許制から許可制へと緩和され、しおや交通が参入した。平日は運行せず、観光客の多い土、日、祝日に限って走らせる。

 栗山村の財政事情は苦しくなった。土、日曜と祝日の同路線利用者は約3500人。うち約980人がしおや交通に流れた。村営バスは3年前から赤字が続く。
 バスを民間委託しようにも「(赤字の)平日に運行される保証がない。住民の足確保は行政の務め」(住民生活課)。山越梯一村長は「今の国の政策は都市中心の発想で、山村地域は競争原理のひずみにさらされ、弱体化するばかりだ。官から民へと言うが、効率性だけでは住民生活を守れない」と強調する。

 同村は今年3月20日に周辺4市町と合併し、バス事業を日光市に引き継ぐ予定だ。

 高崎経済大の大島登志彦教授(経済学)は「(栗山村の事例は)明らかな民間の“いいとこ取り”だ。規制緩和は過疎地に適さず、対策が必要だ。競合を放置すると低コスト、低運賃によって運行の安全が保たれなくなる恐れがある」と話している。
(毎日新聞) - 1月4日17時9分更新

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だそうですが。

これに賛成できる人はそれなりに多いんでしょう。
わしに「もうお前とは話さない」と言った新年会の某友人なんぞもそのくち。

だけどどうなんですか。
昔は、「町」に出なかったんですよ、そういう村のじさまやばさまは。

過疎の村の問題というより、中途半端に都市化した村落の生活形態の問題では。

昔なら、そんなに頻繁に病院がよいが必要になったじさまばさまは、どうしてたんでしょう。
わしが思うに、若い嫁だの息子だのがかわりに病院に行って薬だけもらって暮らしてたんでは。うちの否かのじさまはそうだったが。

インタビューされたばっぱのように「毎日通う」必要のある病気なら、入院したらどうだっぺ。
毎日片道1時間45分ゆられてかくしゃくとしてるなら、わしより元気だ、そのばあさん。
わしゃ週に4日1時間半ゆられるだけでへとへと、通えなくなったがな。
あるいはそれ、ほんとに毎日通院の必要があるのか?
過剰医療じゃないのか?
長野あたりで往診やってる村があったよね、ああいう風にしたらどうなのさ。

利用者だけではペイしない交通機関がほんとに必要なんでしょうか。
じっちとばっぱと高校生だけなんて。

「ほんとに必要だ!」といって残してたそのウチに、モータリゼーションとやらが進んでじっちやばっぱも乗らなくなったのが、各地の赤字鉄道路線でしょう。

じっちやばっぱは地域で送り迎えしたらいいんじゃないの?
それなら定期的に巨大な車をころがさなくてもいいわけでしょ。
それでなくてもタクシー使えばいいじゃない。
たしかタクシーもシルバー割引あるんだよね。
それを設定した方が、行政としてもまだ安く上がるのでは?

なんか行政って思考が死後硬直的というか。

コメント

nophoto
ニックネーム無し
2006年8月12日21:57

行政って思考が死後硬直的といいますが、この問題はそんなに簡単にいえるものではないと思います。
はっきりいって、こういった過疎地域に住んだことがない、みたことがないからいえることなのではないのでしょうか!?
一度こういった過疎地域に自分の足で行ってみたらどうでしょうか!?

nophoto
ニックネーム無し
2007年7月12日2:29

別に民間業者が平日も運行するなら問題ない。
問題なのは休日の観光客を横取りした上に、
平日は運休して、行政にやらせるのが問題なのだ。
民間でもしっかりとリスクを被って平日運行するなら
文句も出ない。

本質を判ってないな、この管理人。

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