境界性人格障害(BPD)のすべて
2005年3月24日 読書
ISBN:4899760701 単行本 星野 仁彦 ヴォイス 2004/06 ¥1,995
去年夏によみかけて、仕事が忙しくなったのでよみさしになった本。
なにをかくそう吾輩も境界性人格だったでしょう。
はじめにかかったカウンセラもそういってたし、おのが行動と
生育歴を見れば歴然。
98年くらいでしたか。
境界性人格、は、カリフォルニア系臨床心理の言葉で言えば
ACoD、ですな。機能不全家庭に育ったAC。
交流分析的に言えば、どうだろう。「敗者のシナリオ」を
渡されているのは確かですな。で、交差的交流の中で人格形成
してきてるんで、ストレートな交流の余地がこの世にあると
認識できてない人、とでもいいましょうか。
そして決定打としては、「生きていてはいけない」という
禁止令をしっかり受け取ってる。
一患者としてあれこれの領域を眺めて確信になったのは、
精神科の治療方法論は、これに全く太刀打ちできないこと。
じっさい吾輩が読んだ別の、王道精神科系の学者が書いた本は、
一切の手のうちようの無さを暴露してましたっけ。
そのくせ、
「30代後半をすぎるころから人格がおちついてくる者も多い」
と、観察した現象面だけを記してて苦笑いしたことも。
人格(対人行動パターンに現れる、固定的な世界認識)なんぞ
放置して変わるものではなく、それなりの営為があっての
ことなんですけどね。
じっさいACのミーティングには、いいトシしてそれはなかろう、
と言いたくなるような、悟らない中高年ACは山ほどいたっけ。
境界性人格がナッシュ的合理的行動を取る、としたら、それは、
心が冷めているせいかも。
人との情のこもった交流ができないしそんなのに興味もない。
こういう人が成功できるのは、場所を選んだ上でのことですな。
大きな古い組織に入ってはつぶれるだけ。
小さな組織か、自分が起業するか。
起業しても、人付き合いが大事な商売のファクタになるようなのは
避けて、あるいはそういうのが得意な人と組んで、自分のキラーな技術だの知識だのを売るスタイルでないとね。きっと。
----------
残念ながら、失敗してく人の例は探すまでもなく転がってますね。
中森明菜もかわいそうに、やっとおとなしい人生を手に
入れたようですが。
しかし彼女に「ボーダー」とかいって己がトラウマの
フラッシュバックの様を面白おかしく芝居にして、
それに主演しろ、なんてのは、それこそ人の情を
わきまえない、鬼畜のような企画だったと思うが。
「平気で嘘をつく人たち」だったかな、邦題、の本に、
「ものすごく優秀でありながら人生に失敗し続ける女性」
の例があがってたけど、あれはどうなんだろう。
境界例と言えば言えると思うけど、より彼女を精巧に
叙述できる言葉は、それではなかったのかも。
AC論でもないな。
やはりTAかな。
ケース(人)ごとに、「これはこの理論でディスクライブしたほうが
ぴったりくる」というのが違う。
観察した標本が限られるので、似たケース、が標本にあった論が
より精緻になる、ということなのかしら。
去年夏によみかけて、仕事が忙しくなったのでよみさしになった本。
なにをかくそう吾輩も境界性人格だったでしょう。
はじめにかかったカウンセラもそういってたし、おのが行動と
生育歴を見れば歴然。
98年くらいでしたか。
境界性人格、は、カリフォルニア系臨床心理の言葉で言えば
ACoD、ですな。機能不全家庭に育ったAC。
交流分析的に言えば、どうだろう。「敗者のシナリオ」を
渡されているのは確かですな。で、交差的交流の中で人格形成
してきてるんで、ストレートな交流の余地がこの世にあると
認識できてない人、とでもいいましょうか。
そして決定打としては、「生きていてはいけない」という
禁止令をしっかり受け取ってる。
一患者としてあれこれの領域を眺めて確信になったのは、
精神科の治療方法論は、これに全く太刀打ちできないこと。
じっさい吾輩が読んだ別の、王道精神科系の学者が書いた本は、
一切の手のうちようの無さを暴露してましたっけ。
そのくせ、
「30代後半をすぎるころから人格がおちついてくる者も多い」
と、観察した現象面だけを記してて苦笑いしたことも。
人格(対人行動パターンに現れる、固定的な世界認識)なんぞ
放置して変わるものではなく、それなりの営為があっての
ことなんですけどね。
じっさいACのミーティングには、いいトシしてそれはなかろう、
と言いたくなるような、悟らない中高年ACは山ほどいたっけ。
境界性人格がナッシュ的合理的行動を取る、としたら、それは、
心が冷めているせいかも。
人との情のこもった交流ができないしそんなのに興味もない。
こういう人が成功できるのは、場所を選んだ上でのことですな。
大きな古い組織に入ってはつぶれるだけ。
小さな組織か、自分が起業するか。
起業しても、人付き合いが大事な商売のファクタになるようなのは
避けて、あるいはそういうのが得意な人と組んで、自分のキラーな技術だの知識だのを売るスタイルでないとね。きっと。
----------
残念ながら、失敗してく人の例は探すまでもなく転がってますね。
中森明菜もかわいそうに、やっとおとなしい人生を手に
入れたようですが。
しかし彼女に「ボーダー」とかいって己がトラウマの
フラッシュバックの様を面白おかしく芝居にして、
それに主演しろ、なんてのは、それこそ人の情を
わきまえない、鬼畜のような企画だったと思うが。
「平気で嘘をつく人たち」だったかな、邦題、の本に、
「ものすごく優秀でありながら人生に失敗し続ける女性」
の例があがってたけど、あれはどうなんだろう。
境界例と言えば言えると思うけど、より彼女を精巧に
叙述できる言葉は、それではなかったのかも。
AC論でもないな。
やはりTAかな。
ケース(人)ごとに、「これはこの理論でディスクライブしたほうが
ぴったりくる」というのが違う。
観察した標本が限られるので、似たケース、が標本にあった論が
より精緻になる、ということなのかしら。
コメント