昨日は飲み会

2005年8月29日
昨日は受験時代の友人の飲み会でした。
夏休みってそんなもんすね。
10人くらい来てたかな。

面白いなあと思うのは、「法曹」というものが弱者を救済したり、
正義を実現したりするもの、と彼女ら彼らが思ってるふしがあるところ。

司法が救済できた弱者というのは、実はとても限られてるのが
判例読んでれば痛切に感じるところだとおもうのね。
まずは原告適格で切られ、次には証明責任で切られる。
文書提出が義務になったのなんて新法からこっちよ。

法の制度自体が、弱者には厳しい制度なのに。
「法曹」というのはたかだか、その弱者に過酷な制度を忠実に運用する手下程度のものなのに。

言葉は悪いが、むかしの青山弁護士のような自己イメージの肥大化が、資格も取らぬウチからおこっているのではないか?
という印象がぬぐえなかった。

彼は公害訴訟で、広汎に存在する弱者を自力で救済できないことに大変な矛盾を感じたかなにかでオウムに入信したのよね。

それは魯迅も感じた矛盾とはいえ。
彼の場合、なにか、社会を生きる上での大事なバランスの感覚がなかったのね。

魯迅が医者をやってて、確実に救える目の前の何十人かの効用と、小説を読み、階級意思を形成して歴史の変動のアクセルの一部になった効用と、どっちが大きいのかは、知らん。
魯迅は成功したから、あれでよかったのかもしれん。

が。

もし正義に燃えるなら。
己のめざす職業の限界をきっちり意識して、しっかりフラストと諦念をためたうえで、燃えて欲しい。
そうやって燃えてくれるなら、実に頼もしいのだよ。

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