ISBN:4480062394 新書 高田 里惠子 筑摩書房 2005/06/06

この期におよんでなにを。

そういえば思い当たるのが、旦那が「夫探し」に
血道をあげる女を心底恐れていた風であったこと。
ハンサムで楚々とした男性が(楚々とした、は女性に
のみ使う修飾語のようにも思うが)結婚していくたび、
「つかまった」という表現をしたんだな。
えらく相手の女性に対する敵意をむき出しにした表現で、
夫なりのやっかみもあったのだろうが、わしには
奇妙きてれつに思えた。

結婚は双方の合意でするもんで、なにもそのハンサムボーイが
意思能力を失って諾々と女の意向に隷従しているわけじゃあるまいに。
が。

世間の現象として「男探し」というのはあるのだそうな。
お嬢様大学に通った女の多くは、お見合いで嫁に行くような
お嬢様やおひいさまではなく、自力で夫をつかまえねば
ならない階層にいるのだと。
お嬢様大学というのはそれ自体ビジネス社会で価値が高い訳じゃなくて、「嫁にしてなんぼ」の価値なので、そういう価値付をした女達は、男のスペックじっくりにらんで、よりよい男を捕まえようと、ほんとに「狩り」をするらしい。

それと教養がなんの用?とも思うがそこがみそ。
お嬢様大学の付加価値が、当時(って60年代からせいぜい
80年代のバブルまででしょう)の教養主義にのった
「女の教養」だったそうな。
それが、男の「教養主義」(女のそれと別よ)に毒された
男にとって、えさやルアーとして意味があった、ということ
なんだそうな。

そういえば昔「女の子のための狩りの本」というのもあったっけ。

わしは男狩り文化の中では育たなかった。

親が貧民の階層で、親が持っていた文化は、
「資産もなにもない奴がよりよい飯を食うためには
学歴じゃ」
というもんだった。
しかもビジネス社会で通用する学歴。
だからお嬢様大学はハナから我が世界に存在せずだった。
そういうとこ(ちょいお嬢様の世界。ほんとのお嬢様は男探さない。親があてがうから)で生きてきた女性の意識をなにもしらずにきた。

すげえなー男狩りかー。

で。
この本でぽん、と膝を打ったとこ。
「現在では女の教養をウリにしたお嬢様大学は受験生確保に置いて苦戦をしいられてるようである。溜飲が下がる気もするが、たんに東大がますます「(強い)父の娘」を集める最もいやったらしいお嬢様大学になったというだけの話なのかも知れない」

いやー月曜日、現役の弁護士のお嬢さんというのをみたんですが。
自信にあふれた若い(といっても30すぎ)お嬢さん。
美人でおしゃれで、一昔前の人権派の女弁護士さん(うすよごれてて地味ったらしい)くらいしかしらんわしには新鮮でした。
たぶん彼女のようなのが、強い父から後継者として育て上げられた、あたらしいタイプの(といってももう10年くらいは棲息してる)東大系お嬢さんなんでしょうな。
オスカルが大量に幸せに棲息できる社会になっていたのだな日本は。
わしのしらない間に。

なんか話してることが散漫だがまあそんなもんでしょ。

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蛇足の一言。
教養で飯が食えるか。
ま、一部の教養エリートは食えるのだろうが。

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つけたし。

わしもすこしは夫探し、したほうがよかったのかもしらん。

その辺にいるのを適当に見繕った感はいなめないもんなあ。
半径2mそのもの。

しかしなあ。
探したとしても自分のスペックめちゃ悪だからなあ。
ブス、低階層の出で親に資産も人脈もなし、本人頭でっかちで性格悪し、じゃあなあ。(というか、この順番で重要性が並ぶと思ってるわしはいかがなものか)
おんなじか。

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