午前中はダイヤモンドヘッド、ということでまた市バスに揺られて到着。

2ドルで往復、それに入場料1ドルとはなんとお安い。

「おはち」の底は灌木が生えて、雰囲気は夏の志賀高原の
ハイキングコースですね。
「あったかい箱根だね」なんて悠長なことをいってたのも
つかのま。
リッジにのぼりはじめたらもう声がでず。
胸突き八丁の階段をひいこらいいながら上り終え、アニキが
「よかったね」と肩をたたくもんで、これで登頂か、と思えば、
目の前にらせん階段が。なにがよかったね、だ?

地獄の責め苦のようなのぼりを終え、子宮口のように狭い出入り口をぬけたら。
生まれた子供のように(目が明いてたら、だけど)世界が開けました。

まず見えるのは海。と、カハラのホテル群。さらに海辺に張り付く大邸宅。灯台。
これは絶景でした。南仏はプロヴァンスの、エズ以来の絶景。
エズも、国鉄駅からひいこらいいながら登ったので、体がデジャヴしたのでしょう。

で、ここで終わりだと思ったんですね。絶景だったし。
「さあ下りよう」と歩き出せばさらに道は登り。
ついのとどめが、一番上のルックアウトでした。
どうもアニキはこの辺の次第はわかってたらしく、わしがいちいち驚くのをにやにやしながら見てましたが。

リッジをついたてのようにして、西に大都会(ワイキキのホテル群)が拡がり、東に志賀高原ののどかな景色が拡がるんですよ。
東京と志賀高原がくっついたかのような。
こんな見物は滅多になかろうと。
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なんだかんだと景色が見飽きず、一時間ほどしてから下ってきました。

あとで社内の若い子に聞けば、自転車でワイキキから出かけた子たちの一部は、おはちの底で力つき(ワイキキからだと長い上り坂です)、上まで上がれなかったそうな。
ああ、自転車で来る体力がなくて良かった。

まあ、登った挙げ句に更にその足でハナウマ湾までちゃりんここいでいった剛の者もいたけど。

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午後はハナウマ湾。
夕方に湾の近くのレストラン「ロイズ」でお食事(社内全員・ドレスコードあり)が用意されてるもんで、水着の上にディナー用ロングドレス、という、かなり無理な服装ででかけます。(そのために一度戻ったんですよ、トレッキングブーツではまずかろうと)

途中「カハラモール」に寄り、「ジャンバ・ジュース」なるジュース屋でジュース(いまいち)を買い、ひきつづきバスに。
「あなたシナボンは知ってる?」
「しっとるどころじゃござんせん、食って吐きました」
なもんで、シナボンは避け。
しかし、なんであのモールがガイドに出てるんでしょう。
地元民用でわしら関係なかとじゃないですか。
とはいえ、超金持ちっぽい住宅街を見れたのはよかったです。
気持ちいいですね。
あんな所に住みたい。

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なかなか話がすすまん。
で。
ハナウマ湾。
アニキが前来たときは、ビデオを見せるとか言うのはなかったそうだが、「日焼け止めを塗るな」は厳しく言われていたそうな。
今回、ビデオでもその旨通知されなかった(ように思った)ので、どうなってんのかしらんと思ったが、片隅に小さく、ウォータープルーフのやつしか使うな、とは書いてありました。
さすがに紫外線の害が強く言われるようになり、日焼け止め塗るな、は無理だったのでしょう。
でも日本人、わかっとるんかな。

日本人わかっとるんかな、な事態はもう一つ。
海に入ったら、寄ってくるんですよ、魚が。
うようよと。
これはエサを期待しての行為と、わしは敏感に(でもないが)察知しました。
実態はその場では明らかにはならなかったものの、帰国して日本人のハワイ旅行記を読むと、でてくるわでてくるわ。
エサ持ってハナウマに行きました。
子供にエサをもたせて、魚と遊ばせました。
続々。
おいおいビデオ見てますか〜?
でも日本人、生き物にえさやって何が悪い、な気分もあるのかも。
徳にこそなれ、罪じゃないもんね。仏教だと。

で。
ハナウマは魚。
リーフは、ダメダメでも、魚。

また行きます。今回風邪でちゃんと潜れなかったので。
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まだ水着のパンツもかわかぬまま、ドレスを着込んで、ハワイカイというビーチの「ロイズ」まで移動(もちろんバス)。

わしゃここの冷房で冷えすぎて(なにせ濡れた水着きてますけん)、えらく不機嫌になったものの。
ついでにいうと、帰り、アニキのコ・ワーカーでオープンカーを借りてこの3日間まわってるおじさんに車に乗せてもらってワイキキに帰ってきてさらに冷えたものの。

何年ぶりでしょうね。
なにも考えずにどかんと一日遊んだの。
ここ数年で最高の一日でした。

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余談。

ダイヤモンドヘッドに行く前、王女様の銅像が立ってるバス停で
アニキの述懐があったんですよ。
一日目、あんまりすいすいとハイアットあたりの地理がわかるもんで不思議に思ってたんですが。

彼は昔学生の頃ハワイに来て、ハイアットの裏の安宿に泊まっていたそう。
一泊20ドルを「たっかいな〜」と思う旅で、ツアーの帰りにバスから降ろしてもらうのが、「ハイアット」前。
そこからハイアットの中を素通りして、裏手の安宿に帰っていたらしい。

「その宿、どこにあるの?」
「う〜ん、なんだかなさそうだから、その跡地が、キングズビレッジ(商店街)になったらしい」
「なるほど」

で。
ダイヤモンドヘッドから帰るとき、たまたまバス停を一つ前で間違えており、ハイアットまで少し歩いたんですが。

ありました。
裏通りに、2階建てくらいの薄青いバックパッカー宿。
アニキ驚く驚く。
「おおおお〜」と近づいて、写真を撮りました。
後ろの、今泊まってるハイアットのタワーも入れて。

「いや、実はね。ハイアットの中を素通りして宿に戻るとき、悔しくて、『いつかこっち(ハイアット)に泊まってやる』って思ってたの」

だそう。

「よかったねえ。おまいさんもえらくなったねえ」
と言ってやったら、えらくうれしそうでした。あにき。

自分ひとり泊まるだけじゃなくて、生産しない妻まで泊まらせてるんだもんね。えらくなったえらくなった。

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